建築中に発生する構造用合板のカビ ― 雨と湿気がもたらす深刻な問題
2025/08/18
施主様の声から見える「建築中カビ問題」
「今の住まいのカビが嫌で、新居を建てているのに…」
先日ご相談いただいた施主様の言葉です。
建築中に雨で構造用合板が濡れ、灰汁やカビが発生してしまった事例でした。
建築会社にとっては数ある住宅の1件かもしれませんが、施主様にとっては一生に一度の大切な住まい。だからこそ、雨や湿気によるカビは「見えないから大丈夫」では済まされません。
建築会社の常識と施主様の常識のズレ
建築業界では「少々のカビなら問題ない」「乾けば気にならない」とされることが多いのが現実です。しかし、実際に生活する施主様にとっては、健康や快適性に直結する大問題。ここに大きなズレがあります。
カビは見えなくても胞子を飛ばし、カビ臭や健康被害の原因となります。とくに構造用合板に発生したカビは、完成後には見えない場所に隠れてしまうため、余計に注意が必要です。
構造用合板のカビ ― 交換すべき場合と防カビ工事で対応できる場合
基本的に、雨に濡れて酷く傷んだ構造用合板は交換するのが望ましい対応です。
ただし、比較的軽度のカビであれば、防カビ工事によって抑制が可能です。灰汁は「灰汁洗い」とは違い、色が薄くなる程度にしか落ちませんが、プレモの防カビ工事は「カビの再発を防ぐ」ことを重視しています。
床下の点検も欠かせない
構造用合板の表面がきれいになっても、床下側にカビが繁殖している場合があります。
見逃すと、入居後にカビ臭や健康被害につながる可能性があるため、床下点検は必須です。
※竣工前には必ず床下カビ点検をしましょう。
※床下に雨が溜まっていたら、水抜きと乾燥を即時行いましょう。
シロアリ業者による誤ったカビ処理の危険性
建築会社は余計なコストを嫌がり、シロアリ駆除業者に「ついでにカビ処理」を依頼することもあります。
しかし、多くの場合はカビ取りをせず、カビの上から防腐防カビ剤を大量に噴霧するだけ。その結果、カビの胞子が飛散して室内に広がり、二次被害を招くケースも少なくありません。
※殺菌消毒と称し、アルコール消毒や消毒用エタノール噴霧はカビには効果が非常に薄いのでやってはいけない行為です。次亜塩素酸ナトリウムで拭いて防腐防カビ剤の大量噴霧も効果は弱いことを知りましょう。
一生に一度の住まいだからこそ
「業界の常識」は施主様にとっての非常識です。
だからこそ、雨や湿気によるカビの問題を軽視せず、正しい防カビ工事を選択することが大切です。
一生に一度の大切な住まいを、健康で快適に守るために。
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有限会社プレモ
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