分譲賃貸マンションに多い「コンクリート直張りの壁紙カビ」
2025/08/17
分譲賃貸マンションのコンクリート直張り壁紙は結露カビの温床です
冬から春にかけて、分譲賃貸マンションでよくご相談いただくのが「コンクリート直張りの壁紙」に発生するカビです。
特に外壁側や天井付近に出やすく、気づいたときには壁紙の裏から黒い点々が浮き出してくることも少なくありません。
なぜコンクリート直張りはカビやすいのか?
直張り工法とは、コンクリートの壁や天井に直接壁紙を貼っている施工方法です。
この場合、断熱層や通気層がないため、冬場に外気と室内の温度差が大きくなると結露が発生しやすくなります。
結露した水分は壁紙の裏に溜まり、そこからカビが広がっていきます。
「換気や掃除をしているのにカビが止まらない」というご相談の多くは、この構造的な問題に起因しています。
事例紹介:分譲賃貸マンションの直張り壁カビと結露対策のご相談
埼玉県久喜市の分譲賃貸マンションで、天井にカビが出ているとのご相談をいただきました。
外壁側の廻り縁付近に、壁紙下地から黒いカビがじわじわと滲み出している状況でした。
しかし、工事には至りませんでした。理由は2つあります。
1. 無理な要望
不動産会社の担当者から「壁の断熱塗料のカビを塗料ごと剥がしてほしい」と指示がありました。
ところが断熱塗料は住みながら剥がすことができず、塗装職人も断念するような工事です。現実的には不可能な内容でした。
2. 費用面の折り合いがつかなかった
分譲賃貸の大家さんは「どうにか工事をしたい」と望んでいましたが、不動産会社側との調整がうまくいかず、最終的に断念となりました。
プレモとしては、塗装を剥がさなくても「既存塗装の上から防カビ・結露対策工事を行う」方法をご提案しましたが、平行線をたどってしまったのです。
結露とカビは「学び」が大切
分譲賃貸マンションのカビ問題は、住まいの構造が原因で起きるケースがほとんどです。
そのため「目新しい断熱塗料」や「簡単な市販の防カビ剤」では解決できません。
一度カビが出たら、まずは構造と環境を理解し、適切な施工を選ぶことが大切です。
安易な方法を選ぶと、工事後もカビが再発し、費用や時間を無駄にしてしまうリスクがあります。
まとめ
・コンクリート直張り壁紙は、結露でカビが発生しやすい構造
・無理な工事指示や安易な塗装は、かえって失敗につながる
・プレモでは「カビ除去+防カビ施工」を丁寧に行い、結露対策とあわせて長期的に住まいを守ります
「結露とカビで悩んでいるけれど、何から始めればよいか分からない」という方は、ぜひご相談ください。
----------------------------------------------------------------------
有限会社プレモ
〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
----------------------------------------------------------------------