家庭で出来るカビ対策ー実践派が使用するカビ取り剤ー
2025/05/27
家庭で出来るカビ対策
カビ取りしたのに何でカビが再発する?壁や天井に何故カビが発生するのか?壁紙や珪藻土に何故カビは発生するのか?など疑問思われることが多いと思います。
普段「あっカビだ!」とカビを発見した時に既に肉眼では見えないカビ胞子が数億集まって見えるカビになることは多くの人が知りません。そのカビの集合体(コロニーと呼びます)から日々落下傘のようにカビ胞子を飛ばしますので、カビを発見したら早期カビ対策が必要です。
ほとんどのカビは、健康な人には深刻な病気を招くことはありませんが、免疫力が弱っている人(長期抗生物質投与されている方・術後の方・自己免疫疾患の方・気管支炎や喘息を持病とされる方・カビが原因の夏型過敏性肺臓炎や過敏性肺炎の方など)には良いことではありませんのでお住いの環境を変える必要があります。
皆さんの中にはご自身でカビを発見した時はカビ取りされる方もいるでしょう。
少ない薬剤(製品)で効率良くカビ取りをするにはどうした良いでしょうか?
カビ取り製品の多くは、即効性はあるが持続性がないという製品が多いのです。
それでもご自身でカビ取りされるなら最低でも滅菌・殺菌・除菌・抗菌・防カビの違いくらいは知りましょう。(知って損はしません)
滅菌・殺菌・消毒・除菌・防腐・抗菌・防カビの違い
★即効性はありますが、持続性はありません。(多くの方が行う“カビ取り”が該当します)
◆ 滅菌・・・微生物を完全に死滅させ、完全に菌を無くすこと。
◆ 殺菌・・・微生物の数を激減させること。
◆ 消毒・・・人畜に対して、病原性のある特定微生物を死滅させること。
◆ 除菌・・・ある物質または限られた空間より微生物をある程度除去すること。
★即効性は無いが、持続性がある。(専門業者が行う“防カビ”が該当します)
◆ 抗菌・・・細菌の発生・生育・増殖を抑止すること。(カビやヌメリは対象外です)
◆ 防腐・・・材料の有害微生物による劣化を防止すること。
◆ 防カビ・・カビ(真菌)の発育・生育・増殖を抑止すること。(細菌は対象外です)
「防カビ仕様」「防カビ剤入り」と書かれている建材や塗料などが出回っていますが、JIS規格に準じていますので13種類の内5種類止まれば効果判定をするので、防カビ仕様でも防カビ剤入りでも壁紙や塗料はカビが簡単に発生してしまいます。
余談ですが、「抗菌仕様」は、いくつかの細菌だけを対象に繁殖を少し抑える内容ですので過信はいけません。その典型なのが抗菌仕様のカーテンです。カーテンに抗菌仕様がなされていてもカビます。
実践派のカビ取り剤とは
■ 消毒用エタノール・アルコール製品
➊ 消毒用エタノール(即効性はあるが持続性が無い)
殺菌に適していると言われるのが消毒用エタノールです。扱いやすいので人気があるのでは?と思っていますが、カビに直接スプレーするとカビ胞子が飛散しますので行ってはいけません。方法としてはティッシュを消毒用エタノールで濡らし包み込むようにカビを拭き取り、再度ティッシュに含ませ拭き取るのが一般的です。ここからは欠点になりますが、カビ色素は除去し切れませんので残留することになり見た目はキレイになりません。消毒用エタノールは揮発しやすく、揮発すると殺菌力も落ちますし防カビ効果は期待出来ません。(カビの接触時間が短くカビを殺菌まで至りません)
畳屋さんは消毒用エタノールで殺菌する人が多いのですが、効果は期待出来ませんので問題ありでしょう。
※消毒用エタノールの一番の利点は乾燥させる効果が強い点だと思います。
使用上の注意は、ワックスのかかったフローリングに垂らすと白濁したシミになります。※取れますが焦ります!
❷ アルコール製品(即効性はあるが持続性が無い)
高濃度アルコール製品は消毒用エタノールよりカビの接触時間が長いのですが、何時間も接触時間が長いはずもなく、揮発し殺菌効果も弱くなり防カビ効果は期待出来ません。こちらも消毒用エタノールと同様扱いやすいのですが、カビ色素は除去出来ません。即効性はありますが持続性がありません。いずれも高温環境での使用はお控えください。また消毒用エタノールやアルコール製品で酔う方もいますので換気を十分に配慮した上での使用をお願いします。
■ 酸素系漂白剤
➊ 過炭酸ナトリウム(粉状)(即効性はあるが持続性が無い)
洗濯機の洗濯槽裏にへばりつく黒カビを落とすので知られています。過炭酸ナトリウムは弱アルカリ性(ph11~12)で水に溶けるのですが、40℃~50℃のお湯に溶かせばカビ取り効果を発揮します。
カビの色素を除去することは可能ですが、染み込んだカビ色素は難しいことがあります。ただ塩素臭などは一切ありませんので多岐にわたりカビ取りに使用しても問題ありません。
壁紙石膏ボード下地のカビに過炭酸ナトリウムを使用しても使えるくらい優秀です。※頑固な黒カビなどには効果はありません。
❷ 過酸化水素水(液体)(即効性はあるが持続性が無い)
色物が落ちないようにするための酸素系漂白剤の液体です。弱酸性(ph5.1~4.6)こちらは殺菌・消毒・漂白に使用出来ます。ただ何にでも効果がある訳ではありません。メインは木材特に窓枠や浴室などの板張りなどに使用します。色物が落ちない酸素系漂白剤を3~5倍に薄めて目立たない場所で使用してみてください。効果が弱い時は2倍程度に濃度をアップさせて使用しましょう。何度も行うと木材が傷みますので注意しながらカビ処理しましょう。業務用と違い激しい臭いは発生しません。
過去にマットレスカバーに黒カビが大量発生して困ったお客様のご自宅で市販製品を3倍程度に薄めてスプレーしカビ色素を除去したことが何度もあります。生地も傷みませんので最高です。
■ 次亜塩素酸水
次亜塩素酸水は次亜塩素酸を主成分とする水溶液で弱酸性です。ネットでは液体製品を販売していますが、出来れば液体ではなく粉の購入をお勧めします。理由は次亜塩素酸水は作った時が一番効果がありますので使うたびに粉に水を加えて作るほうが効果的だからです。
次亜塩素酸水のカビ取り効果は、殺菌効果で次亜塩素酸ナトリウムの数十倍あると言われています。ただ頑固な黒カビに対してのカビ色素除去能力は期待しないほうが良いでしょう。
■ 次亜塩素酸ナトリウム
細胞の核まで溶かす力があり、強アルカリ性ですのでラベルに「混ぜるな危険」と書かれているはずです。ネットでプロ専用とか書かれていても結局はドラッグストアで販売されている浴室用カビ取り剤と大差無いので、知らない人が購入して「失敗した」と嘆く製品でもあります。(ネットで購入する必要無し)
次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物扱いなのですが、混ぜなくても危険ですので取り扱いに注意が必要です。たんぱく質を分解する力がありますので手に付着するとヌルヌルした状態になるのは皆さんのたんぱく質が分解された証であり、指先に付着すると指紋が溶けることがあるくらい強い力があります。
また、空気の接触時間が長かったり・太陽光に照射され続けたり・次亜塩素酸ナトリウム自体が古くなると漂白効果も殺菌効果も大幅に落ちますので注意しないといけません。(決して酸性の製品と混ぜると塩素ガスを発生することがありますので注意しご利用ください)
使用する時は防毒マスクやゴーグル・厚手のビニール製手袋・脱色しても構わない服装や床などの養生をした上で換気を十分にすることが必要になります。
カビ取り後にカビ色素が除去出来た段階で、水分を含ませた雑巾やウエスで拭き取りを2回行いましょう。
雑巾やウエスでの水分が残っている建材に乾拭きするのも忘れずに行いましょう。
■ 実践派のカビ取りをするには
次亜塩素酸ナトリウムがカビ取りとしては最強です。(即効性があり殺菌効果もあります)
次点は、殺菌力だけなら次亜塩素酸水です。(即効性があり殺菌効果が非常に高い)
ただし、その場で作ることが必要です。市販の次亜塩素酸水はプロの目からすると使えません。
酸素系漂白剤は、用途に応じて対応するべきものであり、利用する建材を間違えなければカビ取りに効果的な優れた製品であることは言うまでもありません。
カビ取りに長けた次亜塩素酸ナトリウムは必要不可欠の薬剤です。
プロはじっくり時間をかけるカビ取りは苦手です。さらに付け加えるとカビ色素を除去するだけならカビの繁殖状況を見て過炭酸ナトリウムを使用すれば良いのですが、カビ色素除去しただけですのでカビは再発します。(次亜塩素酸ナトリウム不使用のカビ取りは建材によって扱う薬剤を変更しなければいけませんので、酷いカビの発生したお部屋などは防カビ工事専門業者プレモのような業者に依頼すべきです)
何が言いたいのか?と言うと、カビ色素を除去するカビ取りだけではカビは再発してしまうのです。
カビ取り(漂白効果)だけでなく出来る限りカビを死滅させないといけません。その両立が難しいのです。カビ色素がキレイになれば納得する人もいます。カビ取りし過ぎて建材が傷み、建材の交換になることもあるでしょう。どこまでカビ取りや殺菌をすれば良いのかを見極める目も必要になるでしょう。
実践派のカビ取りは時短で確実にカビ色素を除去し、殺菌を行うことです。
次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系薬剤や酸素系漂白剤を使用するのは皆さんもプロも変わりありません。あるもので酷いカビのカビ取りを行っている訳です。
カビ再発抑止で言えば、抗菌コーティングである防カビ施工を行う必要があります。
カビ取り・殺菌・防カビ施工の3段構えが必要になります。
家庭で出来るカビ対策を行うために用意する物 ゴム手袋・防毒マスク・養生出来るもの(ビニールシート)・刷毛(100均でも販売しているプラスチック製刷毛が良いと思います)・ゴーグル・ヘアードライヤー・扇風機・雑巾・バケツ・キッチンタオルもしくは新聞紙・ペットボトルを下から8cmくらいのところでカッターで切った容器もしく計量カップ(PP製以外は不可)で、服装は脱色しても構わない衣服に着替える。(使用製品問わず共通) 使用するカビ取り剤は市販されているまな板漂白剤(ピューラックス。この製品は浴室用カビ取り剤と違い水酸化ナトリウムが含有されていない上に6%の次亜塩素酸ナトリウムですので非常に強力です)この製品を使用し容器もしくは計量カップにピューラックスを入れ倍に薄めます。(3%の次亜塩素酸ナトリウム)を用意します。 ➊ 床や家具などの養生を行う。 【注意事項】窓を開けずに換気せずに行っているので薬剤臭がしますが、カビ取り2回目の段階で窓を開けていただくと換気と薬剤臭が消えていくようになります。 最後に乾燥ですが、扇風機を家具に向け・細かい部分はヘアードライヤーで乾燥させます。布団乾燥機や据え置き型除湿機があれば併用してください。※まな板漂白剤(ピューラックス)はカビ取り特に漂白効果に優れていますが、殺菌効果も高く食品業界では知らない人がいないくらい使用されている古くからある殺菌消毒剤で、壁紙や壁紙下地(石膏ボードやコンクリートや合板)にも使用出来ますが、押入れベニアに行うのは慣れてからにしましょう。決して浴室用カビ取り剤を室内でスプレーするのはお止めください。塩素臭がなかなか消えませんし、一度漂白されると元に戻りませんのでご注意ください。 |
家庭で出来るカビ対策の限界を感じた時は
カビ取り含む殺菌だけで終わるとカビは再発します。皆さんも「どうして何度もカビ取りしているのにカビが再発するの?」と思ったことはあるでしょう。カビには専門業者が行う即効性は無いが持続性がある防カビ施工(抗菌コーティング)を行わないとカビが再発することになります。また、空気・温度・湿度の3つのカビ発生条件を整わせない必要もあるでしょう。住み方の工夫なども併用してカビの発生を遅延させ、カビが発生し難い部屋にすることが重要です。
カビ難い部屋にするためにお困りの時は埼玉県上尾市の防カビ工事専門業者プレモまで相談・問い合わせいただければと思います。下記の地域に対応しておりますのでカビに強い部屋にしたい!とお考えの皆様からの電話やメールをお待ちしております。
プレモの対応地域詳細
◆壁紙張替え防カビ工事・防カビ結露対策工事(コンクリート下地対応)などの内装工事対応地域
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
東京(離島除くほぼ全域)
千葉(埼玉寄りの野田市・流山市・市川市・松戸市・柏市・我孫子市・船橋市・鎌ヶ谷市など)
神奈川(川崎市全区、横浜市港北区・鶴見区・都筑区・緑区・青葉区、相模原市全区など)
◆大工工事の対応地域(ベニア・石膏ボード交換、断熱工事など)・防カビリフォーム工事・塗装工事
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
埼玉寄りの東京(足立区・荒川区・北区・豊島区・文京区・練馬区・中野区・杉並区・東久留米市・西東京市・武蔵野市・清瀬市・東村山市・東大和市・小平市)
◆床下防カビ工事及び防カビ工事全般(カビ臭・押入れ・クローゼット・階段下収納・地下・半地下・漏水・雨漏り・壁紙下地・砂壁・珪藻土・建築中住宅など)
埼玉・東京を中心に千葉や神奈川、群馬・栃木・茨城、長野・山梨など。
戸建住宅床下は、床下高40cm以上・床下点検口や床下収納があり45cm角以上あれば対応可能です。
◆プレモ除菌消臭工事について
プレモでは、オゾン不使用の薬剤だけで臭いを感じ難くさせる除菌消臭工事を行っております。
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
埼玉寄りの東京(足立区・荒川区・北区・豊島区・文京区・練馬区・中野区・杉並区・東久留米市・西東京市・武蔵野市・清瀬市・東村山市・東大和市・小平市)に対応しています。
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有限会社プレモ
〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 090-4023-4337(担当:山田)
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