竣工直後の床下カビリスク ― 建築会社も施主様も見落としがちな落とし穴
2025/10/05
1. 竣工直後でも油断できない床下カビ
「新築だから大丈夫」と思われがちですが、建築中に雨が降り、木材や構造用合板が濡れてしまい、床下に雨が溜まり、対応が遅れると構造用合板にカビが一気に繁殖することは良くある光景です。
これは、竣工直後の床下でも同様にカビが発生するリスクがあります。竣工後の床下の水の水抜きと乾燥が遅れてしまった場合、わずか数日〜1週間でカビは繁殖を始めます。
特に基礎断熱工法の住宅では床下が密閉空間になるため、湿気がこもりやすく注意が必要です。
2. 実際に起きた“竣工直後のやり直し工事”
過去には、竣工後まもなく巾木からカビが発生し、お客様が気づいて建築会社にクレームを入れた事例がありました。
建築会社はやむなく 2部屋と廊下のフローリング・巾木をすべて剥がす大掛かりな工事 に着手。
本来なら構造用合板の交換と防カビ工事が必須でしたが、結局は「防カビ工事でお茶を濁す」対応に終わり、根本解決には至りませんでした。
これは「竣工直後でもカビリスクが現実にある」という典型的な例です。
📷写真は、水分含有量が高いままフローリング貼りなどをした結果、竣工後にMDF巾木から発生したカビが原因で、フローリングを剥がし後になります。ここで防カビ工事を行っています。工事を急いではいけない典型例と言えるでしょう。
3. 建築会社・施主様双方に潜む落とし穴
多くの場合、建築会社は「竣工を急ぐ」事情があり、施主様も「早く住みたい」と思います。その結果、床下が完全に乾ききらないまま工事が進行し、カビの温床を残したまま竣工してしまうのです。
このまま放置すれば、のちに大工事につながる可能性があることを、多くの方が知りません。
📷写真は、基礎断熱工法のコンクリートスラブに溜まる雨水です。
これを放置し続けると、スラブと言えどもカビが繁殖する原因になります。
「コンクリートが雨水を吸い取ってくれるから大丈夫」と言われる大工や現場監督がいますが、カビを軽視するような言葉を信じてはいけません。
4. 誤った対応は被害を拡げる
シロアリ駆除業者が行う「防腐防カビ剤の大量噴霧」や、建築会社の社員総出による簡易的なカビ拭き取りでは、カビは止まりません。むしろ、安易な対応はカビ胞子を拡散させて被害を広げる危険性があります。
カビを軽視した“応急処置”は後々のクレームや再工事を招くのです。
5. 正しい対策 ― 防カビ工事と床下環境改善
床下に湿気がこもる環境では、防カビ工事の実施が第一歩です。
カビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工という流れを経て、下地を「カビにくい状態」にリセットします。
さらに近年は、床下専用エアコンや換気ファンを導入する住宅も増えています。
特に夏場は冷房ではなく「除湿運転」が正解。これにより床下の湿度を下げ、快適な環境を維持できます。
ただし、換気設備を入れるなら必ず防カビ工事を併用してください。カビを放置したまま稼働させれば、室内へカビ胞子が流入するリスクが高まります。
6. ベタ基礎(コンクリートスラブ)への防カビ工事も忘れずに
建築中や竣工直後に、床下ベタ基礎に水が溜まっていた時期が1週間以上ある場合、スラブ自体への防カビ工事も必須です。
「そこは削って費用を抑えましょう」と建築会社に言われ、後からスラブにカビが繁殖すれば、責任の押し付け合いに発展しかねません。
長期的に安心して暮らすためには、木材だけでなくコンクリート部材への防カビ処理も欠かせないのです。
📷写真は、構造用合板・大引き及びコンクリートスラブの殺菌消毒になります。雨が溜まり続けたスラブは色が非常に汚いものです。セメントの色じゃない時は雨が溜まったことを想像してください。やがてカビがスラブにカビが繁殖する可能性があるかも知れません。
まとめ
竣工直後でも、床下は湿気によってカビが発生するリスクを抱えています。
実際に2部屋+廊下を剥がすほどのやり直し工事に至った例もあるように、「新築だから安心」という思い込みは危険です。
防カビ工事専門業者としてのプレモは、
・カビ取り・殺菌消毒・防カビ施工の三段階処理
・床下専用エアコンや換気ファンとの組み合わせ
・ベタ基礎(コンクリートスラブ)への防カビ工事(工事費用も2倍近い金額がかかります)
といった“正しい対策”を提案しています。
やっぱり気になる床下のカビ。竣工直後だからこそ、防カビ工事で将来の安心を確保してください。
プレモは床下高40㎝以上・床下に潜る床下点検口や収納が45㎝角以上あれば対応可能です。
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