アルコールでカビは死滅する?|浸水後に必要な本当の対策
2025/09/16
アルコールは「表面にしか効かない」
大雨や台風による浸水被害の後、
「アルコールで拭けばカビは死滅するのでは?」
と考える方は少なくありません。
確かにアルコールには消毒効果があり、表面のカビを一時的に抑えることはできます。
しかし、建材にしみ込んだカビの根(菌糸)までは届かず、時間が経てば再び繁殖してしまいます。
これは「草むしりで葉や茎を取っても根が残る」と同じ原理です。
表面だけを処理しても、根本解決にはならないのです。
📷イラストの左側は「草むしり」しても根が残るので、雨が降ればまた生える
イラストの右側は、アルコール消毒すると根が残り、湿気が復活すればまた再発する。
と言う意味です。
浸水被害の現場で見える「浸水跡」
浸水すると、床下や基礎部分にこのような跡が残ります。
一見乾いているように見えても、コンクリートや木材の奥には湿気が残り、カビや臭気の原因となります。
📷写真は、浸水後の浸水域を記したようなカビ跡です。
アルコールで表面を拭くだけでは、この内部に潜むカビや汚染源までは処理できません。
むしろ「やった気分」になって油断し、数か月後に強烈なカビ臭に悩まされる危険性があります。
解体して分かった現実
2019年の台風19号で浸水被害を受けた川崎市高津区の賃貸アパート。
解体後に確認したところ、床下地には水分が残り、カビが活発に繁殖していました。
📷写真は、川崎市高津区の賃貸アパート一階浸水被害で解体後の防カビ工事です。
このように、浸水後は表面処理だけでは不十分で、下地からの対応が不可欠です。
本当に必要な防カビ対策とは
浸水後の再発を防ぐには、次の2つが欠かせません。
1. 解体して下地の状態を確認すること
2. 下地や構造体に防カビ工事を行うこと
アルコール処理は“応急処置”に過ぎません。
根本から安心を取り戻すためには、 防カビ工事をしっかり工事することが必要になります。
このような時に、なんちゃって防カビ工事が横行しますのでご注意ください。
※日頃から防カビ工事を専門に行っているのか?HPはしっかりしているのか?
社歴は10年以上行っているのか?の確認ぐらいは行いましょう。
まとめ
・アルコールは表面にしか効かず、根を残したままではカビは再発する
・浸水後は基礎や下地に湿気や汚染が残り、臭いやカビの原因となる
・本当に必要なのは、解体で状態を確認し、防カビ工事と結露対策を行うこと
・埼玉県を中心に、地域密着で浸水後の防カビ工事に対応している
浸水被害は「時間が経ってから」問題が表面化することが多いです。
見た目だけに惑わされず、根本からの対策を心がけてください。
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プレモの 中心対応エリアは埼玉県内(上尾市から片道30km圏内) です。
次点として、埼玉県内のその他地域からのご相談にも対応しています。
※東京は埼玉寄りの一部地域のみご相談を承ります。
特に、さいたま市桜区や越谷市せんげん台など、浸水被害が多い地域からのご相談も増えています。
埼玉県内で「浸水後のカビや臭い」でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
👉こちらの浸水に関連したHPブログもご覧ください。
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