『拭けばキレイに』はあり得ない。プロが語る住宅業界のカビ認識と正しい対策
2025/08/08
プレモからの警鐘:住宅業界はカビを軽視しており、面倒くさい存在としか考えていません!(住宅業界の常識を疑え!)
埼玉県上尾市の実績20年の防カビ工事専門業者プレモです。
それはあり得ない光景でした!わが目を疑いました。生涯忘れることがないであろう常識が具現化された瞬間でした。とある賃貸大家さんからの依頼で「部屋が大変なことになっている」と相談をいただき伺いました。その時に某ハウスメーカーの方が行った行為が記憶に残る行為だったのです。
事情があり、ユニットバスの壁の裏に当たる石膏ボードが写真のようにカビだらけでした。その時に某ハウスメーカー担当者も同席していました。黒カビはかなり広範囲にわたり繁殖しているようでした。この黒カビを何とかしないといけません。
私が最初に発した言葉は「交換しないのですか?」です。結局壁を解体出来ない場所に接している石膏ボードは見ることが出来ませんので、理想はユニットバスの交換なのです。ただ何故このような事例が発生したのか?の原因が分かりませんでしたので、それ以上はプレモとしても何も出来ませんでした。
大家さんは不安な表情でしたが、某ハウスメーカー担当者がいきなりペーパーでカビを拭くのです。
それが写真の右上部の擦った場所になります。
そして、信じられない言葉が続きました。
「ほら、見てください。拭けばこんなにキレイになるんですよ」
目の前で起きた『あってはならない行為』
その瞬間、私は怒りを通り越して、ただただ呆然としました。そして、次の言葉が出てくるまで、ほんの数秒でしたが、私にとっては永遠にも感じる時間でした。
「私の前で、いったい何をやっているんですか!」
私は思わず大声で担当者の方を止めました。カビの専門家である私にとって、その行為はただの汚れを拭き取るような簡単なものではなく、絶対にやってはいけない、危険な行為だったからです。
しかし、担当者の方は、私の怒りにも動じることなく、「いや、拭けば落ちますから」と悪びれる様子もありませんでした。
このやりとりは、カビという問題に対する「業界の認識」が、いかに一般の方の常識とかけ離れているか、そして、いかに根本的な解決からかけ離れているかを示す、象徴的な出来事でした。
なぜカビを『拭く』だけではダメなのか?
担当者の方は、おそらく善意で「拭けば落ちる」ということをアピールしたかったのでしょう。しかし、カビの専門家からすれば、この行為は、問題の解決どころか、さらなる被害を招くリスクすらあると感じたから大声で制ししたのです。
1. 目に見えない胞子の飛散と拡散
カビは、目に見える黒い斑点だけではありません。その周りには、無数のカビの胞子が存在し、空気中を漂っています。カビを拭き取るという行為は、その摩擦によって、胞子を強制的に空中に飛散させることになります。
飛散した胞子は、室内のあちこちに飛び散り、新たなカビの温床を作る原因となります。特に、湿度の高いユニットバス裏側のような場所では、飛散した胞子はすぐに新たなカビのコロニーを形成してしまいます。
拭き取ったつもりでも、実際には家全体にカビの種をまき散らしているようなものなのです。
2. カビの根(菌糸)は石膏ボードの内部に
カビは、植物と同じように「根」を持っています。私たちが目にする黒い斑点は、カビの「実」や「葉」のようなものにすぎません。
石膏ボードは、紙と石膏で構成されています。カビは、この石膏ボードの紙や内部に深く菌糸を張り巡らせ、栄養源としています。表面をキッチンペーパーで拭き取ったところで、カビの「根」はボードの内部にしっかり残ったままです。
このため、表面が一時的にきれいになったように見えても、再び湿気や温度の条件が整えば、残存した菌糸から、あっという間にカビは再発してしまいます。この行為は、問題の「解決」ではなく、単なる「隠蔽」に過ぎないのです。
3. 健康被害と建材の劣化
カビの胞子は、人体に様々な悪影響を及ぼします。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、喘息などの原因となることはよく知られています。また、カビの種類によっては、シックハウス症候群を引き起こす原因物質(VOC)を生成するものもあります。
カビの生えた場所の近くに住む人々が、原因不明の体調不良に悩まされるケースも少なくありません。
さらに、カビは建材を栄養源としているため、木材を腐らせたり、石膏ボードを劣化させたりします。長期的に放置すれば、建物の構造的な強度を損なうことにもつながりかねません。
「拭けばキレイになる」という安易な対応は、これらの危険性に対する認識が完全に欠如していることを示しているのです。
防カビ工事の『優劣』を知らない業界の現実
さらに深刻な問題は、建築業界が「防カビ工事」というものの優劣をほとんど知らないという現実です。見積書に「防カビ工事」と書いてあればすべて一緒と考えています。実はその「防カビ工事」かなりの優劣があることを知らないで利用している建築業界・住宅業界の人がほとんどである事実を皆さんは知りません。
建築業界や住宅業界の多く人は、ホームセンターで販売されている市販の防カビグッズも、専門業者が行う本格的な防カビ工事も、同じ「カビ対策」として同列に考えています。
「うちの職人が、カビ取り(市販のカビ取り剤で拭けば)すればキレイになりますよ」という言葉の裏には、防カビ剤や防カビ工事に関する専門的な知識の欠如が見え隠れします。
中には「浴室用カビ取り剤」を利用して玄関のカビを拭いて、カビ色素が除去出来ればこれで良い!と言い切る大規模修繕会社もあるくらいです。建築業界・住宅業界のカビに対する知見のレベルの低さを垣間見る機会は随所にあります。
プレモが提供する防カビ工事との違い
ホームセンターの防カビグッズ:
効果: 表面的なカビの漂白が主。ラベルに「混ぜるな危険」が書かれている製品が多い。
持続性: 短期間で効果が薄れるため、再発リスクが高い。カビを防止している訳ではなく、カビの漂白効果と考えるのが妥当。(殺菌効果は皆さんが思っている以上に弱い)
安全性: 正しい知識がないまま使用すると、人体への影響も懸念される。カビ取り剤成分による薬品臭による被害と、作業する際にカビが飛散するカビの二次被害の発生懸念。
プレモの防カビ工事:
効果: 強力な専門薬剤で、カビ取り(漂白)後にカビの根(菌糸)まで徹底に殺菌消毒。
持続性: 長期的な防カビ効果を目的とした人体に安全性が高く・非流出性の建物内外に頻発する57種類のカビを含む200菌以上を抑止する福後抗菌剤を使用し、再発を安全に強力に抑制。
安全性: 専門家が、建材や環境に合わせた適切な薬剤を選定し、安全な施工を行います。
このように、一口に「カビ対策」と言っても、その内容は全く異なります。防カビ工事専門業者としての現場対応の場数が違います。
私たちの防カビ工事は、ただカビを除去するだけではなく、カビが生えにくい環境を長期間にわたって維持することを目的としています。この「根本的な解決」こそが、本当の意味での「防カビ工事」なのです。
最後に:あなたの住まいのカビは、本当に拭くだけで解決しますか?
今回の出来事は、改めてカビ対策の専門家としての使命を再認識するきっかけとなりました。
「拭けばキレイになる」という安易な言葉に騙されて、カビ問題を放置してはいけません。間違ったカビ取りやカビ対策を鵜呑みにすること… それは、あなたの大切な住まいと、ご家族の健康を危険にさらす行為です。
もし、あなたが建物のオーナー様や、カビ問題に直面している方で、どうすれば良いか分からず不安な気持ちでいるのであれば、ぜひ一度プレモにご相談ください。20年にわたる知見で皆さんの不安を解消出来ることがあるかも知れません。(相談は無料ですから、不安ならまず電話やメールください)
20年にわたりカビ対策一筋でやってきた私が、あなたのカビ問題を根本から解決するお手伝いをいたします。
【対応エリア】
基本対応エリア:埼玉県(深谷市・本庄市・神川町・上里町・美里町・寄居町・秩父地域などを除く)、東京都(島しょ部を除く)、千葉県(埼玉よりのエリア)、神奈川県(東京よりのエリア)
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