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直張り壁紙のカビは、防カビだけでは二冬が限界|結露が止まらない冬の部屋

直張り壁紙のカビは、防カビだけでは二冬が限界|結露が止まらない冬の部屋

直張り壁紙のカビは、防カビだけでは二冬が限界|結露が止まらない冬の部屋

2025/12/13

冬になると、埼玉では「カビ臭い」「天井に筋状の黒い跡」「梁だけ濡れている」
という相談が一気に増えます。

そして、その多くが コンクリート直張り壁紙 で起きています。

見た目は普通の壁紙ですが、その裏側は
結露 → カビ → 再結露 → 再発」 の繰り返しです。

今日は、私プレモが冬に必ずお伝えしている
直張り壁紙は、防カビだけでは二冬が限界
という“現実”について書きます。


■ なぜ直張り壁紙のカビは止まらないのか?

結論から言います。

結露が止まらない構造 だからです。

コンクリート直張り壁紙は、
・断熱材なし
・壁紙直張り
・外気温の影響をダイレクトに受ける
この“直張り構造”が最大のポイントです。

冬の外気は0〜5℃。
室内は20℃前後。

この差が大きければ大きいほど、
壁紙の裏側に結露が発生し続ける のです。


■ 防カビ工事が「二冬で限界」になる理由

プレモはお客様に必ずこう説明します。

● 一冬… 防カビ効果が最も強く出る時期

施工直後で、カビ菌密度が下がり、
多少の結露でも踏ん張ってくれる時期です。


● 二冬… ここが限界ライン

直張り壁紙の場合、
結露が続くと防カビ効果は確実に落ち始めます。

特に以下の部位は要注意です:

・天井(最も冷える)
・梁(熱橋=結露しやすい)
・柱型(外気温をもろに受ける)

二冬目になると、
「黒カビの色素がうっすら戻る」
「朝だけカビ臭がする」

という症状が出てきます。

【少しだけ補足】
熱橋とは、外の冷たさ(または暑さ)が、
建物の一部だけスルッと
室内まで伝わってしまう
 “冷え(熱)の通路” のことです。

<図解で説明>

【外】  冷気(0〜5℃)
  │
  │  ←← 冷たさがダイレクトに伝わる(熱橋)
  ▼
【コンクリート梁・柱型】
【外壁側の天井や壁】
  ▼
【壁紙の裏側】…結露が発生
  ▼
【室内】…筋状カビ・線状カビ・カビ臭

というパターンに陥ります。

📷写真は、熱橋を発生しているコンクリート梁です。
結露によるカビを繁殖させており、
石膏ボードにまで結露水の染みが見られるほどです。


● 三冬… 防カビだけでは到達できない世界

三冬目を安定して越えるには、

・結露対策用シート
・調湿性能のある吸放湿壁紙
・通気性の確保

このセットが必須です。

防カビ単体の工事では、
三冬を越えることは構造上不可能
です。

コンクリート梁に防カビ結露対策工事を行った際
のイメージ画像です。
コンクリート梁にカビ取り・殺菌消毒・防カビ施工を実施し、結露対策用シート貼りを
実施したイメージとなります。


■「冬の結露」は天井・梁・柱型に集中します

プレモが冬に呼ばれる部屋は、
ほぼ100%が 天井付近の冷却帯 が原因です。

● 天井が冷たい

→ 最初に結露が発生
→ 黒カビが線状に広がる

● 梁が冷たい

→ 放射冷却で“梁だけ濡れる”
→ 梁下ラインに筋状カビ

● 柱型が冷たい

→ 外壁から冷気が伝わる
→ 壁紙裏のカビが表に影響

この3つは、すべて
直張り×冬×結露 が重なった場所です。


■ 防カビ工事だけで再発するのは当然のこと

ここははっきり言います。

「結露が止まらないなら、カビは絶対に戻ります」

防カビ工事は“予防接種”です。
でも、冬の直張り壁紙は

・気温差
・放射冷却
・室内湿度
・外壁の蓄冷

という外的要因が強すぎます。

だから、防カビだけでは
一冬は耐えられる、二冬が限界。
三冬は無理。

これが現場で見てきた真実です。

📷写真は、巨大なコンクリート梁で下側に結露による黒カビが発生
しているのが見えます。
冬から春にかけて、このコンクリート梁直張り壁紙ですから冷えて“結露”を発生させます。


■ 冬に急増する「カビ臭い部屋」の正体

直張り壁紙はカビだけでなく、

・MVOCs
・胞子
・壁紙裏の湿気
・石膏ボードの吸湿と再放湿

によって カビ臭が強烈に出ます。

これは壁紙表面の掃除では一切止まりません。
「カビ臭い」という相談が冬に一気に増えるのはこのためです。


■ 結露を止めなければ、カビは絶対に止まりません

プレモの理念はこれです。

菌を抑止して現象を止める。

カビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工
これが前半戦。

そして後半戦が
「結露対策用シート+吸放湿壁紙」

直張り壁紙においては、
ここまでやって初めて“再発抑止”が成立します。

📷写真は、コンクリート梁や柱型に結露対策用シート貼りで、
冬から春にかけての結露を抑止する防カビ結露対策工事を実施しているところです。


■ まとめ|二冬が限界なのは“施工の問題”ではなく“構造の問題”

最後にもう一度だけ。

直張り壁紙は、防カビだけでは二冬が限界。
結露を止めない限り、カビは必ず戻ります。

これはプレモが埼玉で
20年間コンクリート直張り壁紙と向き合ってきた結果です。

冬は結露のピークです。
「天井の筋状カビ」「梁だけ濡れる」「朝だけカビ臭い」
これは早めの対処が必要なサインです。

コンクリート直張り壁紙・冬の結露カビでお困りの場合、
いつでもご相談ください。


👉 コンクリート直張り壁紙の結露カビでお困りの方は、
カビと結露対策」ページを参照ください。


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電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)

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