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倒産した会社が建てた住宅で起きたカビ被害|埼玉県加須市の施工事例

倒産した会社が建てた住宅で起きたカビ被害|埼玉県加須市の施工事例

倒産した会社が建てた住宅で起きたカビ被害|埼玉県加須市の施工事例

2025/09/09

住宅を建ててもらった工務店や建築会社が「倒産」してしまうことは、決して珍しいことではありません。
問題は、倒産するとアフターサービスや保証が一切受けられなくなるだけでなく、施工不良や手抜き工事による被害がそのまま住まい手の負担になるという点です。

一見すると綺麗に仕上がっているように見える住宅でも、実際に床下や壁の内部を点検すると「これでは断熱の意味がない」「結露やカビが発生して当然」という施工が隠れているケースもあります。
そして、いざカビや結露の問題が発生しても、施工会社は倒産しているため相談先はなく、入居者や大家さんが直接困ることになります。

私は防カビ工事の現場で、こうした「倒産した会社が建てた住宅」の実態を実際に目の当たりにしてきました。
今回はその一例として、埼玉県加須市で行った床下防カビ工事をもとに、倒産業者の施工がもたらすリスクについてお伝えしたいと思います。


事例紹介:埼玉県加須市の床下防カビ工事

加須市の戸建住宅で床下防カビ工事を依頼されました。
この住宅は「基礎断熱工法」とされていましたが、実際に床下に入ってみると、断熱材は非常に薄く、しかも基礎の通気口を手動で開閉できる仕様になっていました。
本来、基礎断熱工法は床下を外気に触れさせない構造が前提ですが、通気口を開けてしまえば外気が流れ込み、結露やカビが発生する環境が整ってしまいます。

さらに驚いたのは、床下の木材にあけられた無数の加工穴でした。
その穴1つひとつに、まるで小麦粉をふりかけたような白いカビがびっしり付着していたのです。
その数は1,000個以上。刷毛で丁寧に除去を試みましたが、5本の刷毛を使い切るほど手強い作業となりました。

施工会社はすでに倒産しており、誰も責任を取ることはできません。
表面的には「綺麗に施工された床下」に見えても、実際にはカビが繁殖しやすい環境が放置されていたのです。

合板両サイドにくり抜かれた穴

この穴に小麦粉のようなカビがビッシリ発生。
1,000個以上ある小さな穴のカビは簡単には取り切れません。カビ臭の原因もなっていました。

手動で開閉する基礎通気口

夏は閉めて、冬は開けるのですが、逆のことを行うと湿気が床下に流入してとんでもないことに。開閉する通気口って気密性はあるのでしょうか?


意味不明な開口と通気口がカビを招く

今回の現場では、ベタ基礎スラブに開けられた四角い穴や、基礎の手動開閉式通気口といった「意味不明な仕様」が見受けられました。
一見しただけでは「何のための穴なのか」すら分かりません。建築に詳しい一部の人しか理由を推測できないでしょう。

しかし、事実として言えるのは、こうした開口部や通気口が湿気やカビを呼び込む大きな原因になっているということです。(湿気のたまり場所であり、カビの集合場所にも見えます)
実際、合板の小さな穴には大量のカビが溜まり込み、「施工不良がカビを育てる環境を建築会社自ら作り出している」と感じざるを得ませんでした。

これは住まい手にとって大変不幸なことであり、本来は防ぐべき問題です。
責任の所在があいまいなまま放置されると、結果的に入居者が健康被害や修繕費用の負担を背負うことになります。

コンクリートスラブの四角い深い穴の意味は?全く分からず、この時は「ここから湿気が上がってくる気がしてならない」という施主様からの要望で、シートを貼り、砕石を載せています。


倒産した会社の施工に共通するリスク

この加須市の事例は特別なものではなく、倒産した会社が建てた住宅では共通して見られる問題です。

1. 見せかけの工事
本来の基準を満たしていないのに「基礎断熱工法」と称したり、必要な処理を省略してコストを抑えているケースが多く見られます。
外から見れば「断熱材が入っている」「防腐処理されている」と思えるのですが、実際には効果がなく、数年で結露やカビに悩まされることになります。

2. 保証やアフターサービスが受けられない
施工会社が存続していれば、不具合やカビの発生に対して相談・補修の窓口があります。
しかし倒産してしまえば一切のフォローはなく、住まい手がすべて自己負担で対応しなければなりません。

3. 相談先がなく孤立する
「どこに頼めばいいのか分からない」「相談しても責任を取る人がいない」――これが最も深刻です。
その結果、入居者や大家さんは困り果て、状況を悪化させてからようやく専門業者に辿り着くケースが少 なくありません。


結び

倒産した会社が建てた住宅は、誰も責任を取ってくれません。
見えないところで手抜きや簡略化がされていても、それを証明することも難しく、困るのは住む人自身です。

しかし、カビや結露の問題は「もう仕方ない」と諦める必要はありません。
プレモでは、目に見えるカビを徹底的に除去し、殺菌消毒と防カビ施工を組み合わせる三段構えの工事で、住まい手の健康と建物の寿命を守る取り組みを行っています。

もし「倒産した会社が建てた住宅でカビが出てしまった」「どこに相談すればよいか分からない」とお悩みでしたら、まずはご相談ください。
埼玉(上尾市から片道30km圏)と東京の一部地域で、下見から工事まで対応しています。
※床下高40cm以上、床下点検口や床下収納があり、45㎝角以上あれば対応可能です。

安心できる住まいを取り戻すために、私たちは現場に真摯に向き合い続けます。



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〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)


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