【衝撃】和室の砂壁カビ、そのカビ対策は本当に大丈夫?プロが警鐘を鳴らす「やってはいけない」こと
2025/07/20
砂壁カビやカビ臭で間違いやすいカビ対策
埼玉県上尾市の実績20年の防カビ工事専門業者プレモです。
築年数に限らず一階和室が砂壁の部屋は経年劣化でカビやカビ臭が発生しやすくなります。
皆さんはどんなカビ対策をされているでしょうか?
戸建住宅の一階和室に多く見られる砂壁のカビや、そこから漂う不快なカビ臭。 「どうにかしたい」とインターネットで情報を探したり、リフォーム会社に相談したりした結果、かえって状況を悪化させてしまうケースが後を絶ちません。多くの方が、カビを単なる見た目の問題と考えがちですが、実は知らず知らずのうちに健康を蝕み、寿命を縮めている可能性も潜んでいます。
カビの専門家である弊社では、これまで数多くの砂壁のカビ問題と向き合ってきました。今回は、砂壁のカビ対策で「絶対にやってはいけないこと」と、その本当の解決策について、具体的な理由とともに詳しくお話しします。
1.なぜ和室の砂壁はカビやすいのか?
まず、なぜ戸建の一階和室、特に砂壁の部屋がカビに悩まされやすいのか、その根本的な原因を理解しましょう。
1-1. 湿気の蓄積と調湿性の限界
砂壁は、確かに湿気を吸収・放出する「調湿性」を持つ自然素材です。しかし、その調湿能力には限界があります。特に、戸建の一階は地面からの湿気の影響を受けやすく、冬場には窓や壁の表面に結露水が発生しやすいため、砂壁が常に湿気を吸い込み続ける状態になりがちです。吸い込んだ湿気が適切に放出されなければ、砂壁内部は常に高湿度となり、カビにとって格好の繁殖場所となります。
1-2. 通気性の悪さと汚れの蓄積
和室は、タンスや布団を収納する押し入れなど、大型の家具を壁にぴったりとつけて配置することが多い空間です。これにより、壁と家具の間に空気が流れなくなり、湿気がこもりやすくなります。また、砂壁のザラザラとした凹凸のある表面には、空気中のホコリや塵、人の皮脂、タバコのヤニなどが付着しやすく、これらがカビの栄養源となってしまいます。
1-3. 素材内部への浸食
砂壁は多孔質な構造をしており、カビの菌糸が表面だけでなく、その奥深くまで根を張って浸食しやすい特性があります。そのため、見た目にはカビが除去できたように見えても、内部に菌糸が残っていることが多く、これがカビの再発やカビ臭の原因となります。
2. 【要注意!】砂壁のカビ対策で「やってはいけない」3つの方法
残念ながら、砂壁のカビ対策として、以下のような「一時しのぎ」や「問題を隠すだけ」の方法が推奨されることがあります。しかし、これらは根本的な解決にはならず、むしろ状況を悪化させる危険性が非常に高いです。
2-1. 砂壁の上に「石膏ボード」を貼る
「安価で手軽に壁をきれいにできる」「石膏ボードが湿気を吸ってくれる」といった理由で、カビが生えた砂壁の上にそのまま石膏ボードを貼ることを推奨する大工やリフォーム会社が存在します。しかし、これは絶対にやってはいけない行為です。
・カビの温床化:カビが生えた砂壁の上に石膏ボードを貼ると、砂壁と石膏ボードの間に湿気が閉じ込められ、空気の循環が完全に遮断されます。これにより、隠れた場所でカビがさらに大繁殖する「カビの温床」を作り出すことになります。
・問題の悪化:石膏ボードが一時的に湿気を吸っても、その湿気が適切に排出されなければ、カビの栄養源となる水分を供給し続けるだけです。最終的には、石膏ボードの裏側や表面にまでカビが浮き出てくることになり、より深刻なカビ被害とカビ臭に悩まされることになります。これは、問題を「隠す」だけで、根本原因を放置する危険な対症療法です。
2-2. 砂壁に「ペンキ」を塗る
カビが生えた砂壁に、上からペンキを塗って隠そうとするリフォーム会社もあります。
・カビの活動は止まらない:ペンキでカビを覆い隠しても、カビは生き物です。ペンキの下で活動を続け、いずれ塗膜を突き破って表面に出てくるか、内部でさらに繁殖して砂壁や下地の建材を劣化させます。
・調湿性の喪失と新たなカビ:砂壁が持つ本来の調湿性をペンキで塞いでしまうため、壁内部の湿気が逃げ場を失い、新たなカビ発生の原因となる可能性も生まれます。また、砂壁のザラザラした表面にペンキを均一に塗るのが難しく、施工不良による剥がれも発生しやすいです。
2-3. 砂壁に接着剤を塗り「壁紙」を張る
砂壁の表面に接着剤を塗布して壁紙を張る方法も、推奨されることがあります。
・剥がれのリスク:砂壁の表面は非常に脆く、接着剤で壁紙を貼っても、砂壁の細かい粒子ごと剥がれてしまう可能性が非常に高いです。一時的に壁紙が貼れたとしても、下地が不安定なため、すぐに浮きや剥がれが発生します。
・カビを閉じ込める:カビが残った砂壁の上に壁紙を貼ることは、石膏ボードを貼るのと同じく、カビを閉じ込めてしまうことになり、根本的な解決にはなりません。見た目はきれいになっても、カビの活動は続き、健康被害や建材の劣化を招きます。
3. なぜこれらの方法は「本質的な解決」にならないのか?
これらの「やってはいけない」方法は、カビの根本原因である「カビの菌糸」や「湿気の問題」を解決していないからです。
砂壁の細かい粒子にカビ取り剤や殺菌消毒剤、防カビ剤を表面から塗布しようとしても、その多孔質な構造の奥深くまで薬剤を効果的に行き渡らせることは極めて困難です。また、柔らかい珪藻土と同様に、壁材のバインダー(糊)が加水分解を起こし、砂壁がボロボロと崩れ落ちる「自然落屑」のリスクも非常に高いです。
特に、過酸化水素水のような薬剤を使用する場合も注意が必要です。過酸化水素水はカビの色素を漂白し、一時的に見た目をきれいにすることはできます。しかし、落ちるカビ色素と落ちないカビ色素があるのが事実であり、何よりカビの根(菌糸)を完全に除去することはできません。そのため、カビは確実に再発し、その都度、殺菌消毒が必要になります。また、過酸化水素水も砂壁の加水分解を促進させる可能性があるため、狭い範囲の一時的な処置には都合が良くても、広い面積への使用は不適切と言えます。
4. カビの専門家が推奨する「砂壁カビ」の唯一の根本解決策
カビの専門家である私たちは、砂壁のカビ問題に対する最善策は、**「掻き落とし防カビ工事壁紙仕上げ」**であると自負しています。
4-1. 「掻き落とし防カビ工事」の重要性
・カビの根の出来る限りの除去:砂壁を物理的に掻き落とすことで、表面だけでなく、内部に深く根を張ったカビの菌糸や胞子を確実に除去できます。これが、カビの再発を長期的に防ぐ上で最も不可欠な工程です。
・カビ臭の発生源を断つ:カビの菌糸や胞子は、不快なカビ臭の直接的な原因となります。掻き落としによってこれらの発生源を物理的に除去することで、カビ臭を一掃し、部屋の空気を清潔に保つことができます。
・下地の状態確認と防カビ処理:砂壁を剥がすことで、その下地(コンパネ、石膏ボード、モルタルなど)の状態を直接確認できます。下地にカビが移染していないか、腐食や劣化がないかを確認し、必要に応じて補修を行った上で、下地に対して専用の防カビ剤を散布し、カビの発生を抑制します。健全な下地に防カビ剤を塗布することで、薬剤が効果的に浸透し、長期的な防カビ効果を発揮します。
4-2. 掻き落としからの「壁紙仕上げ」が最善の選択
掻き落とし後の仕上げ材として、弊社は**壁紙(クロス)**を推奨しています。
・清掃性と防カビ性:壁紙は表面が平滑で、カビが根を張りにくく、日常のお手入れや清掃が非常に容易です。また、防カビ機能や通気性のある壁紙を選ぶことで、さらにカビの再発リスクを低減できます。
・下地の強化と安定化:掻き落とした後の下地が老朽化していたり、平滑でなかったりする場合は、コンパネ(合板)を打ち付けて下地を強化することも可能です。これにより、その後の壁紙施工がより確実になり、壁全体の耐久性も向上します。※大工工事は地域限定になります。下地強化と畳➡フローリング仕上げに対応することも可能です。
・結露対策との両立:下地が整い、カビの心配がなくなれば、結露が特にひどい場所では、(防カビ結露対策工事で使用する)結露対策用シートの施工も検討できる可能性があります。これは、カビの根本原因である結露にもアプローチできる、より包括的な解決策となります。
・広範囲にわたる砂壁の施工について:日本家屋では、廊下から階段室、居室まで砂壁が連続していることが多く、途中で見切りを設けることが難しい場合があります。このような広範囲の砂壁を掻き落とし、壁紙仕上げにする工事は、粉塵の飛散対策や養生範囲の広さ、お客様の生活への影響など、施工上の難易度が高くなります。(時間も費用もかかります)しかし、カビの根本解決と長期的な安心を考えると、この包括的なアプローチが最も効果的であると弊社は考えています。
5. まとめ:砂壁のカビに悩んだら、まず防カビ工事専門業者プレモへご相談を
和室の砂壁のカビは、見た目の問題だけでなく、不快なカビ臭や**「夏型過敏性肺臓炎」のような深刻な健康被害にもつながる問題です。安易な方法で問題を隠そうとすると、かえって状況を悪化させ、結果的に高額な費用がかかることになりかねません。「まさかカビで病気になるなんて」と誰もが思うかもしれませんが、知らず知らずのうちに健康を蝕み、寿命を縮めている可能性も否定できません。**そうなると大袈裟かも知れませんが、『命を取るか、砂壁を取るか』になります。健康や命より大切な砂壁など世の中にはありません。※冒頭の写真が夏型過敏性肺臓炎の罹られた方の砂壁です。
砂壁にこだわることなく、和室で生活や就寝されるなら部屋の改善をするべく動きましょう。
カビの専門業者として、弊社は「掻き落とし防カビ工事壁紙仕上げ」こそが、砂壁のカビを根本から解決し、お客様に安心して快適な暮らしを取り戻していただくための最善策であると確信しています。
もし、ご自宅の砂壁のカビやカビ臭でお悩みでしたら、まずは防カビ工事専門業者プレモにご相談ください。状況を正確に診断し、お客様の住まいに合わせた最適な解決策をご提案いたします。
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【プレモの対応地域詳細】
◆壁紙張替え防カビ工事・防カビ結露対策工事(コンクリート下地対応)などの内装工事対応地域
砂壁・珪藻土などの掻き落とし防カビ工事含む
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
東京(島しょ部除くほぼ全域)
千葉(埼玉寄りの野田市・流山市・市川市・松戸市・柏市・我孫子市・船橋市・鎌ヶ谷市など)
神奈川(川崎市全区、横浜市港北区・鶴見区・都筑区・緑区・青葉区)
■壁紙カビ3年保証防カビ工事も行っています。
地下室・半地下、カビ臭い部屋、カビが原因で咳き込むような部屋、カビが原因の病気に罹るのが怖い方に向いている工事です。(弊社自己免責がありますので工事前に確認ください)
◆大工工事の対応地域(ベニア・石膏ボード交換、断熱工事など)・防カビリフォーム工事・塗装工事
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
埼玉寄りの東京(足立区・荒川区・北区・豊島区・文京区・練馬区・中野区・杉並区・東久留米市・西東京市・武蔵野市・清瀬市・東村山市・東大和市・小平市)
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