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カビを汚れと思ってはいけない理由|埼玉の住宅で見た真菌被害

カビを汚れと思ってはいけない理由|埼玉の住宅で見た真菌被害

カビを汚れと思ってはいけない理由|埼玉の住宅で見た真菌被害

2025/10/05

はじめに

「カビは不衛生で汚いだけ」──そう思っていませんか?
しかし実際には、カビは“真菌”という微生物です。
肉眼で見えるカビは、表面の汚れではなく「胞子を大量に飛散させている状態」であり、人の健康や建物を劣化させる深刻なリスクを抱えています。

埼玉で防カビ工事の下見に伺うと、多くのお客様が「アルコールで拭けば落ちる」「解体してリフォームすれば大丈夫」とお考えになります。ところが、こうした自己流の対応もしくは判断はほとんど効果がなく、かえって被害を拡大させることが多いのです。

今回は、埼玉の住宅で実際に見た事例を交えながら、「カビ=汚れ」という誤解を解き、正しい理解と防カビ工事の必要性について解説します。

📷写真は、埼玉県さいたま市中央区(中心対応エリア)の集合住宅天井壁紙カビです。原因は結露ですので結露対策も講じながら、防カビ工事すれば同じことを繰り返さずに済みます。(プレモ防カビ結露対策工事)


1. 「汚れ」という誤解の背景

一般的にカビは「見た目が黒くて不衛生な汚れ」という印象で語られます。
しかしそれは表面的な理解にすぎません。

例えば、さいたま市のマンションで壁紙を張替えた際、表面のカビを削って新しい壁紙を張ったのに、数カ月で再発したケースがありました。これは“汚れを消した”にすぎず、建材内部の真菌はそのまま生き残っていたためです。

つまり「カビ=汚れ」という誤解のまま対処すれば、見た目だけきれいにしても再発リスクを抱え続けるのです。


2. カビの正体=真菌という微生物

カビは細菌でも単なる汚れでもなく、「真菌」という微生物です。
木材や石膏ボード、断熱材に根を張り、栄養源と水分を得て増殖します。

上尾市の戸建住宅で、押入れの壁を解体した際に見つかったのは、裏側に広がる黒カビ群落でした。
表面は一見きれいに見えても、裏側では真菌がしっかり根を張っていたのです。

このように、肉眼で見えるカビは氷山の一角にすぎず、見えない部分でさらに大きな被害が進行していることが多いのです。

📷写真は、埼玉県桶川市のマンション腰窓結露による壁紙下地カビです。部分的な壁紙張替えで済ませたところ前よりひどい結露で、写真のようにカビが繁殖した事例です。理想は石膏ボード下地交換後の防カビ結露対策工事が妥当と考えます。


3. 健康リスクは「身近なアスベスト級」

カビは胞子を飛散させ、吸い込むことでアレルギーや呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。
特に在宅中の解体工事では、住人が大量の胞子を吸い込み体調を崩すこともあります。

私はTV撮影時にスタッフに対して「カビは身近なアスベスト」と言っていました。
アスベスト同様、肉眼で確認できる時点で大量の微細粒子が空気中に漂っている状態だからです。

川越市のマンション現場でも、解体後に住人が咳や頭痛を訴えた例がありました。
この経験から、私たちは「カビ=アスベスト級の危険性を持つ生き物」として対処する必要があると確信しています。


4. 建物劣化のリスク

カビは人の健康を害するだけでなく、建材の劣化にも深く関わります。
特に石膏ボードや木材は「結露や湿気」を繰り返し含むことで脆くなり、そこに真菌が加わることで一気に劣化が進行します。

実際、さいたま市の現場では石膏ボードの裏紙が湿気で弱り、真菌が広がることで指で押すと穴が開くほど脆くなっていました。
これは単なる「不衛生な汚れ」ではなく、湿気と真菌の複合作用による深刻な被害の一例です。


5. アルコール消毒の限界

多くの方が「消毒用エタノールやアルコールで拭けば除菌できる」と考えます。
しかし、アルコールは表面の胞子を一時的に抑えるだけで、根を残してしまいます。

私はよく「草むしり」に例えます。
葉っぱだけを取っても根が残れば、また芽が出る。
同じように、アルコール拭きは“その場しのぎ”であり、再発防止にはなりません。


6. 解体工事の落とし穴

「壁を解体すればカビはなくなる」と考える方もいます。
つまり、カビが発生した石膏ボード下地を解体交換すれば良いという考えです。
しかし実際には、解体時に真菌が一気に飛散し、住人や職人が最初の被害者になることが少なくありません。

解体作業は本来「アスベスト級の養生・防護」が必要です。(と言っても限界がありますが)
ところが実際の現場では、大工や解体業者がマスクも手袋もせずに作業する光景をよく目にします。
これはまさに「職人の健康を犠牲にしている」状態であり、絶対に避けなければなりません。


まとめ:建築業界の常識は通じない

カビは「不衛生な汚れ」ではありません。
真菌という“生き物”であり、人の健康と建物に深刻な影響を与えます。

・埼玉でも「カビは汚れ」と誤解したまま放置し、被害を拡大させてしまった住宅を数多く見てきました。
・アルコール拭きや表面的な解体では解決しません。
・必要なのは「殺菌消毒+防カビ工事」で真菌を根本から抑えることです。

自己流対応ではなく、正しい知識と工事で住まいと健康を守りましょう。
建築業界の常識では、カビに対して無防備すぎます。
できる限りの対策を講じつつ、より良いお住まいにしましょう。


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