断熱材のない築古マンションで結露カビが止まらない理由
2026/01/17
断熱材の入っていない築古マンションで、結露カビが多い理由
築20〜40年ほどのマンションや団地では、
外壁側に断熱材が入っていない構造が多く見られます。
冬場になると、コンクリート躯体が外気温まで冷え、
室内の暖房や生活湿気が当たることで、
壁紙の裏側や天井内部で結露が発生します。
断熱材の入っていない築古マンションでは、
コンクリート下地に直接壁紙を張った
「直張り構造」が多く見られます。
この構造自体が悪いわけではありませんが、
現在の生活環境では、
結露とカビが発生しやすい条件が
重なりやすくなっています。
換気していない状況が、壁内結露を助長する
換気していないから結露が起きる、
という単純な話ではありません。
断熱材の入っていない築古マンションでは、
すでに結露が起きやすい構造条件がそろっています。
その状態で換気が不足すると、
・室内で発生した水蒸気が逃げにくくなる
・暖房によって空気が動き、湿気が壁や天井に押し付けられる
・冷えたコンクリート表面で露点を超えやすくなる
結果として、
壁紙の裏側や天井内部で結露が長時間続くようになります。
特に冬場は、
・寒さから換気扇を止める
・窓を開けなくなる
・ガスファンヒーターや石油ファンヒーターを使用する
といった状況が重なりやすく、
換気不足が壁内結露を助長する要因になります。
実際に、上階の部屋ほどこの傾向は強くなります。
コンセントプレートを外すと、
壁の隙間から冷たい空気が上がってくることがあります。
これは、壁の中が外気の影響を強く受け、
冷えた状態で空気の通り道になっている証拠です。
その冷えた壁内空間に、
室内の水蒸気が押し込まれることで、
壁内結露が進行し、
結果としてカビが発生・再発しやすくなります。
換気不足は原因そのものではありませんが、
結露とカビを深刻化させる増幅要因であることは、
現場でははっきり確認できます。
📷写真は、コンセントの隙間から発生する
冷風で、コンセント周辺壁下地がカビたり、
錆が発生している状況です。
断熱リフォームができないマンションは、実は少なくありません
結露カビ対策というと、
「断熱リフォームをすればいいのでは?」
と思われがちです。
そこで、住んでいるマンション管理規約を調べると
・管理規約で壁内断熱が不可
・石膏ボード解体が認められない
などがあり、
・費用や工期の問題
・梁や柱型が残り、断熱しきれない
といった理由で、
断熱工事を選べないマンションは珍しくありません。
そのため、
断熱が理想であっても、
現実的な対策が必要になるケースが多いのです。
📷写真は、壁紙石膏ボード下地の解体が
許されないマンションの一室。
カビ臭さが充満していましたので、壁紙
張替え防カビ工事をしました。
防カビ結露対策工事は「断熱工事」ではありません【重要】
防カビ結露対策工事は、
断熱工事ではありません。
室温を大きく上げたり、
断熱リフォームと同等の効果を得るための工事ではありません。
この工事の目的は、
・冷えたコンクリート表面での結露を抑える
・壁紙裏や天井内でカビが進行しにくい環境をつくる
・カビの再発リスクを下げる
結露とカビの発生を抑止することです。
体感温度が多少変わることはありますが、
「部屋が暖かくなる」「断熱と同じ効果が出る」
といった期待は、持たないでいただく必要があります。
寒さ対策ではなく、カビを止めるための工事
これが、防カビ結露対策工事の位置づけです。
防カビ結露対策工事でできること・できないこと
できること
・結露が原因のカビ再発リスクを下げる
・壁紙裏や天井内部の環境を改善する
・見えないカビの進行を抑止する
できないこと
・断熱リフォームと同等の効果
・建物構造そのものの改善
・結露を完全にゼロにすること
構造的な限界がある中で、
現実的にできる最善策が、防カビ結露対策工事です。
まとめ|断熱できないからこそ、結露とカビを前提に考える
断熱材が入っていない築古マンションでは、
結露が起きない前提で考えること自体が難しい場合があります。
だからこそ、
・結露を前提に
・カビの発生を抑える
・建物と健康を守る
この視点が欠かせません。
防カビ結露対策工事は、
断熱の代わりではありません。
断熱できない構造の中で、
結露とカビを抑止するための現実的な選択肢です。
👉 天井・壁の結露によるカビでお困りの時は、「カビと結露対策」ページを参照ください。
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