コンクリート直張り壁紙の防カビ結露対策工事は、条件を間違えると効果が続きません
2026/01/23
防カビ工事や防カビ結露対策工事は、
すべての部屋・すべての下地に対応できる万能な工事ではありません。
プレモでは、事前に状態を確認したうえで、条件が合わない場合は、
お客様と相談しながら対応を検討しますが、
効果が期待できないと判断した際には、施工をお断りすることがあります。
それは、
仕事を選り好みしているからでも、
責任から逃げているからでもありません。
条件が合わないまま施工すると、
本来期待できる効果が発揮されず、
再発と対応を繰り返す“堂々巡り”になることが分かっているからです。
プレモでは、
下地の構造によって施工内容を切り分けています。
コンクリート直張り壁紙の場合は、
防カビ工事だけでは効果が持続しないため、
防カビ結露対策工事を行います。
一方で、
結露が少ない条件の石膏ボード下地や合板下地では、
防カビ工事が有効です。
※防カビ結露対策工事も対応可能ですが、交換する
必要があるでしょう。
条件が合わないまま施工すると、何が起きるか
過去の現場を振り返ると、
条件が合わないまま施工した場合、次のような流れになりがちです。
・一度はきれいになる
・しばらくして再発する
・同じ説明を繰り返す
・不信感が生まれる
この結果は、
・薬剤が悪い
・施工が雑
という話ではありません。
建物条件と施工内容が噛み合っていない
それだけの話です。
防カビ工事にも「向いている部屋」「向いていない部屋」があります
防カビ工事は、
カビの発育環境を長期間阻害する有効な方法です。
実際に、
・防カビ工事だけで
・何年も安定している部屋
も存在します。
一方で、
・結露がひどい
・吸着水が発生しやすい
・RC造で外気影響を受けやすい
こうした条件の部屋では、
持続性という意味で限界が見えやすいのも事実です。
📷写真のように、壁紙に下地に炭塗料が塗られていてもカビを止め続けることは可能
です。3年という長い期間でもカビを止め続ける効果は持続します。
防カビ結露対策工事も、万能ではありません
防カビ結露対策工事は、
・防カビ工事
・結露対策用シート貼り
・吸放湿壁紙張り仕上げ
を組み合わせた施工です。
これは、
・再発を完全にゼロにする
・結露を完全になくす
ものではありません。
ただし、
・堂々巡りになりやすい条件の部屋で
・再発までの時間を大幅に引き延ばし
・住む人の負担を減らす
という点で、
有効な選択肢になり得ると考えています。
防カビ結露対策工事ができない、または条件付きとなる主なケース
防カビ結露対策工事は、
すべての下地・すべての状態に対応できる工事ではありません。
以下のような条件の場合、
施工をお断りする、または下地交換・事前工程が前提となります。
📷写真の続きは、吸放湿壁紙張り仕上げです。
コンクリート直張り壁紙は結露が非常に多く、黒カビを繁殖させますので、
結露や吸着水に強い結露カビ対策を実施すると効果的です。
① 石膏ボードが長年の結露で傷んでいる場合
・長期間の結露により、石膏ボード自体が劣化している
・表面だけでなく、内部まで湿潤を繰り返している
・石膏ボードが長年の結露で傷み、崩れている箇所がある
この状態では、
防カビ施工や結露対策を行っても
下地そのものが持たず、効果が継続しません。
② 芯である「石膏」が露出している石膏ボード
・壁紙を剥がすと、石膏ボードの芯(石膏)が見えている
・紙が剥離し、下地としての強度が失われている
この状態では、防カビ結露対策工事は行えません。
※この判断は
壁紙を剥がし、カビ取りを行わなければ分からない
ケースがほとんどです。
③ 既存の石膏ボードは、基本的に交換が必要になる理由
結露や吸着水の影響が強い部屋では、
基本的に交換が必要
と判断することが多くなります。
・穴が開いている
・凹んでいる
・曲がっていることもある
そういった壁紙を剥がしてみて
実際に分かる石膏ボード状況もあり
基本交換が必要になるのは必然と
考えています。
これは過剰対応ではなく、
再発を前提にしないための判断です。
これは下見を行ってからの判断になります。
④ 合板下地が波打っている・傷みが激しい場合
・合板が大きく波打っている
・水分を含み、変形が戻らない
・強度が落ちている
このような場合、
下地としての役割を果たせないため、
施工不可、または下地交換が前提となります。
⑤ 化粧ボード・化粧ベニアの場合
・表面に化粧シートや塗装が施されている
・下地として糊が効かない構造
・表面がツルツルしている素材は不可
この場合、
結露対策用シートや壁紙を
安定して接着させることができないため、施工不可となります。
⑥ 凹凸のある下地・不陸が大きい場合
・表面に凹凸がある
・均一な圧着ができない
・糊の効きにムラが出る
この状態では、
結露対策用シート・吸放湿壁紙ともに
本来の性能を発揮できません。
⑦ 結露や吸着水で濡れ続けている場所
・表面や下地が常に湿っている
・乾燥が追いつかない状態
この場合は、
必ず乾燥工程を優先し、
乾燥後に施工を行います。
濡れたまま施工すると、
・糊が効かない
・施工直後から不具合が出る
ため、施工は行いません。
なぜ、ここまで条件を明確にするのか
これらの条件は、
細かい制約や、責任回避のためのものではありません。
本来期待できる効果が発揮されず、
再発と対応を繰り返す堂々巡りになることが分かっているからです。
この一点に尽きます。
防カビ工事や防カビ結露対策工事を行った
後は、「住み方の工夫」を併用していただき
同じ住み方をしない工夫も必要です。
それが、
住む人にとっても、
オーナーにとっても、
一番無理のない道だと考えています。
👉 コンクリート直張り壁紙の結露などでお困りの時は、「カビと結露対策」ページを参照ください。
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