和光市|築古マンションの天壁の結露とカビを止める防カビ結露対策工事
2025/12/15
和光市の築古マンションで、
梁と天井の“コンクリート直張り壁紙”に結露が発生し、黒カビが1〜2週間で再発する
というご相談をいただきました。
コンクリート梁は、エアコン設置予定位置であり、結露が元々ひどく発生してしまうお部屋でしたが、内窓設置などでさらに結露が加速度的に発生してしまう悪条件が整っていました。
今回の事例は、
「壁紙張替えでは結露は止まらない」
「カビを止めるには、まず結露から」
という防カビ工事の核心をそのまま示す内容でした。
📷写真は、結露が止まらないコンクリート直張りの梁、壁紙カビです。
壁紙にカビが発生しているから、壁紙張替えを考えるのは当然ですが、
結露が関係していることを、まず考えましょう!
壁紙張替えは正解に思えますが、実は結露カビ対策を検討しないといけないのです。
初動対応を間違えないようにしましょう。
■ 1.築古マンションで増えている「梁と天井の結露(コンクリート直張り壁紙)」
築30〜40年のマンションでは、
梁と天井が外気の影響を強く受ける“熱橋(ねっぱし)”構造のまま のケースが多く見られます。
【少しだけ解説】
熱橋とは、外気温の影響が強く、結露が集中しやすい構造部分のこと。
※ネットでは、「ねっきょう」と書かれていますが、正式には「ねっぱし」と呼びます。
・断熱性能評価・外断熱工法の技術資料
→ 熱橋(ねっぱし)
・国土交通省の建築用語集
→ 熱橋=ねっぱし
・断熱指導団体(省エネ建築診断士など)
→ “熱橋(ねっぱし)” と表記
今回の和光市の部屋も、
・梁
・天井
・外壁に近い壁上部と下部
これらが コンクリート直張り壁紙 で仕上げられており、冬は冷え込みが顕著でした。
そのため、室内暖房との温度差が大きく、
梁 → 天井 → 壁上部や下部の順に冷やされ、結露が一点に集中する構造 になっていました。
壁紙張替えでは、この根本構造は変わりません。
■ 2.内窓設置で湿気の逃げ場が減り、梁の結露が加速した
お客様は大規模修繕時に内窓設置されました。
断熱には効果的ですが、今回の部屋では結果的に、
湿気の逃げ場が減り、梁と天井の結露が悪化。
特に梁は外壁側とつながっており、気密性が高まるほど、
湿気が梁の冷えた部分に吸い寄せられるように結露を起こします。
お客様が気づく時には壁紙にカビが大量発生してしまうほどでした。
冬場のコンクリート直張り壁紙の梁や天井の結露は恐ろしいと
思わせるカビの発生量です。
■ 3.壁紙張替えだけでは1〜2週間で黒カビが再発した理由
内装職人による壁紙張替え が2回行われていましたが、
結果は1〜2週間で黒カビ再発。
その理由は明確です。
・壁紙表面だけ新しくなる
・しかし 結露の仕組みは何も変わらない
・直張り壁紙の裏側で湿気と冷気がぶつかり続ける
・黒カビの発芽条件が常に揃ってしまう
また、カビを隠すために
パテを厚く盛った箇所 があり、
そこで湿気が滞留し、
黒カビの再発スピードを加速させてしまう結果 となっていました。
■ 4.防カビ結露対策工事で行った正式5工程
今回の梁・天井の黒カビを止めるために、プレモが行ったのは
「菌を抑止し、結露の環境を整える」という正攻法です。
① カビ取り
黒カビの漂白と殺菌効果。
② 殺菌消毒
表面に見えない菌・胞子をできる限り死滅させる。
③ 防カビ施工
人体に安全性の高い複合抗菌剤によるカビ抑止。
④ 結露対策用シート貼り(今回の最重要ポイント)
梁と天井に結露が集中していたため、
梁の全体を覆うようにシートを貼り、温度差を和らげる層を作成します。
天井や梁は結露の「起点」であるため、
ここを正しく処理できるかが工事の成否を決めます。
⑤ 吸放湿壁紙仕上げ
表面の湿度変動を調整し、再結露の発生量を最小限にします。
⑥ 吸放湿壁紙張り翌日に表面防カビ施工実施
今回は、防カビ結露対対策工事の壁紙3年保証となる工事でした。
吸放湿壁紙張りの翌日に結露対策用シート貼り箇所の壁紙に
防カビ施工を実施しています。
1年保証を主張する同業他社もいますが、
本当の壁紙カビ3年保証防カビ工事・結露する天壁梁に3年保証を付帯する
【防カビ結露対策工事 壁紙3年保証防カビ工事】があることを知っていただければと思います。
📷写真は、防カビ結露対策工事完了後になります。
結露対策用シート貼り箇所の吸放湿壁紙表面に防カビ施工し、
表面のカビもさらに強いお部屋にしています。
■ 5.お客様が「住み方を変える」と宣言した希少なケース
今回の現場では、お客様が
「湿気を抑える住み方」に強く協力してくださいました。
プレモが説明したのは、「住み方の工夫」です。
さらに除湿機の使い方などの説明も行いました。
決して難しい話ではありませんので、同じような生活をしていた
場合は、また結露やカビで困る生活にならないとも限りません。
今回は、防カビ結露対策工事をガッチリ行いましたので
天井やコンクリート梁の結露を抑止し、カビ繁殖も抑えること
ができると思いますが、物事に100%はありません。
プレモ防カビ結露対策工事とお客様の「住み方の工夫」で
難敵な結露やカビを克服できれば一番です。
■ 6.今回の梁と天井は、何回冬を越えられるか
梁と天井の直張り壁紙は、
結露が止まらなければ必ず黒カビが再発します。
今回、結露対策用シートと吸放湿壁紙で環境を整え、
防カビの層もしっかり形成したため、
お部屋の梁と天井は、3回以上の冬を安定して越える準備が整いました。
結露を抑えなければカビは止まりません。
そして梁の熱橋を抑えることが、今回の工事の最大のポイントでした。
■ まとめ
和光市の築古マンションで起きていた黒カビの原因は、
梁と天井のコンクリート直張り壁紙に集中した結露 でした。
・もともとコンクリート直張り壁紙の梁や天井(外壁側)
の結露がひどかった。
・内窓で湿気の逃げ場がさらに減った
・梁の熱橋が結露の“起点”となった
・壁紙張替えだけでは1〜2週間で再発
・プレモの防カビ結露対策工事で環境と菌を同時に抑止
結露の仕組みを変えない限り、黒カビは絶対に止まりません。
今回の工事で、
梁と天井は「冬を越えられる壁」へと再生されました。
この和光市案件は、プレモにとっても大きな財産となる現場でした。
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有限会社プレモ
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