埼玉・東京|和室・杉柾天井のカビは小さな防カビ工事では止まらない
2025/12/25
脱色と仕上げを前提に考える必要があります
埼玉や東京に住んでいる人で、
和室の天井、特に杉柾天井にカビが発生すると、
「防カビ工事で何とかならないだろうか」
そう考える方は少なくありません。
実際、
・臭いの出にくい方法で
・丁寧にカビ取りを行えば
見た目がある程度改善するケースもあります。
しかし、現場を重ねる中で、
はっきり分かってきた現実があります。
杉柾天井のカビは、小さな防カビ工事では終われません。
📷は、杉柾天井のカビです。
防カビ工事パース(イメージ画像)です。
杉柾天井にカビが発生する事例としては、
多湿が一番です。(代表的な場所は別荘)
他に雨漏りや階上からの漏水があります。
杉柾天井で起きていること
和室の杉柾天井は、
杉柾柄の化粧板を使った合板天井であることが多く、
表面の薄い化粧材と下地の合板が接着された構造になっています。
どれだけ
・臭わないカビ取り
・素材に配慮した薬剤
を使ったとしても、
杉柾天井材に一度カビが繁殖すると、
化粧材の脱色や色ムラが避けられず、
全体的に色落ちした印象が残ります。
これは施工不良ではありません。
杉柾という「水に弱くシミになりやすい」
素材そのものの性質です。
📷は、杉柾天井のカビ取り含む防カビ工事後です。
防カビ工事パース(イメージ画像)です。
色落ちや脱色しているのが分かります。
杉柾天井は非常にデリケートな建材ですので
防カビ工事後の対応がカギになります。
「カビは止まったのに、見た目が戻らない」理由
防カビ工事の目的は、
カビの再発を抑止することです。
カビの根を取り、
殺菌消毒を行い、
防カビ処理を施すことで、
カビ菌(真菌類)としては止めることができます。
しかし、
脱色した木部の色は戻りません。
結果として、
・カビは止まった
・臭いも落ち着いた
・でも、天井全体が色あせた印象になる
という状態が残ります。
この仕上がりを
「これで完成です」
とお渡しすることに、
プレモは強い違和感を持つようになりました。
杉柾天井のカビ対応で必要な「最終工程」
そこで現在、プレモでは
杉柾天井のカビ対応は、最終的に壁紙仕上げまで行うことを前提
としています。
具体的には、
杉柾調の壁紙張りです。
脱色してしまった木部を隠し、
仕上がりとして違和感を残さないためには、
壁紙張りが必須だからです。
原状回復やリフォームの現場では、
杉柾天井に不具合が出た場合、
「交換するか、下地を作って壁紙仕上げにする」
もしくは、原状回復工事的に言えば
「杉柾天井に杉柾調の壁紙を張る」
という判断が、今も一般的です。
これは23年以上前から変わらない現場判断であり、
杉柾天井という建材の特性を考えれば、
ごく自然な選択だと言えます。
防カビ工事だけで終えると、
「カビは止まったけれど、見た目に納得できない」
という後悔が残りやすい。
それを防ぐための判断です。
📷は、杉柾天井の杉柾調壁紙張りです。
防カビ工事パース(イメージ画像)です。
壁紙を張ることでキレイに見えます。
精神的にも落ち着いた生活が送れるようになります。
また、壁紙表面にカビが発生した場合でも
防カビ工事ができますので安心です。
壁紙仕上げを行わない場合は対応しません
そのため、
防カビ工事のみで仕上げを行わない杉柾天井のご依頼は、お請けしていません。
これは厳しくするためではありません。
・施工後の誤解
・仕上がりに対する不満
・「やらなければよかった」という後悔
こうしたトラブルを
最初から生まないための線引きです。
雨漏り・漏水が原因の場合について
なお、
雨漏りや階上からの漏水が原因で
杉柾天井にカビが発生している場合は、
防カビ工事では対応できません。
この場合は、
解体・乾燥・交換を含めた
建築的な対応が必要になります。
杉柾天井は「小さな防カビ工事」で扱う場所ではない
小さな防カビ工事が悪いわけではありません。
場所によっては、とても有効です。
ただし、
杉柾天井については話が別です。
現場を重ねる中で、
杉柾天井は
「小さな防カビ工事」で扱うべき場所ではない。
そう判断するようになりました。
和室の雰囲気を大切にしたいからこそ、
中途半端な対応はしない。
それが、現在のプレモの結論です。
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有限会社プレモ
〒362-0062
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電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
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