有限会社プレモ

分譲賃貸マンションの断熱塗料に発生した緑色カビ ― 健康と住まいに潜むリスク

分譲賃貸マンションの断熱塗料に発生した緑色カビ ― 健康と住まいに潜むリスク

分譲賃貸マンションの断熱塗料に発生した緑色カビ ― 健康と住まいに潜むリスク

2025/08/18

断熱塗料でカビは止まらない

住まいの結露やカビ対策として、近年「断熱塗料」を壁や天井に施工するケースが増えています。ところが実際には、塗料を塗ったにもかかわらず「カビが止まらない」というご相談を数多くいただきます。
塗料の表面にカビが付着・繁殖してしまい、見た目にも健康にも悪影響を及ぼすのです。


カビと健康の密接な関係

カビは「現象」ではなく「菌」です。表面に黒く見えているのは一部であり、実際には胞子を飛散させ、空気を汚染します。
特に緑色や黒色のカビにはアレルギー性の症状や呼吸器への影響が指摘されており、小さなお子さまや高齢の方、アレルギー体質の方には大きな負担になります。

カビは健康を害する天敵」であると同時に、「住まいを劣化させる要因」でもあります。だからこそ「正しい防カビ工事」が不可欠なのです。

特に緑色や黒色のカビにはアレルギー性の症状や呼吸器への影響が指摘されています。
👉 詳しくは【カビ菌が潜む見えない脅威】のコラムをご覧ください。


【久喜市事例】分譲賃貸マンションの天井カビ

先日、埼玉県久喜市の分譲賃貸マンションで調査依頼をいただきました。
外壁側の廻り縁付近の天井に、壁紙(クロス)下地から薄っすらとカビが滲み出ている状態。さらに、壁には断熱塗料が施されていましたが、その塗料表面にも緑色系のカビが確認されました。

天井コンクリート直張り壁紙の結露カビ

天井コンクリート直張り 壁紙(クロス) の結露カビは、築30年以上のマンションに良く見られます。結露対策は下地から行わないと効果がありません。「カビを止めるにはまず結露から」です。

断熱塗料のカビ

結露するからといって安易に断熱塗料を塗るのは間違いです。壁紙・クロス が結露やカビに効果がないからと断熱塗料に頼る発想は誤りです。

残念ながら、工事には至りませんでした。理由は以下の通りです。

・不動産会社担当者から「断熱塗料を剥がして欲しい」という無理な要望があったこと
・工事費用面で折り合いがつかなかったこと

本来、断熱塗料は住みながら剥がすことはできません。(カビが拡散し、カビ臭い部屋になり養生をしても住める部屋にはならないでしょう)塗装職人ですら「剥がせない」と判断するものを、安易に剥がしたいと願望する大家さんの発想は現実的ではありません。※不動産会社担当者が私言って来たのが「断熱塗料を剥がして欲しい」でしたが、分かって言っているとしたら現実的ではありません。


学び:カビ対策は「正しい知識と技術」が必須

結露やカビを「見た目」だけで判断すると、今回のように誤った方向へ進んでしまいます。
本当に必要なのは、 「カビを落とす作業」から始める正しい防カビ工事 です。

カビは見た目の汚れだけでなく、空気中に胞子やカビ毒を放出します。
安易なカビ取りは、住む人の健康を害する原因になりかねません。
👉 【スタキボトリスによるカビ毒の影響】についての詳しい解説はこちら

また、塗装や薬剤を重ね塗りするだけでは、カビ問題は解決しません。

私たちが大切にしているのは、

目に見えるカビも奥に潜む菌も「しっかり除去」すること
再発を防ぐために「環境改善」まで含めた提案を行うこと

これが健康と住まいを守る唯一の方法だと考えています。

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