【埼玉】壁掛けエアコンの壁内結露|戸建住宅で起きるカビ被害と防カビ工事の重要性
2025/09/24
猛暑とエアコン結露
「エアコンを使うと壁紙が黒ずむ」「部屋がカビ臭い」――。夏から秋にかけて、埼玉県内でもこうしたご相談をいただくことが増えています。原因のひとつが、壁掛けエアコンの壁内結露です。
一見するとエアコン本体の不具合のように思えますが、実際には壁の中で冷媒管が結露し、断熱材や下地材に湿気が回ることでカビが発生するケースがあるのです。
壁内結露が起きる仕組み
エアコンを20℃以下に設定すると、冷媒管が強く冷やされます。本来であれば断熱材が保護しますが、劣化や施工不良があると外気との温度差が大きくなり、壁内で結露が発生します。
その水分は石膏ボードや合板を濡らし、結果的に壁紙の裏側までカビを広げてしまうのです。
👉イラストは壁内の冷媒管結露により、合板にカビが繁殖している様子を描いたものです。
壁紙の裏に広がるカビ
表面は一見きれいでも、壁紙を剥がすと真っ黒にカビている――そんなケースも少なくありません。カビは壁紙だけでなく、石膏ボードや下地合板まで侵食していることもあります。
こうなると表面的な掃除では不十分で、張替えや部分交換が必要になります。
👉イラストは、冷媒管はエアコン本体の内部だけでなく、室内機から室外機へと伸びる配管にも使われています。この壁を通る部分が結露しやすく、壁内カビの原因になります。を分かりやすくイラスト化。
戸建住宅で起きやすい理由
戸建住宅では、外壁側にエアコンを取り付けることが多いため、外気温の影響を受けやすい場所に冷媒管が通っています。特に築年数が経過した住宅は断熱材の劣化もあり、結露リスクが高まります。
「新築から10年以上経過して、壁紙の一部だけが黒くなったり、青くなることもあります。」というご相談は、こうした条件が重なった結果であることが多いのです。
エアコン自体の劣化と結露リスク
壁内結露はエアコンそのものの劣化とも関係しています。
・冷媒ガスの劣化や漏れ
効きが悪くなると、住む人は温度を下げてしまう → 冷媒管が過度に冷え、結露が発生。
・断熱材の劣化
冷媒管を覆う断熱材が古くなると保温性能が低下し、壁内で冷えやすくなる。
・古い機種の制御の粗さ
制御が雑なため、必要以上に冷却してしまい、壁内結露を助長する。
こうした要因が重なることで、壁内のカビは一気に広がります。
室外機のガス抜けが与える影響
見落とされがちなのが室外機のガス抜けです。冷媒ガスが不足すると熱交換が不十分になり、冷えにくくなります。その結果「冷えないからもっと温度を下げる」悪循環が生まれ、壁内結露が進行します。
室外機・室内機双方に負担がかかり、寿命を縮める原因にもなるため注意が必要です。
エアコンの寿命と2027年問題
エアコンの寿命は一般的に 10〜15年。特に15年以上経過した機種は効率も性能も落ち、修理しても割高になるケースが多いです。
さらに2027年からは、冷媒ガス規制と省エネ基準の強化が本格化します。
・旧型冷媒(R410Aなど)の修理や補充が難しくなる可能性
・新しい省エネ基準を満たさない機種は非効率で割高になる
「2027年から古いエアコンが使えなくなる」という誤解もありますが、実際は修理困難・非効率・コスト高になるリスクが増す、というのが正確な理解です。
定期的なメンテナンスで延命
すぐに買い替えが難しい場合でも、定期的な高圧洗浄や3〜5年ごとのメーカーによるオーバーホールで性能を維持できます。
メーカーオーバーホールであれば「なぜ冷えにくいのか?」まで診断でき、根本的な対策につながります。
防カビ工事と再発防止のポイント
壁内結露でカビが発生した場合、防カビ工事は以下の流れで行います。
1. 既存カビの徹底除去
2. 殺菌消毒でリセット
3. 防カビ剤の施工による再発抑制
さらに再発防止のためには、
・設定温度は25〜27℃にする
・家具は壁から少し離して配置し通気を確保
・定期的なエアコン点検や更新
といった日常的な工夫が効果的です。
まとめ
壁内結露は「気づいたときには被害が広がっている」ケースが多いのが特徴です。
特に古いエアコンや室外機のガス抜けがあると、カビ被害は一気に悪化します。
埼玉県内で壁紙の黒ずみやカビ臭にお悩みの方は、早めの点検と防カビ工事をご検討ください。
住まいの寿命を延ばすことは、ご家族の健康を守ることにつながります。
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