【子どもの健康とカビ】見えない脅威から守る！親御さんのための防カビ対策

「うちの子、なんだかいつも鼻水が出ている気がする…」
「夜になると咳き込むことが増えた…」
「壁にうっすらカビが生えているけど、子どもに影響はないかな？」「このカビのせいで、もし子どもが病気になったら、将来どうなるのだろう…」

小さなお子さんを育てる親御さん、そして孫の成長を優しく見守る祖父母の皆様、こんにちは。埼玉県上尾市で防カビ工事専門業者20年の実績を持つプレモの山田です。
※写真は、埼玉県川口市の賃貸マンションで咳き込む子供部屋のソフト巾木剥がし後の石膏ボード下地カビです。原状回復工事では、天井の壁紙やソフト巾木は交換しないことが多いのです。

お子さんの健康は、ご家族にとって何よりも大切な宝物です。親御さんや祖父母の皆様は、ご自身のことは後回しにしても、未来あるお子さんの健康と健やかな成長のためなら、どんな苦労も惜しまず、費用も惜しまないという強い思いをお持ちのことと存じます。しかし、その健やかな成長を、住まいに潜む「見えないカビ」が知らず知らずのうちに脅かしている可能性があることをご存知でしょうか？

多くのお客様は、防カビ工事を一度行えば半永久的に効果が持続するとお考えですが、実はそうではありません。戸建住宅床下のシロアリ駆除が定期的なメンテナンスを必要とするように、繁殖力の強いカビもまた、継続的なケアが不可欠なのです。この誤解を解き、カビ対策が「やったら終わり」ではない、継続的な健康投資であることをお伝えしたいと強く願っています。

特に、アトピー性皮膚炎やぜんそくといったアレルギー疾患は、一度発症すると治療が難しく、お子さん自身が掻きむしる苦痛や激しい咳き込みに悩まされ、通院や治療にかかる費用の負担も長期にわたります。さらに、病気によって学校生活や社会生活で不便を感じたり、心ない差別を受けたりするのではないかという、親御さんや祖父母の皆様の切実なご心配もあるかと存じます。症状が悪化する原因を一つでも改善することは、お子さんの負担を軽減し、症状の緩和に繋がる非常に重要なステップです。そして、その原因の一つであるカビを取り除き、再発を抑止するのが、プロの防カビ工事です。

近年、「100年に一度の大雨」や「記録的な猛暑」が毎年報じられる中で、私たちの住環境における「常識」も大きく変化しました。これまでの「大丈夫だろう」という考え方では、お子さんたちの健康を守りきれない時代になっています。カビ対策は単なる「薬」ではありませんが、これからの時代、健康な住まいを維持するための「当たり前の選択肢」として、その重要性を広く浸透させるべき時が来ていると確信しています。

カビは、単なる見た目の汚れや不快な臭いだけではありません。目に見えないカビ胞子やカビ毒は、特にデリケートな成長期のお子さんの体に深刻な影響を及ぼし、その未来さえも脅かす「見えない脅威」となり得ます。もしカビが原因で病気に罹患した場合、通院や治療にかかる費用の負担はもちろんのこと、お子さん自身が病気によって学校生活や社会生活で不便を感じたり、差別されたりするのではないかというご心配もあるかと存じます。

今回は、カビが小さなお子さんの健康にどのような影響を与えるのか、なぜお子さんがカビの影響を受けやすいのか、そして大切な子どもたちをカビから守るための具体的な対策について、専門家の視点から詳しくお話ししたいと思います。

大人が何ともなくても、お子さんだけがカビの影響を受けて体調を崩すことがあります。それには、お子さん特有の理由があります。
乳幼児は、免疫力が無いもしくは低いために、日々大量のカビ胞子を取り込むことで、体が異物を体内に取り込んでいると反応し、咳き込み始めます。酷くなると気管支炎やぜんそくになることも推測されます。
※写真は、東京都葛飾区の分譲マンションの咳き込む部屋の壁入隅と呼ばれる壁と壁の合わせ目（空気が動きにくい場所）の壁紙カビです。この僅かなカビが咳き込む原因の1つでした。

(1) 免疫機能が未発達でデリケート
小さなお子さんの免疫システムは、まだ十分に発達していません。そのため、カビ胞子やカビ毒といったアレルゲンや有害物質に対して、大人よりも過敏に反応しやすく、一度症状が出ると慢性化しやすい傾向があります。

(2) 生活空間が床に近く、カビ胞子を吸い込みやすい
赤ちゃんや幼児は、ハイハイをしたり、床に座って遊んだり、寝転がったりと、生活空間が床面に近いです。カび胞子は空気中を漂い、床面に沈降しやすい性質があります。そのため、お子さんは大人よりもはるかに多くのカビ胞子を吸い込んでしまうリスクが高いのです。

(3) 嗅覚が鋭敏で、カビ臭に敏感
小さなお子さんは、大人よりも嗅覚が鋭敏な場合があります。そのため、大人が気づかないようなわずかなカビ臭でも敏感に感じ取り、不快感やストレスを感じることがあります。カビ臭は、カビがどこかで繁殖している明確なサインであり、お子さんが「なんか変な匂いがする」と訴える場合は、注意が必要です。

(4) 自分で危険を伝えられない
言葉を話せない赤ちゃんや、まだ幼いお子さんは、体調が悪くてもその原因を正確に伝えることができません。親御さんが異変に気づいてあげるしかなく、カビが原因だと気づくのが遅れることもあります。

カビが蔓延する環境にいるお子さんは、以下のような様々な健康被害に繋がる可能性があります。

咳と皮膚掻痒症です。掻きむしるようになってからではアレルギー反応が出ますので対応が遅いと考えます。壁天井床だけでなく空気中の清潔さも保つ必要があります。（HAPAフィルター付き空気清浄も重要なファクターであると考えます）寝室・リビングだと思います。お父さんの書斎も忘れがちな場所ですので防カビ対策は必要であると考えます。
※写真は、埼玉県鴻巣市の分譲マンションで納戸代わりの部屋を子供部屋にしようとしたところ、カビ臭い部屋でしたのでコンクリート直張り壁紙に壁紙張替え防カビ工事で対応しました。（当時はまだ「防カビ結露対策工事」の採用前でした）

・アレルギー症状の誘発・悪化：

〇アレルギー性鼻炎：慢性的な鼻水、鼻づまり、くしゃみ。特に朝方に症状が出やすいことがあります。

〇アレルギー性結膜炎：目のかゆみ、充血、涙目。目をこする仕草が増えることも。

〇アトピー性皮膚炎：皮膚の乾燥、かゆみ、湿疹が悪化。特に顔や首、関節の裏などに出やすいです。アトピー性皮膚炎は難病指定されるほど治療が難しい病気ですが、カビが原因や悪化要因となっている場合、カビの根本対策を行うことで症状の緩和に繋がる可能性があります。住環境を改善することは、お子さんの皮膚への刺激を減らし、治療効果を高める上で非常に重要です。

〇気管支喘息（小児ぜんそくを含む）：咳き込み、ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音。夜間や早朝に発作が起きやすいです。カビが原因で一度発症すると、長期的な通院や治療が必要となり、医療費の負担も大きくなります。また、症状が重い場合は、学校生活や運動に制限がかかるなど、お子さんの生活の質や社会性にも影響を及ぼす可能性があります。

・呼吸器系の問題：

〇慢性的な咳、痰、気管支炎。

〇過敏性肺炎：カビの胞子を繰り返し吸い込むことで、肺に炎症が起き、発熱、咳、息切れなどの症状が出ることがあります。これは重症化すると入院が必要になることもあります。（医師が家に帰らないでください！と言うことがあります）

・その他、原因不明の体調不良：

〇頭痛、倦怠感、集中力の低下、食欲不振など、一見カビとは結びつきにくい体調不良の原因となることもあります。

【実例】顔半分が湿疹に…中学生を苦しめた最悪のカビ環境（埼玉県川口市の衝撃事例）

今から5年前、埼玉県川口市のアパートで、私は言葉を失うほどの現場に遭遇しました。部屋全体が凄まじいカビ臭に包まれており、特に和室は見るも無残な状態でした。

この部屋に住む中学生の息子さんが、和室で寝ていたところ、なんと顔に湿疹が発生。顔半分が湿疹で覆われ、みっともないからと学校にも行けないほど深刻な状況でした。お子さんは親が「ここが新しい住まい」と言ったら信じて使用します。その信頼が、カビによって裏切られてしまったのです。

畳には見るも無残なカビがびっしりと繁殖しており、シングルマザーであるお母さんが必死にカビ取りを試みたものの、その繁殖力は凄まじく、全く追いつかない状況でした。

このご家庭はシングルマザーで、経済的な理由から簡単に引っ越しができる状況ではありませんでした。しかし、大家さんは高齢で人の言うことを聞かず、お金の出所もないため、私は「こんなアパートに住んでいたら健康を害します。本来なら壊して作り直さないといけません。防カビ工事以前の話です」と伝えるしかなく、非常に辛い思いで現場を後にした記憶があります。

この事例は、カビが単なる汚れではなく、子どもの健康や教育、さらには家族の生活そのものを脅かす深刻な問題であることを痛感させられます。そして、住まいのカビ問題は、時に専門家でも対応が困難なほどの深刻な状況に陥ることがあるという現実を突きつけます。カビが繁殖している部屋で扇風機やサーキュレーターなど、風を発生させる機器を使用することは禁忌です。カビ胞子が大量に拡散され、住む人の健康を著しく害することになりますので、絶対に避けてください。

お子さんが過ごす部屋や、特に注意すべき場所には、カビが繁殖しやすい隠れた温床があります。
※写真は、埼玉県川口市の賃貸マンション防カビ工事後3年11ヵ月経過後になります。コンクリート直張り壁紙でしたので触るとかなり冷たく感じました。目視出来るカビは止まっていました。（入居者がご家族の仕事の関係で退去されたので確認できました）

・寝室・子供部屋：

〇壁や天井：特に外壁に面した壁や、エアコンの冷風が直接当たる壁は、結露が発生しやすく、壁紙の裏側や下地にカビが繁殖しやすいです。

〇家具の裏：ベッドやタンス、本棚などを壁にぴったりつけていると、空気が滞留し、湿気がこもり、カビが生えやすくなります。

〇押入れ・クローゼット：密閉されやすく、布団や衣類といった湿気を吸いやすいものが収納されているため、カビの温床になりやすいです。

【実例】壁紙に背中の形にカビが！：意外な場所でもカビは発生します。埼玉県川口市の賃貸マンションで発覚した事例になります。お子さんが子供部屋の壁紙に背中をくっつけて遊んでいて、その後寝室である和室に移動して同じように背中をくっつけていたら、その背中の形に沿って壁紙にカビが発生したという事例を見たことがあります。これは、お子さんの体温と汗、そして壁の温度差が結露を引き起こし、カビの温床となってしまった典型的な例です。お子さんが直接触れる場所にも、カビの危険が潜んでいることを示唆しています。

・エアコン内部：
夏場にフル稼働するエアコンの内部は、結露水とホコリが混ざり合い、カビにとって最高の繁殖場所となります。エアコンから出る「カビ臭い風」は、カビ胞子を部屋中にまき散らしているサインです。
5月や11月などのエアコンを使わない時期にメーカーのオーバーホールをされると良いでしょう。高圧洗浄やその場でのオーバーホール作業は限界があると言われています。細かい部品の清掃や故障していた場合のフォローなどが行き届かないことがありますのでご注意ください。

・加湿器の使いすぎ：
冬場の乾燥対策として加湿器を多用しすぎると、室内の湿度が過剰に上がり、壁や窓に結露が発生し、カビを招いてしまいます。※加湿器内部の清掃もとても重要です。

・床下：
戸建住宅では、普段目に触れることのない床下も、湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい場所です。床下のカビは、床の隙間などからカビ胞子を室内に放出することがあります。

・お父さんの書斎：
お子さんが頻繁に出入りする場所として、お父さんの書斎も注意が必要です。特に、書籍や書類が多い書斎は、ほこりが溜まりやすく、換気が不十分だとカビの温床になりがちです。お子さんがそこで遊ぶことで、カビ胞子を吸い込んだり、衣服に付着させて他の部屋に持ち込んだりするリスクがあります。

・カビは衣服に付着し移動する！：
カビは、一度発生した場所にとどまるだけでなく、空気中を漂い、衣服や物に付着して、家中のあらゆる場所に移動する可能性があります。例えば、カビが生えた押入れにしまっていた服を着てリビングに行けば、リビングにカビ胞子をまき散らすことになります。さらに、愛犬や愛猫の体毛にもカビ胞子が付着し、家の中を移動することも十分に考えられます。「そんな場所に行くの？」と思うような場所がカビていると、そのカビを体に付着させ、寝室などに持ち込むことがありますので要注意なのです。「そんな場所に行くの？」と思うような場所がカビていると、そのカビを体に付着させ、寝室などに持ち込むことがありますので要注意なのです。

お子さんをカビの脅威から守るために、ご家庭でできる対策と、プロに相談すべきタイミングを知っておきましょう。

大規模なリフォーム工事は無理としても、壁紙なら「壁紙カビ3年保証防カビ工事」は需要だと考えます。お子さんが壁紙をなめるようなことがあっても体調が崩れることは可能性としてはかなり少ないと考えます。安心して生活出来る咳き込まない寝室は必要であると考えます。※マットレスについては長年使用している場合は交換が必要かも知れません。
※写真は、赤ちゃんも咳き込む横浜市青葉区の分譲賃貸団地での「防カビ結露対策工事」になります。最後に吸放湿壁紙張りをしますが、糊が乾燥した時点で壁紙表面防カビ施工を行うと3年保証防カビ工事になります。

(1) 日常生活でできるカビ対策

・適切な換気：
〇夏場は、外気温と湿度が比較的低い時間帯（早朝や夜間）を選んで短時間（5～10分程度）窓を開け、新鮮な空気と入れ替えましょう。日中の高温多湿な時間帯の窓全開換気は避けましょう。

〇冬場は、暖房で温められた部屋の空気を、結露しない程度に短時間換気しましょう。

〇浴室やキッチンの換気扇は、入浴中や料理中はもちろん、日中も定期的に稼働させることを習慣にしましょう。（カビは乾燥が嫌いです）

〇クローゼットや押入れの扉も、定期的に開けて空気を入れ替えましょう。

・湿度管理：
〇エアコンの除湿機能を積極的に活用しましょう。

〇除湿機の併用も効果的です。特に、湿気がこもりやすい部屋や、洗濯物を室内干しする際に活用しましょう。

〇洗濯物の室内干しはできるだけ避け、やむを得ない場合は除湿器を併用し、風通しを良くしましょう。

〇観葉植物の数や水やりにも注意が必要です。大きな水槽の設置にも注意が必要です。

・清掃の徹底：
〇水回りは特に念入りに清掃し、水分を残さないようにしましょう。

〇床や棚のほこりもカビの栄養源になります。こまめに拭き掃除をしましょう。

〇エアコンフィルターの掃除も定期的に行いましょう。

・家具の配置見直し：

〇壁と家具の間に数センチの隙間を空けて、空気の通り道を作りましょう。

(2) 「これはプロに相談すべき！」カビのサイン

ご家庭での対策を講じても、以下のようなサインが見られる場合は、すでに壁の内部でカビが深刻化している可能性があります。大切なお子さんの健康のためにも、決して放置せず、カビ対策の専門家にご相談ください。

〇壁紙にシミや浮き、剥がれがある：特に、表面を拭いても取れないシミは、壁紙の裏側や下地でカビが進行しているサインです。

〇部屋に常にカビ臭がする：目に見えるカビがなくても、カビ臭がするということは、どこかでカビが繁殖している明確な証拠です。

〇表面を拭いてもすぐにカビが再発する：カビの根（菌糸）が深く残っている可能性が高いです。

〇お子さんの体調不良（アレルギー症状など）が続く：特に、カビの発生しやすい部屋で過ごす時間が長いお子さんの体調が優れない場合、カビが原因である可能性を疑いましょう。

〇押入れやクローゼットの収納物がカビる：大切な衣類や布団にカビが生えるのは、クローゼット内部の湿度が非常に高い証拠です。

〇エアコンからカビ臭がする：エアコン内部にカビが繁殖し、カビ胞子を部屋中にまき散らしている可能性があります。

子どもが生まれる前に、壁天井に防カビ対策並びにコンクリート下地直張り壁紙があるなら「防カビ結露対策工事」することを強くお勧めします。