【埼玉】築40年マンションの咳とカビ臭|天井結露と防カビ対策
2025/10/18
第1章:築古マンションで増える「咳とカビ臭」
埼玉県久喜市の巨大マンション群。
築40年前後の中古マンションでは、「寝室で咳が出る」「天井のあたりがカビ臭い」という相談が少なくありません。(壁より天井のほうが多いと感じています)
特に、家族で引っ越してきたばかりのご家庭や、小さなお子さんがいる世帯で気になるケースが目立ちます。(購入前後の防カビ対策・結露対策は必要です)
空気清浄機を使ってもカビ臭が消えないときは、
天井内部で「見えない結露」が起きている可能性があります。
第2章:コンクリート直張り天井の構造と結露の仕組み
築古マンションの天井は、コンクリート下地に直接壁紙を貼る「直張り仕上げ」が一般的です。
この構造は、外気温と室温の差が大きいときに結露が発生しやすく、天井の裏側に湿気が溜まりやすくなります。
冷暖房を頻繁に切り替える季節では、温度差が大きくなり、天井裏で水滴が生まれ、その湿気を吸った壁紙や石膏ボードが乾きにくくなるのです。
その結果、カビが発生し、空気中に独特の“カビ臭”が漂います。
📷写真は、埼玉県久喜市(中心対応エリア)の巨大マンション群の結露する天井コンクリート直張り壁紙。
第3章:防カビ結露対策工事という選択肢
プレモでは、こうした天井や壁の結露に対して、防カビ結露対策工事を行うことがあります。
まず、カビ取り・殺菌消毒・防カビ施工を行い、そのうえで結露を抑制する結露対策用シートを貼り、冷えたコンクリートと室内の温度差を緩和します。
この工事により、結露の発生を抑止する効果が期待でき、カビの繁殖原因の結露を抑止するので、防カビ工事も活きて来ます。
結果として室内の湿度バランスが安定します。
ただし、防カビ結露対策工事を行うことで咳が止まることはありませんが、咳の原因であるカビの繁殖を抑止することで、住空間を改善するのが目的です。
📷写真は、東京都小平市(ご相談エリア)賃貸天井コンクリート直張り壁紙の防カビ結露対策工事です。
コンクリート下地の激しい結露は止まっています。
第4章:「カビを止めてから、結露を止める」──現場で導き出された順番
一般的には「まず結露を止めてから、カビを止める」と言われます。
しかし、実際の現場ではこの順番では再発しやすいのが現実です。
カビが生きたままの状態で結露対策を行うと、湿気とともに菌が再び活動を始め、少しの温度差でも再発につながってしまいます。
そのためプレモでは、「カビを止めには、まず結露から」という手順を取ります。
まず防カビ工事で菌を完全に不活化させ、その後に防カビ結露対策工事で結露の発生を抑える環境を整えます。
これは理屈ではなく、実際の現場から導き出された判断です。
どちらか一方では不十分であり、「カビを止める+結露を止める」両方が揃ってはじめて、室内環境の安定につながります。
第5章:施工できない下地と注意点
すべての建物で防カビ結露対策工事ができるわけではありません。
例えば、塗装仕上げの天井や壁紙塗装下地には施工できません。
超強力な接着剤を使用しても、塗装面との密着が不安定で、施工後に剥がれる可能性が高いためです。
施工が可能なのは、コンクリート直張り壁紙が基本対象になります。
石膏ボードは新規石膏ボードに交換後に限られます。(合板も可能ですが傷み具合次第)
防カビ結露対策工事の禁止事項:
塗装(ペンキ塗り)仕上げやツルツルしている化粧合板・タイルなど、表面に光沢やコーティングがある素材にも施工できません。
接着面が安定しないため、施工しても長持ちしないのです。
第6章:まとめ
天井のカビやカビ臭は、住まいの構造と温度差によって生まれる“見えない結露”が原因のひとつです。
防カビ結露対策工事は、その湿気を抑え、室内環境を整えるための現実的な方法です。
咳などの体調は医療機関に相談しつつ、住環境は結露を抑えてカビを増やさない状態に整える防カビ結露対策工事などをおすすめしています。
カビにくい室内を作りには、コンクリート直張り壁紙の結露抑止とカビ抑止がポイントです。
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