【埼玉】梁や柱型に潜む結露カビ|築30年超マンションの盲点
2025/10/31
■ 時代背景から見る防カビ結露対策工事の重要性
築30年以上の分譲マンションや団地では、「梁や柱型」「天井」「外壁面」に発生する結露カビの相談が急増しています。
特に冬季は朝と昼の温度差が10℃を超えることも多く、コンクリート直張り壁紙構造では壁紙の裏側で結露が発生し、目に見えないカビ臭や黒カビを生み出します。
■ 当時の建築事情と構造の問題点
1980〜1990年代に建てられたマンションは、断熱材をほとんど使用せずに壁紙をコンクリート面へ直貼りする構造が主流でした。
この工法はコストを抑えられる反面、外気温の影響を直接受けやすく、冬季には梁や柱型・天井部が冷たくなりやすいという欠点があります。
さらに、当時は「室内の結露=掃除で対応できるもの」という認識が一般的で、壁体内結露や湿気の滞留といった構造的リスクまでは考慮されていませんでした。
■ 現在のリフォーム会社の一般的な対策
現在でも、一般的なリフォーム会社が行う結露対策は「表面断熱」や「内装リフォーム」に留まるケースが多く見られます。
たとえば──
・壁紙張替えのみ
・結露防止塗料(断熱塗料)の塗布
・珪藻土・吸放湿パネルの施工
といった工事です。
しかし、これらの多くは“表面での見た目対策”であり、壁紙の裏やコンクリートとの接触面で発生する結露・カビまでは防ぎきれません。
結果として、数年後に「また臭う」「黒い筋が出てきた」といった再発につながります。
他にも、
・スタイロフォーム系断熱材貼り
なども多く採用されていますが、こちらについてはまた別のブログで書きたいと思います。
■ プレモの防カビ結露対策工事の考え方
プレモでは、「カビを止めるにはまず結露から」という考えのもとに行っています。
壁紙カビやコンクリート下地を確認した上で、『結露が発生する』前提のもとに工事を行っています。
壁紙を剥がして下地のコンクリート面を確認し、
①カビ取り → ②殺菌消毒 → ③防カビ施工→乾燥後に④防カビ結露対策シート貼り
の3工程で再発を防ぐ工事を行います。
仕上げに、⑤吸放湿壁紙張りを行えば、防カビ結露対策工事の効果を実感できます。
このシートは、コンクリート面と壁紙の間に調湿と断熱の中間層を作ります。
・梁・柱型及び天井・壁コンクリート下地の温度差を段違いの緩和
・壁紙裏の結露を抑止
・(防カビ工事を実施しているため)黒カビ・白カビ・カビ臭の再発を抑止
する効果があります。
📷写真は、豊島区(ご相談エリア)賃貸のコンクリート下地直張り壁紙に防カビ結露対策工事を実施した時です。退去するたびに結露しカビを繁殖させるため、思い切って大家さんからの承諾を得て行いました。
■ まとめ
コンクリート直張り壁紙の構造は、築年数が経過するほど結露とカビのリスクが高まります。
特に冬季は、梁や柱型・天井部分での結露を放置すると、見えない場所からカビ臭が広がり、健康被害につながることもあります。
さらに、長い間コンクリート下地が結露水を取り込み過ぎ、劣化し始めて来ます。
特に、化粧モルタルなどを塗っているお部屋では、壁紙を剥がした時にモルタル下地も一緒に剥がれ崩れる事例も多く目にしています。
結露を抑えなければカビは止まらない。
カビを止めるにはまず結露から!なのです。
防カビ工事は見た目の修繕ではなく、住まいの健康寿命を延ばすための“予防接種”です。
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有限会社プレモ
〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
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