分譲マンションの玄関で起きる ―コンクリート直張り壁紙の結露カビ―
2025/12/24
一見きれいな玄関で、なぜカビが起きるのか
分譲マンションの玄関で
「まさかここが?」と思われる場所に、カビが発生しているケースがあります。
玄関は居室ではないため、
暖房や換気が行き届きにくく、日常的に気にされにくい場所です。
しかし実際には、結露が最も集まりやすい条件がそろっています。
分譲マンションにお住まいで、玄関天井壁紙がカビだらけ状態である時、
安易に壁紙張替えで対応しようとは思わないでください。
分譲マンションの玄関に多い「コンクリート直張り壁紙」
築40年前後の分譲マンションでは、
玄関天井や壁にコンクリート直張り壁紙が使われていることが珍しくありません。
この構造は、
・コンクリート躯体が外気の影響を強く受ける
・壁紙と躯体の間に空気層がない
・湿気の逃げ場がない
という特徴を持っています。
結果として、壁紙下地で結露が発生しやすい構造になります。
だから、壁紙張替えで結露水は止められません。
同じように黒カビが壁紙に発生してしまいます。
📷写真は、築40年以上の築古マンションの玄関です。
天井がコンクリート直張り壁紙で、長年の結露により壁紙が結露水による湿気とカビで糊
が効かなくなり剥がれています。
実はこのようなマンションの玄関は多いのですが、断熱工事しても結露を止めることが
できず、ひどい状況になっている玄関も数多く見て来ました。
玄関は“結露が溜まりやすい場所”である
玄関は、
・外気に近い
・開閉による温度差が大きい
・暖房が届きにくい
・換気されにくい
という条件が重なります。
この温度差によって、
天井や壁のコンクリート表面で結露が発生し、
壁紙裏で湿潤状態が長時間続くことになります。
📷写真は、玄関天井壁紙の剥がれとコンクリート下地黒カビです。
昨日今日の結露ではなく、数年にわたった結露水でこのような状況
になったと考えるべきです。
玄関に換気口があってもほとんど効果が見られない状況です。
壁紙張替えで結露カビが止まらない理由
結露カビの相談で多いのが、
「壁紙を張替えたのに、またカビた」というケースです。
理由は明確です。
・壁紙を張替えても
・コンクリートの温度は変わらない
・結露は止まらない
からです。
壁紙張替えは見た目のリセットであって、
結露という原因そのものは解決していません。
また、同じように新しい壁紙に黒カビが
大量繁殖することになります。
玄関天井・壁で進行する「見えない劣化」
結露が繰り返されると、
・壁紙裏でカビが進行
・接着力の低下
・壁紙の浮き・剥がれ
・カビ臭の発生
といった劣化が同時に進行します。
見えてからでは、
すでに下地が傷んでいることも少なくありません。
防カビ結露対策工事で何が変わるのか
プレモでは、結露が止まらない玄関天井の
コンクリート直張り壁紙に、防カビ結露対策工事を提案させていただいております。
防カビ結露対策工事では、
・カビ取り
・殺菌消毒
・防カビ施工
・結露対策用シート貼り
を組み合わせ、
カビ菌と結露の両方を抑止します。
単なる表面処理ではなく、
再発しにくい環境をつくることが目的です。
防カビ結露対策工事は、カビ(真菌類)を
抑止し、結露水を抑止できることが可能な
工事です。
壁紙張替えではなく、同じことを繰り返す
ことなく、玄関天井の結露カビを抑止して
快適な生活を送りましょう。
📷は、玄関の天井に防カビ結露対策工事
途中のイメージ画像。
(結露対策用シート貼りまで)
最後に仕上げとして吸放湿壁紙張りで完了。
壁の壁紙は張替え防カビ工事を行い、天井は防カビ結露対策工事で対応
しているものをイメージしています。
初めて見る人や聞く人にとっては、
何のことだか分からないでしょう。
防カビ結露対策工事は結露抑止とカビ抑止
の2つを抑止できるハイブリッド工法です。
ぜひ、知っていただければと思います。
まとめ|玄関の結露カビは「早期対応」が重要
玄関の結露カビは、
・放置すると進行する
・壁紙張替えだけでは止まらない
・住まい全体のカビ臭の原因になる
という特徴があります。
「まだ軽いから」と思っているうちに、
下地の劣化が進むことも少なくありません。
分譲マンションの玄関で
コンクリート直張り壁紙の結露カビが
気になる場合は、
早めの対策をおすすめします。
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