有限会社プレモ

【埼玉】冬の暖房器具が生む「人工結露」|ガスファンヒーターと黒カビの関係

【埼玉】冬の暖房器具が生む「人工結露」|ガスファンヒーターと黒カビの関係

【埼玉】冬の暖房器具が生む「人工結露」|ガスファンヒーターと黒カビの関係

2025/11/09

① はじめに:暖房がカビを育てる季節

冬は「乾燥しているからカビとは無縁」と思われがちです。
しかし、防カビ工事の現場では、真逆の現象が起きています。
それが――「暖房による人工結露」です。

中でもガスファンヒーターは、プレモが“冬の悪魔”と呼ぶほど、
室内に大量の湿気を発生させる暖房器具。
温風が部屋全体を包み込む一方で、冷たい壁や梁の下に湿気が集まり、
壁紙の裏側で黒カビを育ててしまいます。


② ガスファンヒーターが生む湿気の正体

ガス(都市ガス・LPガス)を燃やすと、
二酸化炭素と同時に大量の水蒸気(H₂O)が発生します。
この水蒸気は空気中に溶け込み、部屋の隅々まで暖かく循環。
その結果、湿度が上がっているにもかかわらず「乾燥している」と錯覚してしまいます。

特にコンクリート直張りの壁紙や外壁面では、
この湿気が冷たい壁に触れて結露を起こします。
見える水滴はもちろん、壁紙の裏や石膏ボード内部では、
温度差によって“微結露”が起こり、そこから黒カビが再発芽します。

📷写真が、ガスファンヒーターです。
築30年以上のマンションや団地の壁や床に、ガス接続口があり重い灯油を運ばなくてもすぐに部屋を暖めてくれるので重宝しますが、結露➡カビを繁殖させる悪魔のような存在になることもありますので、注意する必要があります。(詳細は、⑤ 防ぐためのポイントを参照ください)


③ 「人工結露」のメカニズムを分解してみる

1️⃣ 暖房で発生した水蒸気が空気中に拡散
2️⃣ 部屋全体が温まり、湿度も上昇
3️⃣ 冷たい外壁や窓際に触れた空気が急激に冷却
4️⃣ 空気中の水分が壁表面で液化(=結露)
5️⃣ 水分が壁紙裏へ吸い込まれ、黒カビが発芽

この流れは、まるで“湿気のベルトコンベア”。
暖房を使うほど、湿気は部屋をめぐり、
温度差のある箇所で水滴に変わっていきます。

「暖房をつける=結露を動かす」
それが冬の黒カビを作る正体です。


④ 現場で見た「冬の悪魔」

実際の現場では、ガスファンヒーターを常時使っている部屋ほど、
壁紙裏のカビが進行しているケースが多く見られます。

たとえば、さいたま市内の戸建住宅では、
リビングの壁に大きな食器戸棚がありました。
お客様のお力を借りて、少しだけ移動させてみると、壁側に大量の水滴が発生していました。
気密性の高い戸建住宅でしたので結露カビは懸念していました。

お部屋に入ると肌に纏わり付く、ベタ付く湿気を感じるほどでした。
ガスファンヒーターを使用しているとこのようなあり得ない現象が発生してしまいます。

このような現象は「寒さ」ではなく、暖房器具の種類と使い方が原因。
つまり、冬の黒カビは“生活習慣由来の構造的現象”なのです。

家具裏の壁紙結露とカビ

長年大きな家具を同じ場所に置き続けた結果です。
このような状況の原因は、ガスファンヒーターによる水蒸気です。ガスファンヒーターを利用している皆さんは換気していますか?
 

カビ取り直後の壁紙

カビ取り(漂白・殺菌)をしつこく行いましたが、壁紙下地からのカビが原因ですので、これ以上は無理と判断し、お客様の了承をいただきました。カビを見て帰るのは気が引けて、カビ取りだけ実施。


⑤ 防ぐためのポイント

ガスファンヒーターを完全に否定するわけではありません。
ただし、使用するなら「湿気の逃がし方」を考えることが重要です。

プレモが推奨する3つの基本対策:
1️⃣ 1時間ごとの換気(5分間の窓開けでOK)
どうしても窓を開けて換気できない時は、
キッチン換気扇を30分稼働させると肌触りの違った空気を感じることができます。
これは、さいたま市のお客様の住まいで実証済みです。
2️⃣ 窓際や梁下にサーキュレーターを設置し、空気を回す
3️⃣ 就寝時はガスを止めて、エアコン暖房+除湿運転に切り替える
※加湿器の稼働はやりすぎないように。

これだけで「湿気の滞留時間」を大幅に減らせます。

冬にキッチン換気扇を回すと「寒い🥶」という声もありますが、
今の住まいの空気感を感じない生活のほうが、遥かに危険です。
空気を感じることでしか、湿気やカビの兆候には気づけません。

プレモが伝えたいのは、「寒さの一瞬」より「住まいの健康を守る感覚」です。
そして、天井壁のコンクリート直張り壁紙に結露やカビを発生しにくくさせる
には、防カビ結露対策工事が最も有効です。


⑥ 防カビ結露対策工事の効果

コンクリート直張り壁紙における結露カビには、防カビ結露対策工事が効果あります。
石膏ボードや合板にも対応可能ですが、
石膏ボードは新規石膏ボードに交換してからの工事を推奨しております。

防カビ結露対策工事では、
まずカビ取り → 殺菌消毒 → 防カビ施工を行い、
その上に結露対策シートを貼って湿気を遮断します。

この「化学的防壁」によって、
暖房で発生した水蒸気が壁紙の裏に吸い込まれにくくなります。
結果として、黒カビの再発防止・カビ臭の抑制・下地の劣化防止を
長期的に維持できるようになります。

📷写真は、防カビ結露対策工事の結露対策用シート貼りです。
このシートが水蒸気を冷えたコンクリート下地に接触しにくくさせます。
調湿効果もありますので、ガスファンヒーターを利用するお部屋には必要だと感じています。


⑦ まとめ|暖房器具の選び方が“冬の防カビ”を決める

冬の室内は、“暖かい=安全”ではありません。
暖房の仕方によって、湿気は壁へ、そして壁の裏へ。
結露とカビは「寒さ」ではなく、「温め方」で生まれます。

ガスファンヒーターは便利。
でも、そのぬくもりの裏に潜むのは“結露という悪魔”です。
カビを繁殖させる大きな原因になりますし、
結露を放置することは住まいの劣化に繋がります。

冬の防カビ対策は、暖房器具の見直しから。
そして、壁の内側まで湿気を通さない“化学的防壁”を整えること。
それが、プレモが冬に伝えたい「暖房とカビの真実」です。


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👉 天井コンクリート直張り壁紙を止めたい方は、「天井にスタイロフォームを貼るのと防カビ結露対策工事どちらが良いか」を参考にしていただければと思います。

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👉 対応地域を知りたい方は、「施工対応エリア」ページを参照ください。


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〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)

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