鉄骨ALCの集合住宅の壁内結露とカビ
2024/09/14
GLボンドで石膏ボード圧着は結露しやすい
鉄骨ALC造の集合住宅で多く見られるのが壁紙石膏ボード下地のGLボンドだけの壁内断熱材が無い場合でしょう。築30年以上は良く見る光景です。最近でも築15年ちょっとでGLボンドで処理している集合住宅を目にしましたが、これは典型的な手抜きと言えるでしょう。写真は石膏ボード下地を解体したらGLボンドが見えている例になります。断熱材が無いのだから壁内結露は当たり前で石膏ボード裏に大量のカビが繁殖しカビ臭い部屋になるのは当たり前です。断熱補強するには木組みしスタイロフォームなどを入れ込みしないとダメでしょう。ヒートブリッジなどより繊細な結露被害を考えると時間も費用もかかる上に部屋が狭くなる可能性がありますので、結露だけ見てもダメではないでしょうか?
LGSは断熱し難い上に費用がかかる
鉄骨ALC造集合住宅の中にはLGS(軽量鉄骨)で壁紙石膏ボード下地を組んでLGSに石膏ボードを打ち固定するのですが、断熱材を入れていない鉄骨ALC造集合住宅もあります。また築20年未満でも見られる断熱材無しの物件も多いようです。如何に手抜きの集合住宅を建てているのかが良く分かる話です。※写真はLGS(軽量鉄骨)を理解してもらうためのもので鉄骨ALC造ではありません。
階層にもよりますが、このLGSで石膏ボードを固定していても壁内結露は発生します。そしてLGSを錆びさせることになります。錆が酷くなると鉄骨ですから傷み方も激しくなりますので早いうちに結露対策や錆び止めすることをお勧めします。吹き付け発砲ウレタンなどの断熱処理をしようとすると高額な出費になりますので大家さんは覚悟しないといけません。以上のように鉄骨ALC造の集合住宅は雨漏りや壁内結露が多発しますので日頃から注意しなければいけません。カビが発生した時はプレモ防カビ工事をご検討ください。大家さんからの問い合わせをお待ちしております。
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