【専門家が警告】板張り・ヒノキの浴室に潜むカビの罠とその対策
2025/08/08
はじめに:それは「癒しの空間」か「カビの温床」か
埼玉県上尾市の実績20年の防カビ工事専門業者プレモです。
木の香りが漂い、温かみのある板張りの壁。そして、浴槽に満たされたお湯から立ち上るヒノキの芳醇な香り。
誰もが一度は憧れる、そんな「意匠にこだわった浴室」は、まさに日々の疲れを癒してくれる特別な空間です。
しかし、カビ対策の専門家である私たちは、この美しい光景の裏に潜む「カビの罠」を知っています。
高価な素材であるからこそ、一度カビが発生すると、施主様の失望は深く、その解決もまた一筋縄ではいきません。
今回のブログでは、板張りの壁とヒノキの浴槽に特化し、その美しさの裏にあるカビのリスクと、専門家だからこそできる本当の対策についてお話しします。
意匠性の高さとカビリスクは比例する
タイルやユニットバスの浴室に比べ、板張りやヒノキの浴室はカビのリスクが格段に高まります。その理由は、建材の特性にあります。
板張りの壁・天井
板張りの壁は、木材が持つ自然な調湿効果で、浴室内の湿気をコントロールすると思われがちです。しかし、これはカビにとって非常に好都合な環境を作り出します。
・水分と栄養の供給源:木材は水分を吸収しやすく、カビが繁殖するための水と栄養源を常に供給してしまいます。
・カビの根(菌糸)が深く張る:一度カビが発生すると、菌糸が木材の奥深くへと根を張り、表面を拭くだけでは絶対に除去できません。
板張りの壁天井においては、浴室退出時に乾いたタオルでの板張りの簡単な拭き取りと乾燥が重要と考えますので、浴室換気扇の稼働はお願いすることになります。それが出来ない時は据え置き型除湿機の稼働を一晩することでメンテナンスが楽になると考えています。
ヒノキの浴槽
「ヒノキは水に強いから大丈夫」と考える方も多いでしょう。確かに、ヒノキは腐りにくいという特性を持っています。しかし、それはカビが生えないということとは違います。
高価なヒノキの浴槽だからこそ、以下のようなジレンマが生じます。
・カビの再発リスク:浴槽の縁や底面、エプロン裏など、水分が溜まりやすい箇所は、特にカビが繁殖しやすい場所です。
・強力な洗剤が使えない:ヒノキの美しい木目や香りを損なわないよう、市販の強力なカビ取り剤は使えません。これが、カビを完全に除去することを難しくします。
・カビの『根』が残る:表面のカビを除去しても、ヒノキの内部に残った菌糸が、またすぐにカビを再発させてしまいます。またカビ色素が除去出来ないほどのカビがあることも事実で、頑張ってもカビ色素が薄くなるだけの時もあります。
専門家が警告!安易な対処が招くさらなる被害
このような板張りやヒノキの浴室で、安易なカビ対策をしてしまうと、かえって事態を悪化させてしまうことがあります。
・【警告】拭き掃除:カビを拭き取る行為は、目に見えない胞子を空気中にまき散らし、家全体にカビを広げるリスクがあります。
・【警告】市販のカビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウム):地方の温泉施設などでは、木材のカビ取りに次亜塩素酸ナトリウムが使われているのをよく見かけます。しかし、これは木材を傷つけ、表面を毛羽立たせる原因になります。
実際に、温泉施設などで見られるボロボロになった板張りは、次亜塩素酸ナトリウムの安易な使用が原因である場合がほとんどです。これではお客様に「安心して使える温泉施設」とは言えないでしょう。見た目を損なうだけでなく、毛羽立った箇所はさらにカビの温床となりやすいのです。また、表面を漂白するだけで根本的な解決にはなりません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
カビの専門家として、木材には過酸化水素(酸素系漂白剤)を適切に使用することを推奨しています。過酸化水素は、木材を傷めずにカビを分解・除去できるため、大切な素材を保護しながら対策を行うことが可能です。
しかし、たとえ過酸化水素を用いても、板張りの中等度以上まで侵食したカビ色素(黒いシミ)を完全に除去することは困難です。これは、カビの菌糸が木材の奥深くまで根を張り、色素を沈着させてしまっているためです。
プレモだからできる、本当の『カビ対策』
プレモは、カビ対策一筋で20年以上、数多くの木材浴室を見てきました。
その経験から言えるのは、板張りやヒノキの浴室を美しく保つためには、カビが発生してから対処するのではなく、予防と定期的なメンテナンスが不可欠だということです。
温泉施設のように、日々のメンテナンスに十分な費用や人員を割けない現状もあるかと思います。しかし、カビが板張りの奥深くまで侵食してしまう前に、定期的なメンテナンスとして防カビ工事を実施することが、結果的にコストと手間を抑える最も賢い方法です。
蒸気が蔓延する浴室においては、入浴後の乾燥と普段からのメンテナンス(定期的な防カビ工事)をおこなうようにしましょう。
カビを軽視すると、取り返しのつかないことに
「少しのカビだから大丈夫だろう」とカビの繁殖を軽視してしまうと、取り返しのつかない事態に陥ることがあります。
カビは軽度なうちは表面的な汚れのように見えますが、放置すると木材の奥深くまで菌糸を張り巡らせ、カビ色素(黒いシミ)を定着させてしまいます。こうなると、通常のカビ取りでは完全に除去することは不可能です。
私たちがこれまで見てきた中には、カビだらけになったヒノキの浴槽も少なくありません。こうなると、浴槽の美しい木目や香りは失われ、不潔な印象を与えてしまいます。そうなってから慌てて対処しようとしても、手遅れになってしまうケースがほとんどです。※ヒノキの浴槽のカビ取りで、ヒノキを傷め毛羽立たせることになりますので、カビが酷くならないうちに、こまめな乾燥と防カビ工事対応が必要です。
扱いが難しいヒノキの浴槽を美しく保つ理想的なメンテナンス方法
ヒノキの浴槽は、その美しさと香りを楽しむために、使用する前から適切なメンテナンスを行うことが何よりも重要です。
以下に、プレモが推奨する理想的なメンテナンス方法をご紹介します。
まずカビ取りは当たり前
カビが発生している場合は、まずカビ取りを徹底的に行い、カビを根絶することが大切です。
さらに強固にしたい方は、以下の2点を実行
➊ 使用前の防カビ工事+撥水性付与
ヒノキの浴槽を設置したばかりの、まだカビが全く発生していない状態が最も効果的なタイミングです。この段階で防カビ工事を行い、カビの発生を強力に抑制します。さらに、撥水性を持たせることで、木材が水分を吸い込むのを防ぎ、カビの繁殖しにくい環境を作り出します。
➋ 定期的な防カビ工事+撥水性付与(効果が弱まったら)
撥水効果や防カビ効果は、時間の経過とともに徐々に弱まります。効果が弱まってきたと感じた時に、再度防カビ工事と撥水性付与を行うことで、ヒノキの浴槽を長期間にわたって美しく保つことができます。
1. 木材の特性を理解した専門施工
プレモの防カビ工事は、ただカビを除去するだけではありません。木材の特性を熟知した専門家が、カビの根(菌糸)まで徹底的に殺菌・消毒します。
デリケートなヒノキの浴槽には、素材の美しさを損なわないよう、専用の薬剤と技術を用いて丁寧に施工します。
2. 再発を強力に抑制する長期的な効果
プレモは、一時的な効果ではなく、長期的な防カビ効果を目的とした薬剤を使用します。これにより、カビが生えにくい環境を長期間にわたって維持し、施主様の安心を守ります。
3. お客様の『夢』を『現実』として守るパートナー
プレモは、お客様の「憧れの浴室」を大切にしたいと考えています。しかし、その夢がカビによって壊されてしまうようなことは、絶対に避けなければなりません。
そのため、お客様の浴室の状況を丁寧に診断し、将来的なリスクまで含めた最適な防カビ工事プランをご提案します。
最後に:大切な浴室を守るために
「意匠にこだわった浴室」は、専門家による適切なカビ対策とメンテナンスを施すことで、その美しさと快適さを長期間にわたって維持することができます。
「うちの浴室は大丈夫だろうか…」 「カビが生えてしまったけど、どうすれば良いか分からない…」
もし、板張り浴室のカビで不安をお持ちであれば、ぜひ一度プレモにご相談ください。
カビのプロとして、お客様の大切な浴室と、その空間で過ごす豊かな時間を守るお手伝いをいたします。
【対応エリア】
基本対応エリア:埼玉県(深谷市・本庄市・神川町・上里町・美里町・寄居町・秩父地域などを除く)、東京都(島しょ部を除く)、千葉県(埼玉よりのエリア)、神奈川県(東京よりのエリア)
上記以外の地域も、ご相談いただければ地域によっては対応可能です。
まずはお気軽にご連絡ください。 皆さまからのご連絡を、心よりお待ちしております。
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有限会社プレモ
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電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
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