スタイロフォームを貼る前に!|コンクリート直張り壁紙に囲まれ過ぎた部屋への処方箋
2025/11/15
■ 「囲まれ過ぎた部屋」に潜むリスク
マンションの一室が、天井も壁もコンクリート下地というケースは少なくありません。
特に築20〜30年を超える低層集合住宅では、断熱層のないコンクリート直張り構造が多く、外気温がそのまま室内に伝わるため、冬場は壁面温度が一気に下がります。
その結果、壁紙の裏で結露→カビ繁殖→臭気発生という負のサイクルが生まれます。
見た目は「何も起きていない」ように見えても、実際にはコンクリート面で微細な水分が常時出入りしています。
特に北側の部屋や梁下は、湿度が逃げ場を失ってカビ菌の温床になっていることが多いのです。
■ 「スタイロフォームを貼れば結露は止まる」…本当に?
工務店やリフォーム会社の中には、
「スタイロフォームを貼れば解決しますよ」と勧めるところもあります。
確かに断熱材としての効果はありますが、“今あるカビ”や“下地の湿気”を無視したまま貼るのは危険です。
カビ菌や湿気を閉じ込めた状態で断熱材を貼ると、
内部でカビが生き続け、内部腐食や臭気の再発を招くことがあります。
防カビ工事を行う立場から見ると、スタイロフォームは「最後の手段」。
その前に、下地の健全化=カビ取り・殺菌消毒・防カビ施工を済ませておくことが必須です。
■ 下地を“整える”という考え方
プレモが提案する「防カビ結露対策工事」は、
断熱材を貼る前に下地の環境を整えることを目的としています。
1️⃣ カビ取り作業
漂白・分解により、表層・根部のカビを除去。
2️⃣ 殺菌消毒
カビ菌や胞子を死滅させ、微生物密度を下げる。
3️⃣ 防カビ施工
再発抑止のための化学的防壁を形成。
4️⃣ 結露対策用シート貼り
湿気侵入と温度差結露を緩和。
5️⃣ 吸放湿壁紙仕上げ
呼吸する壁として、湿度の変動に対応。
この工程を経ることで、「菌を抑止して現象を止める」というプレモの施工哲学が実現します。
単に“貼る”のではなく、“整えてから貼る”ことこそが再発防止の鍵なのです。
■ コンクリートに囲まれ過ぎた部屋は「熱橋(ヒートブリッジ)」の巣
清瀬市や市川市などで見られるような、天井・梁・壁すべてがコンクリートの部屋では、
梁の部分が常に冷えた外気の通り道となり、そこから結露が発生します。
この梁下結露は、筋状黒カビの主因です。
たとえ断熱材を貼っても、梁だけが冷たいままだと結露は止まりません。
防カビ結露対策工事では、梁や柱型にも結露対策シートを貼ることで、
空気層を安定化させ、温度差を緩和します。
さらに吸放湿壁紙を組み合わせることで、3回の冬を越えても再発しにくい室内環境を実現します。
■ 「狭くならない防カビ結露対策」
スタイロフォームを貼ると、どうしても部屋が狭くなります。
プレモの防カビ結露対策工事では、厚み4mm未満のシート材を使用。
仕上がりに影響を与えず、断熱と調湿を両立します。
見た目は従来の壁紙施工とほとんど変わらず、
施工後も自然光を反射する“明るい空間”に仕上がります。
■ まとめ|「スタイロフォームを貼る前に」やるべきこと
断熱材を貼る前に、まずカビの根を絶つこと。
カビ取り→殺菌消毒→防カビ施工→結露対策シートの4段階を経て、
ようやく“本当の断熱と防カビ”が成立します。
スタイロフォームを貼る前に、
ぜひ「下地の健康診断」を行ってください。
コンクリート直張り壁紙の部屋は、見た目以上にデリケートです。
カビと結露を止める施工=防カビ結露対策工事こそ、
冬から春にかけての健康と快適を守る最善の処方箋です。
工事は6帖クラスの天壁施工で3~4日間かかります。
----------------------------------------------------------------------
有限会社プレモ
〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
----------------------------------------------------------------------



