【埼玉】スタイロフォーム断熱でも止まらない結露|防カビ結露対策工事の真価
2025/11/05
■ はじめに
最近、DIYやリフォームで「スタイロフォームを貼れば結露は止まる」と考える方が増えています。
建材店やホームセンターでは、発泡系断熱材(スタイロフォーム・スタイロボード)が手軽に購入でき、
“とりあえずの結露対策”として人気が高まっています。
しかし、結露を止めるには「貼る」だけでは不十分です。
現場で見てきたプレモの実感として、スタイロ断熱の限界を正しく理解してほしいと思います。
■ スタイロフォームとスタイロボードの違い
一口に「スタイロ」と言っても、実はまったく別の建材です。
| 種 類 | 主な用途 | 壁紙施工 | 特 徴 |
| スタイロフォーム | DIY向け(ホームセンター販売) | ✕(壁紙は張れない) | 発泡材そのまま。安価だが仕上がりが粗く、結露跡が残りやすい。 |
| スタイロボード/スタイロベニア | リフォーム会社施工 | ○(石膏ボード面に張れる) | スタイロフォーム+石膏ボード一体型。見た目は良いが高コスト。 |
DIYで使われるスタイロフォームは、表面が発泡材のままのため壁紙を直接張ることができません。
見た目を気にせず、安価に済ませたい方には手軽ですが、仕上がりは正直みっともなく、
発泡材の隙間や継ぎ目から湿気が侵入し、結露を完全には防げません。
一方、スタイロボード(スタイロベニア)は、スタイロフォームに石膏ボードを貼り合わせた建材で、
壁紙仕上げができるためリフォーム会社が採用することが多いです。
ただし、施工には技術が必要で、DIYの数倍の費用がかかります。
■ スタイロ断熱の限界
スタイロフォームやスタイロボードは「断熱材」であり、
内部結露や湿気のコントロールまでは想定されていません。
特にコンクリート直張りの壁面では、
・貼り合わせ部分からの湿気侵入
・結露水の垂れによる下地カビ
・ボンド圧着部の剥離リスク
などの問題が時間とともに現れます。
“貼ってあるだけ”では止まらない結露──これが現実です。
■ 防カビ結露対策工事との違い
プレモが行う防カビ結露対策工事は、単なる断熱ではなく「調湿+防カビ」の二重構造です。
1️⃣ カビ取り → 2️⃣ 殺菌消毒 → 3️⃣ 防カビ施工 → 4️⃣ 結露対策用シート貼り → 5️⃣ 吸放湿壁紙仕上げ
という工程を経て、カビの再発と結露の再発を同時に抑止します。(基本3日間~)
厚みわずか4mm未満の結露対策用シートでも、スタイロフォーム30mm+石膏ボード12.5mmの合計42.5mm相当の断熱材とは異なり、コンクリートとの間に「呼吸層(空気層)」を持たせることで、湿気を逃がしながら温度差結露を抑える構造です。
写真に見える上記はイメージ画像です。
左写真がスタイロボード(スタイロフォームに石膏ボードを接着しています)42.5mmの厚み。
右写真が結露対策用シートです。厚み4mm未満で対象はコンクリート直張り壁紙です。
石膏ボードにも貼れますが、石膏ボード交換後が条件になります。
■ 効果の持続と現実的な判断
壁紙張替え防カビ工事は、通常2回の冬が限界です。
住み方の工夫(換気・家具配置・加湿器使用抑制など)によっては、3回目の冬を越えることもあります。
一方、防カビ結露対策工事は、3回以上の冬を安定して越える設計です。
「年数」ではなく「冬をいくつ越えられるか」で判断するのが現実的です。
■ まとめ
スタイロフォームを貼るだけでは、結露は止まりません。
スタイロボードに張り替えても、内部の湿気を制御できなければ再発します。
結露を止めたいなら、防カビ結露対策工事で“呼吸する壁”をつくること。
貼るだけの断熱ではなく、住まい全体の湿度バランスを整えることが再発防止の鍵です。
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有限会社プレモ
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