寒波到来!築古マンションのコンクリート壁がカビの温床になる理由
2025/12/10
1. 冬の結露が本格スタート。壁は大丈夫ですか?
「急に寒くなった」と感じたら、
それは本格的な結露シーズンが始まったサインです。
今朝の冷え込みでは、特に窓ガラスやアルミサッシに、びっしりと水滴がついたのを
目にされた方も多いのではないでしょうか。
この現象は、暖房で温められた室内の空気が、外気で冷やされた箇所に触れることで、
空気中の水分が水滴となって現れる「結露」です。
問題は、この結露が窓だけではなく、
私たちの暮らしを支える「壁」や「天井」
でも密かに発生していることです。
📷写真は、東京都西多摩地域の中古マンションのアルミサッシ結露です。
これはまだ良いほうで、拭き取りを繰り返しても窓枠まで乗り越えて
腰窓下壁にカビを繁殖させます。
2. 築古物件の宿命:コンクリート直張り壁の構造
特に築30年以上のマンションや団地にお住まいの方へ。
あなたの住まいの壁は、カビにとって非常に危険な状態にあるかもしれません。
多くの築古物件の構造は、外壁のコンクリートに直接壁紙を貼る「直張り工法」を採用
しています。この工法は、建築当時は一般的でしたが、致命的な弱点があります。
それは、コンクリートが外気の冷たさをそのまま室内に伝えやすく、
断熱性が極めて低いことです。
その結果、冬場は壁面自体がキンキンに冷やされ、窓ガラスと同じように
大量の結露を発生させてしまうのです。
📷写真は、天井コンクリート直張り壁紙の結露によるカビです。
壁紙張替え防カビ工事を行っても、2年もたずにカビが再発するパターンです。
壁紙を剥がして様子見するのは、一番危険なことであり、
「カビを止めるにはまず結露から」を実施する以外に選択肢はありません。
3. 恐ろしいサイン:壁紙の表面に現れた黒カビ
冷たい壁紙の表面は、カビが最も好む環境(温度、湿度、栄養源)が揃っています。
結露によって濡れた壁紙は、あっという間に 黒い点々としたカビ(黒カビ)
が表面に現れ始めます。
最初は小さなカビでも、結露が続く限り、その繁殖スピードは非常に速く、
気づけば手のつけられない状態になっているケースがほとんどです。
📷写真は、壁紙結露を放置し続けた結果発生した黒カビです。
費用を抑えようと、当面わからなくなれば良いと思い
壁紙張替えで対応しようとするのは、大きな誤りで、一冬
越えたら黒カビは再発します。(カビ臭も再発します)
壁紙張替え防カビ工事でも二冬越えたら、カビが再発する
レベルです。
4. 警告!自己流のカビ取りは絶対にNGです
「カビが生えたなら、市販のカビ取り剤で拭き取ればいい」と考えていませんか?
それは非常に危険な行為です。
見た目の黒いカビは取れても、その原因である「水分(結露)」が残っている限り、
カビの根は除去できません。(カビ臭も再発することが多々あります)
それどころか、カビ取り剤の水分や拭き取りの摩擦が、壁紙の裏側や下地へ
水分を押し込み、見えない深部でのカビの繁殖を加速させてしまうリスクがあるのです。
5. まとめ
築30年以上の築古マンションや団地の場合、
コンクリート直張り壁紙が非常に多く、冬から春にかけて約6ヵ月間結露を発生させ、
カビ繁殖させます。
寒いから・天井や壁が結露で濡れているから
「せっかく防カビ工事しても意味無い」と
思う方がほとんどですが、実は冬だからこそ
結露カビ対策ができるのです。
皆さんは勘違いしています。
明日は、この「深部に潜むカビ」の恐ろしさと、根本的に結露とカビを断ち切るための具体的な解決策について詳しくお話しします。
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