壁の結露がひどい賃貸

壁が濡れる賃貸があります。
賃貸マンションや分譲賃貸マンション、
分譲賃貸団地などでは、
コンクリート直張り壁紙が多く、
腰窓も激しく結露し、解決策が無いように
思われますが、実は壁の結露がひどい場合
結露対策・カビ対策を実施することで違い
が現れます。大家さんはご存じですか？
 

コンクリート直張り壁紙が多いRC造のマンションや団地見られる現象です。

📷写真は、コンクリート直張り壁紙の壁が結露で濡れているのを確認しているところ。
冬は一見濡れていないようでも、コンクリート下地は結露でじわじわ濡れているもの
だと思ったほうが間違いありません。
この状態を放置しすぎると、写真のようなカビが繁殖してしまいます。

壁の中（壁内）が断熱不足もしくは断熱材が入ってない場合は、寒くて暖房器具を
使い続けないと生活できないことになります。
結果、壁内結露が発生し、写真のような壁紙カビが発生することになります。

📷写真は、船橋市のアパートの和室壁紙のカビです。

壁紙下地が石膏ボードで、壁紙カビが見られる時は壁内結露を疑いましょう。
解決策は、壁を解体して断熱補強からやり直さないと同じことの繰り返しです。
ただ、部屋が狭くなる可能性がありますし、中途半端な断熱工事で結露が解決
するとは思えません。

大家さんは知っているのか？費用捻出が大変なのか？は不明ですが、現状のまま
生活するのはとても厳しいと言えるでしょう。

腰窓の結露が腰窓下壁に落ち、腰窓下の壁が結露水で傷むケースです。
これは本当に多く発生します。

📷写真は、さいたま市で遭遇した腰窓下壁の傷んだ石膏ボードです。

この場合は、大きく開口して石膏ボードを交換しなければいけません。
さらに、壁内の結露水の逃げ道を塞ぐことも必要になるでしょう。
逃げ道は石膏ボード裏に回り込まないようにするのが理想ですが、
簡単にできないことでもありますので、大工やサッシ業者と相談しながらの対応になります。

コンクリート直張り壁紙では、暖房器具による結露も顕著になり、
壁紙も経年劣化と違い、結露やカビで糊が効かなくなり剥がれる
ことになりますので、寒さ対策とお部屋の湿度管理は必要です。

もし、壁紙表面がしっとり濡れているようなら、換気扇を稼働
したり、除湿機を稼働させるようにしましょう、

📷写真は、蓮田市の賃貸マンションの壁紙ジョイン部からの剥がれ。

壁・コンクリート直張り壁紙であることから、暖房器具を使用し続ければ、壁紙が
剥がれるほどの結露が発生してしまうことになりますので、十分ご注意ください。

コンクリート直張り壁紙は、
・外気温の影響を受けやすい
・壁紙表面結露が発生しやすい
・熱を奪い、壁際の温度が下がる
などがあります。

つまり、断熱効果がほとんど期待できないのが「コンクリート直張り壁紙」なのです。

賃貸と言えども、コンクリート直張り壁紙
に囲まれている部屋は、大家さんが結露カビ
対策を事前に行うことが肝心と言えます。
 

👉 大家さんが「壁が結露で濡れる賃貸」でお困りの時は、「賃貸住宅のカビ」ページを参照ください。