砂壁表面防カビ工事がダメな理由|掻き落としをすすめる訳
2025/11/13
① 表面防カビ工事の限界
砂壁は、見た目以上に内部へカビが浸透しやすい構造をしています。
表面に防カビ剤を塗布しても、砂層の中に根を張った菌糸までは届きません。
その理由は、砂壁は細かい粒子の塊であり、その1つ1つにコーティングすることはできません。
一時的に見た目がきれいになっても、数か月から数年でカビが再発するケースが多いのです。
「見た目がきれいになった」だけで安心してはいけません。
それは“化粧直し”に過ぎず、根の残ったカビは再び息を吹き返します。
② 実際の再発事例(横浜市神奈川区)
施工後から1ヵ月、たった1ヵ月でお客様から相談が来ました。
「カビが再発したーーー!」とのことでした。
📷写真が、砂壁表面防カビ工事1ヵ月後になります。
多少大きな斑点のようなものも見えますが、問題のカビ臭は全くせず普通に生活できる状態でした。
ですので、お客様には現状問題無いので、様子見をしましょう!と伝えました。
③ 掻き落とし防カビ工事の有効性
再発後に行ったのが掻き落とし防カビ工事です。
表面層を物理的に削り落とし、下地まで殺菌消毒・防カビ処理を実施。
「根を断ち、環境を整える」施工により、カビの再発を構造的に抑えることができました。
この工法こそが、“現象を止めるために菌を止める施工”です。
④ 壁紙仕上げor防カビ結露対策工事という選択肢
掻き落とし後は、通常は吸放湿壁紙張りをおすすめしています。
量産品(普及品とも一般品とも言います)でも良いのですが、機能性を考えたら間違いなく、吸放湿壁紙張りを推奨します。
そして、もう1つの選択肢として、湿気や結露が気になる!さらに寒さが気になる!と言う方向けに、結露対策用シート貼り後に吸放湿壁紙張りをする「掻き落とし防カビ結露対策工事」という選択肢もおすすめすることがありますが、費用が格段に上がりますので強くはおすすめしていません。
⑤ 費用と判断基準
掻き落とし防カビ工事は、表面防カビ工事より費用が上がります。
ただし、再発を繰り返すよりも一度で終わらせる工法としては現実的です。
砂壁の状態・予算・構造を見極めたうえで、最適なご提案をしています。
※埼玉県内の中心対応エリアであれば、壁に合板下地を造作し壁紙を張る工事もお請けしております。
⑥まとめ
表面だけの防カビは「化粧直し」。
掻き落とし防カビ工事は「根治療法」。
寒さや結露が増える冬こそ、砂壁内部の根を止める施工を選びましょう。
カビ臭い砂壁を放置することは、咳き込むなどの健康被害を放置し続けるようなものです。
建物や住む人の健康を守る第一歩は、「表面防カビ工事ではなく、掻き落とし防カビ工事」です。
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有限会社プレモ
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