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消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビは死滅する?効かない理由と正しい防カビ工事

消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビは死滅する?効かない理由と正しい防カビ工事

消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビは死滅する?効かない理由と正しい防カビ工事

2025/08/19

消毒用エタノールやアルコールでカビは死滅するのか?

「アルコールを吹きかければカビが死滅する」
そんな情報を信じてしまう方も多いですが、実際には効果はほとんどありません。

特に消毒用エタノールは揮発性が高く、数分で蒸発してしまうため、カビに十分な時間作用できず死滅には至りません。


効かない理由とは?

アルコールでカビを死滅させるには、48時間以上の長時間接触が必要です。

しかし住宅環境でこれを実現することは不可能。仮にやるとすれば――

・大きなタッパー容器に建材を入れる
・高濃度アルコールで満たす
・蓋をして蒸発を防ぐ
・空気に触れるとカビが再発します

このような非現実的な方法でなければ、カビに十分作用させられません。

さらに噴霧するとカビ胞子が飛散し、かえって室内にカビ臭を広げてしまうリスクもあります。

📸床下基礎断熱工法の合板カビです。湿気が逃げない床下工法なので夏はサウナ状態に!
湿気を取り込んでいる合板に、アルコール噴霧してもカビ胞子を飛散させるだけになります。


雑草の例えで理解する「アルコールが効かない理由」

もう一つ分かりやすい例で言えば、雑草抜きと同じです。
雨が降ると、抜いても抜いてもすぐに生えてきますよね。

消毒用エタノールや高濃度アルコールでのカビ対策は、この「雑草抜き」と同じこと。
表面だけ除去しても根(カビ菌糸)が残っているため、時間が経てば必ず再発します。

・雑草を抜く=カビ取り作業(漂白・殺菌)
表面のカビや色素を落とす工程。見た目は改善しても“根”は残りやすい。

・根っこまで抜く=殺菌消毒(出来る限りカビを死滅させる)
菌糸・胞子まで可能な限り抑え込む、核心のステップ。

・再発防止の薬剤を使用する=人体に安全性の高い複合抗菌剤(防カビ施工)
発育を抑える“生えにくい環境”をコーティングで維持。

※ アルコール噴霧は「抜いた直後」に近い表層対処だけになりがちで、根(菌糸)が残るため再発します。
※ 本当に効かせるには「巨大なタッパに入れて高濃度アルコールで満たし、蓋をして48時間以上接触を継続」する必要がありますが、住宅では現実的に不可能です。


プレモの防カビ工事の流れ

1. カビ取り作業(漂白・殺菌)
 表面のカビ・色素を除去して基材を“素”に戻す。

2. 殺菌消毒(出来る限りカビを死滅させる)
 菌糸・胞子まで可能な限り抑える“根っこ対応”。

3. 防カビ施工(人体に安全性の高い複合抗菌剤)
 再発を抑える抗菌コーティングで、発育阻害環境を維持。

再発する消毒用エタノール拭き取り後のカビ

📸写真は、川崎市の戸建住宅です。ご主人が新築なのにカビが発生したということで、雑巾に消毒用エタノールをたっぷり含ませて拭き取りしたのですが、写真のようにカビが再発!しかもご主人が拭き取った跡のままカビは再発してしまいました。

消毒用エタノールはカビ(真菌類)に対して効果は弱いので、過信するとカビのいたちごっこになることを覚えいただければと思います。


消毒用エタノールや高濃度アルコールでは止まらない壁紙表面カビ

壁紙表面のカビなら消毒用エタノールは効果あるか?

東京都大田区のマンションの一室の壁紙カビ。
実は、消毒用エタノールでカビ取りも行っていたのですが、効果無く・カビは再発してしまいました。

カビ取り含む防カビ工事でキレイに対応

壁紙のカビに消毒用エタノールで効果がないのは当然です。カビ色素を漂白する力がないからです。
そこで、プレモ防カビ工事。カビ取り含む防カビ工事で壁紙をキレイにして、再発しにくい状況にしています。(効果は1年~2年程度)


消毒用エタノールや高濃度アルコールでは対応し切れないコンクリート天井

地下のコンクリートと断熱材のカビ

東京都稲城市の戸建住宅地下室の結露によるカビです。消毒用エタノールや高濃度アルコールは当初から除外しなければいけないレベルです。

カビ取り含む防カビ工事で対応後

水滴除去し、カビ取り剤でまんべんなく処理した後、乾燥させ、最後に人体に安全性の高い複合抗菌剤(防カビ剤)を浸透させ、乾燥させて完了しています。📸の天井のようにコンクリートにカビが深く繁殖するとカビ色素も除去し切れなくなります。


消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビ臭は止まらない!

消毒用エタノールや高濃度アルコールなら、カビ臭は効果あるのか?と考える人がいるのも不思議ではありません。ただアルコール系の臭いで「カビ臭くなくなった気がする」だけえであり、カビ臭は再発し続けます。壁紙を剥がし壁天井下地にカビ取りと殺菌消毒を施し、最後に防カビ施工を行ってカビ臭を消失させています。手間のかかる工事ですが、カビ臭を軽視すると工事を繰り返すことになりますので、初期の判断を誤らないようにしましょう。


ワックスのかかったフローリングが白濁!

ワックスがかかったフローリングに消毒用エタノールなどを垂らすと白濁しますのでビニール系の養生は念入りにしましょう。カビ対策のつもりで床を傷めるケースに注意です。

ひどい白濁が大量にあると、ワックスを剥離し、やり直しすることになりますので、そのようなことが無いように、床の養生はお忘れなく。


まとめ

アルコールやエタノールでは、床下や建材のカビを解決することはできません。
根本的な解決には、カビ取り→殺菌消毒→防カビ施工という正しい手順が欠かせません。

埼玉県上尾市のプレモは、床下カビ取り・防カビ工事や室内のコンクリート直張り壁紙など幅広く、住まいの壁天井や床下専門に防カビ工事を行っています。
「床下のカビで不安を感じる」「業者の見積りが本当に正しいのか気になる」など、少しでも疑問があれば、セカンドオピニオンとしてもぜひご相談ください。

👉こちらのブログも参考にどうぞ。


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〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)

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