【埼玉】天井コンクリート直張り壁紙の“結露カビ”とカビ臭｜角部屋に潜む健康リスクとは

冬になると、角部屋の天井から
「黒い筋状のカビが出てきた」
「部屋がカビ臭い」
というご相談が一気に増えます。

その中でも特に注意が必要なのが、
天井のコンクリート直張り壁紙に発生する“結露カビ” です。

見た目だけの問題ではなく、
カビ臭（MVOCs）と健康への影響 が強く関わってくる部位でもあります。

今日は、角部屋で実際に起きやすい
結露カビ × カビ臭 × 健康
という三つの視点から解説します。

角部屋は外気に触れる面積が大きく、
冬は外壁の冷えが天井へダイレクトに伝わります。

特に直張り構造の天井は、

・壁紙
・糊
・すぐ裏がコンクリート

という順番で、湿気の逃げ場がありません。
断熱材が無いから結露するのは仕方ありません。

そのため、外壁側の取り合い部分は
内部で結露 → 冷たい“帯”ができる → 黒カビが筋状に進む
という現象が起きます。

写真でもよく見る、
「外壁側に沿って黒カビが一直線に並ぶ」
のは、この構造が理由です。

📷写真は、角部屋の天井コンクリート直張り壁紙結露によるカビです。
場所は、江戸川区（遠方特別エリア）の分譲マンションです。

多くのお客様が
「カビ臭の元は黒カビの見た目だ」と
思われますが、実は違います。

カビ臭の正体は、
MVOCs（微生物が活動するときに出す揮発性有機化合物）。

このMVOCsは、
壁紙の裏側・天井裏・コンクリート面など、
見えない場所から発生して部屋に漂う ため、

・表面を拭いてもすぐ戻る
・換気しても夜になると臭う
・壁紙はキレイなのに部屋が臭い

といった現象が起きます。

特に直張り天井はMVOCsが滞留しやすく、
部屋全体に広がりやすい構造です。

天井にカビがある場合、
床のカビより 健康への影響が強く出やすい と言われています。

理由はとてもシンプルです。

◎ ① カビ胞子が“人の呼吸域”に落ち続ける

天井のカビは、
毎日少しずつ下へ落下 します。

人が寝ている位置や、
ソファ・デスクの高さはちょうど 呼吸域。

そこに胞子が滞留しやすく、
吸い込みやすい環境になります。

◎ ② 人が歩くだけで、また舞い上がる

一度落ちた胞子は、床にとどまりません。

・歩く
・手を振る
・布団を動かす
・扇風機・暖房の風
・ドアの開閉

これだけで 再浮遊 します。

つまり、
天井カビは常に“降り注ぎ→舞い上がる”を繰り返している のです。

◎ ③ 持病のある方は特に影響を受けやすい

・喘息
・アレルギー性鼻炎
・アトピー
・呼吸器疾患のある方
・小さなお子さん
・高齢者

こういった方は、
カビ胞子やMVOCsの影響を強く受ける傾向があります。

角部屋の天井カビは、
見た目以上に健康への負荷が大きい部位 なのです。

天井の黒カビは、
アルコール拭きや漂白剤では表面が白くなるだけで、
内部の結露は止まりません。

直張り天井の根本対策は、
次の5工程です。

① カビ取り（漂白・分解）

② 殺菌消毒（胞子の可能な限りの死滅）

③ 防カビ施工（再発抑止）

④ 結露対策用シート貼り（温度差の緩和）

⑤ 吸放湿壁紙の仕上げ（湿度バランスの調整）

このうち、
④の結露対策用シート が最も重要で、
ここを省略すると
「翌冬に100%再発する」構造です。

直張り天井の結露は、
防カビ工事だけでは止まりません。

カビを止めるにはまず結露から！です。

📷写真は、小平市（ご相談エリア）の天井防カビ結露対策工事の結露対策用シート貼り
です。
防カビ工事でカビをリセットした上で、結露対策用シート貼りすることでカビと結露を
抑止することが可能となります。
仕上げは吸放湿壁紙張り仕上げです。
住み方の工夫も併用していただくと効果がさらに上がります。

角部屋の天井から

・カビ臭がする
・黒い筋が出てきた
・夜だけ臭う
・暖房を入れると臭う

こういったサインがあれば、
内部でカビが進んでいる可能性があります。

早めの確認と対策が、
健康と再発防止の両方につながります。

角部屋 × 直張り天井 × 冬の温度差。
この3つが重なると、
結露カビとカビ臭が発生しやすくなります。

さらに天井カビは、
呼吸域への胞子落下 → 再浮遊 → MVOCs拡散
と続くため、健康への影響も無視できません。

もし「なんとなく臭う…」「天井の色が気になる…」
「空気がどんより重苦しく感じる」
と感じたら、早めに現状確認することをおすすめします。

【対応エリア】
埼玉県上尾市の事務所から片道30㎞圏内（下見無料）を中心に対応しています。
埼玉県内及び埼玉県寄りの東京都北部にも対応しています。

👉 天井結露が気になる方や大家さんは、「こちらのページ」を参照ください。