【埼玉・東京】カビだらけの部屋に直面した時、どこから手を付けるべきか?
2025/12/03
① カビだらけの部屋はどこから手を付ける?
部屋に入った瞬間に
「これはどこから手を付ければ良いのだろう…」
と感じるほど、カビだらけの部屋があります。
まず1枚目の写真をご覧ください。
築古マンションの梁や柱型、天井にも見える黒カビ。
壁紙表面の話ではなく、
カビが「内部で」かなり進んでいるサインでもあります。
ここまで広がると、
見える部分だけを掃除しても意味がありません。
どこをどう進めるかの“順番”が非常に大切です。
② まずは「現状把握」ではなく“原因把握”から
カビだらけの部屋を見ると、
「広さ」や「範囲」に目が行きがちですが、
本当に見ないといけないのは なぜここまで進んだのか? です。
カビの発生源は大きく分けて3つ。
1. 結露(温度差)
2. 湿気(生活習慣・設備)
3. 下地の通気不良(直張り構造)
とくに築古マンションや団地では
コンクリート直張り壁紙+梁・天井の温度差=結露の温床
になりやすく、ここが“カビだらけの部屋”の最大要因です。
③ 壁紙剥がし → カビ取り → 殺菌消毒
ここからが本番です
2枚目の施工写真をご覧ください。
壁紙を剥がすと、
表面の何倍ものカビが下地に付着していることも珍しくありません。
ここで大切なのは、
・カビ取り(漂白・殺菌)
・殺菌消毒(できる限りのカビ死滅)
・防カビ施工(人体に安全性の高い複合抗菌剤によるカビの発育阻害環境)
この3工程をコンクリート下地などに行うことです。
表面だけを漂白しても、
下地・梁・直張りコンクリートに残ったカビは
必ず戻ってきます。
④ 「すぐ壁紙を張る」は最悪の選択肢です
一般的なリフォームでは、
という流れが多いですが、
これは 同じことを繰り返す最短ルート です。
理由はシンプルで:
防カビ工事をしても、結露は止まらないから。
防カビで「真菌類」を抑えても、
壁が冷えれば結露はまた発生します。
つまり、
原因である“温度差”を解決しない限り、再発は時間の問題です。
⑤ ではどうするか?
結露対策用シートを貼るという選択肢
カビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工まで終わったら、
次に必要なのは 温度差の緩和。
ここで登場するのが
防カビ結露対策工事(結露対策用シート+吸放湿壁紙) です。
これは、
・外気の冷え
・室内の暖気
を直接ぶつけない“緩衝層”を作る工事。
コンクリート直張り構造のような
「湿気の逃げ場なし構造」には非常に相性が良く、
翌冬の再発率が一気に下がる のが特徴です。
📷写真は、イメージ画像です。
コンクリート梁やコンクリート直張りの天井や壁、
柱型に「結露対策用シート貼り」をすることで
結露に強い天井壁・梁や柱型にします。
⑥ “断熱材を貼る”という選択はどうなのか?
結論から言えば、
リフォーム工事で利用する断熱材では結露は止まりません。
あくまでも、冷えたコンクリート下地と暖かい空気を
接触させないことで結露を発生させない?のが目的です。
それでも、コンクリート下地に結露は発生します。
理由は:
・コンクリート下地は必ず冷える
・コンクリート下地と室内の温度差は残る
・結果として、コンクリート下地側で結露が発生する
さらに、一般リフォーム工事の断熱材を利用すると
断熱材の厚みにより、
・窓枠枠・建具枠より出っぱる(ふかし枠が必要になる)
・廻り縁が合わない(外してやり直し)
・天井との取り合いが崩れる
・木巾木・MDF巾木などもやり直し
・フローリングにも影響がでることも
・照明器具やコンセント、TV端子などの調整も必要に
など 余計なリフォーム工事が発生 することも多く、
費用も跳ね上がります。
もちろん「断熱補強」という意味では有効ですが、
結露とカビの再発防止という観点では不向き です。
⑦ まとめ
「どこから手を付けるか?」の答えはこれです
カビだらけの部屋に直面した時は、
ぜひ次の順番を覚えておいてください。
1. 原因を突き止める(結露・湿気・構造)
2. すぐに壁紙を張らない。
3. 防カビ工事を行う(壁紙剥がし → カビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工)
4. 結露対策用シート+吸放湿壁紙で再発率を下げる
5. 住み方の工夫を併用する
これを実践するだけで、
同じカビに悩み続ける生活から一気に抜け出せます。
「見えるカビ」よりも、
梁・天井・下地の「潜むカビ」を止めること。
これが、防カビ専門業者が伝えたい一番大切なポイントです。
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