【埼玉】築古マンションの既存石膏ボードに結露カビ対策はできるのか?費用面を考える
2026/01/18
前回の記事では、
断熱材の入っていない築古マンションで、
なぜ結露とカビが止まらないのかを解説しました。
今回はその続きとして、
・どこまでなら防カビ工事で対応できるのか
・どの状態なら石膏ボード交換が必要なのか
・費用はどの程度を想定すべきか
といった、
実際の判断に直結するポイントを整理します。
カビが発生した石膏ボードは、すべて交換が必要なのか?
結露カビの相談を受けると、
よく聞かれるのがこの質問です。
結論から言うと、
すべてが交換対象になるわけではありません。
石膏ボードには、
・防カビ工事で対応できる状態
・交換しなければならない状態
が、はっきり存在します。
防カビ工事で対応できる石膏ボードの状態
次のような状態であれば、
防カビ工事で対応できる可能性があります。
・表面の壁紙にカビが出ている
・石膏ボード自体に大きな劣化がない
・表面紙がしっかり残っている
・ボードが柔らかくなっていない
この場合、
・カビ取り
・殺菌消毒
・防カビ施工
を行うことで、
再発リスクを下げることが可能です。
石膏ボード交換が必要になるケース【重要】
一方、次のような状態では、
防カビ工事では止めきれません。
・表面の厚紙が剥がれている
・芯の石膏が露出している
・石膏自体が黒く変色している
・指で押すと崩れる・粉を吹く
・大きな穴が開いている
・既存石膏ボードとの段差が生じている
この状態は、
・薬剤が効かない
・強度が保てない
・カビ再発が確実
・壁紙張り後の仕上がりが悪い状態になる
という理由から、
石膏ボード交換が必要な状態です。
これは施工業者の都合ではなく、
材料としての限界です。
管理規約で石膏ボード交換ができない現実
築古マンションでは、
・壁内工事が不可
・石膏ボード解体が不可
とされるケースも、珍しくありません。
理屈としては不思議に感じられますが、
管理規約や理事会判断によって、
交換そのものが認められない現場も実際に存在します。
その場合、
・交換できない=完全な解決ができない
・防カビ工事だけでは限界がある
という説明を、
正直に行う必要があります。
6帖角部屋|石膏ボード交換費用の目安
参考として、
6帖の角部屋・外壁1面を想定した場合の
石膏ボード交換費用の目安です。
・解体・撤去
・廃材処分
・石膏ボード新設
・壁紙仕上げ
・養生含む
👉 外壁側一面の石膏ボード交換のみで
概算で20万〜35万円前後
防カビ工事を行う場合は、
工程が分かれるため、
金額が上振れする可能性があります。
通常ならば、解体➡復旧まで1日で終わる
ことがありますが、解体後のコンクリート
躯体の防カビ工事が絡むと、
大工工事は2日間かかることがあります。
石膏ボード交換時に、防カビ工事が必要な理由
石膏ボードを解体して復旧すれば、それで終わりではありません。
解体して壁の中が見える状態になった時点
で、コンクリート躯体や周辺部には、
目に見えない菌や胞子が残っていることが
あります。
そのためプレモでは、
先ほども書きましたが、
復旧(石膏ボードを張り壁を閉じる)前に、露出したコンクリート躯体に対して
カビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工を行い、再発リスクを下げる工程を入れます。
壁を閉じてしまってからでは、壁内に
対して同じ施工はできません。
だからこそ、解体直後が唯一のチャンスに
なります。
また、同じ生活環境でお部屋を使用するなら、
交換した石膏ボード表面にも防カビ工事する
のだ必要になります。
📷写真は、リフォーム会社による石膏ボード
交換後、新規石膏ボードに防カビ施工を実施
した時になります。
同じ環境で生活する時は、新規石膏ボードで
安心するのは早計です。
石膏ボードには、防カビ効果がありません
ので新しくなっただけという事実を知り、
防カビ施工(防カビ剤塗布)をしましょう。
防カビ結露対策工事とは、どこまで行う工事なのか
防カビ結露対策工事は、
断熱工事ではありません。
目的は、
・結露を前提に
・カビの発生・再発を抑止する
ことです。
1つの例として、6帖角部屋の場合、
・天井・壁すべてに下地防カビ工事
・天井と外壁側長手一面に結露対策用シート貼り
・天井・壁すべてを吸放湿壁紙で仕上げ
・ソフト巾木交換
・クローゼット除外
といった内容になることが多く、
対象面積は30〜35㎡程度が一般的です。
費用の目安は、
👉 防カビ結露対策工事の概算で、
税込30万〜40万円程度
※石膏ボード交換費用は含まれず
※ カビの繁殖状況・壁下地状況・工事範囲
により変動します。
断熱ではなく、結露・カビ抑止が目的です【再確認】
防カビ結露対策工事は、
・部屋を暖かくする工事
・断熱リフォームの代替
ではありません。
結露とカビの発生を抑止するための工事です。
この点を理解せずに進めると、
想定外の期待が生まれてしまいます。
まとめ|「できること」と「できないこと」を分けて考える
築古マンションの結露カビ対策では、
・防カビ工事で対応できる状態
・石膏ボード交換が必要な状態
・管理規約で止まる現実
これらを切り分けて考えることが重要です。
すべての現場で
完璧な解決ができるわけではありません。
だからこそ、
・できること
・できないこと
を正直に説明し、
現実的な選択肢を提示することが
専門業者の役割だと考えています。
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有限会社プレモ
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