消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビは死滅するか?効かない原因はこれだ!
2023/06/19
埼玉県上尾市の防カビ工事専門業者プレモです。
多くの情報から弊社のブログを見つけていただきありがとうございます。
このブログには皆さんの困っている情報を載せていますのでぜひ参考にしていただければと思います。
部屋や床下のカビに対し、消毒用エタノールや高濃度アルコールでカビは死滅するか?という疑問が皆さんはあるのではないでしょうか?
梅雨の時期になるとTV局がこぞって「家庭のカビ対策」と特集で取り上げますが、弊社もテレビ朝日さんの「グッドモーニング」や「モーニングショー」に写真提供などをさせていただきました。
カビに消毒用エタノールは効果あるのか?
結論から言うとカビに対し消毒用エタノールはほぼ効きません。
消毒用エタノールの臭いで効いたような気がしているだけです。
高濃度アルコール(70%以上含有)を用いる際はどうでしょうか?
高濃度アルコールにおいては特殊な環境下で無ければ効果を期待することは出来ません。
【効かない原因とは】
その理由とは、長時間カビと高濃度アルコールを接触させ続けないといけません。
そして、蒸発させにくくすることで一定のカビを死滅させることは可能です。
【どうすれば効くの?】
カビが発生している建材を物凄く大きなタッパーに消毒用エタノールや高濃度アルコールを大量に入れ蓋をして蒸発を防ぐようなやり方をしなければ意味が無いのです。
※下記に更に解説してます。
【実際にやってみた】(お客様)
1枚目写真は、床下に高濃度アルコールを噴霧して対応したのですが、効果が無かった住宅になります。
(施主様の体調がカビの影響で悪化したために行った工事が意味の無いものになりました)
2枚目写真は、マンション床下漏水事故が発生しカビが少し発生したのでアルコール消毒として噴霧器による噴霧をし続けたが、カビ臭が酷くなり入居者が疲れてしまった結果カビが大繁殖することに!
※1:高濃度アルコールも効きません。※2:カビ胞子が噴霧器による風圧で大量飛散し部屋中にカビ胞子が蔓延してしまった結果が「カビ臭」になりました。
情報番組の情報が全て正しいとは思わないように
先ほどの「モーニングショー」さんでアドバイスしたのは、エアコンのフィルターの掃除でカビを死滅させる方法。
身近なもので言えば、ホームセンターやドラッグストアで販売しているので高濃度アルコールは身近なものと言えるでしょう。
【アルコールでカビを死滅させる方法とは】
➊ 大きな蓋つきの容器を用意する。
❷ 容器にエアコンフィルターを入れ、高濃度アルコールを流し込み(結構な量になります)蓋をして蒸発を抑えます。
※このやり方でも長時間(理想は48時間ですが、現実には2~3時間程度)フィルターを浸して置くのが現実的でしょう。漬け置きしてもカビを完璧に死滅させることは期待しないほうが無難です。
【ここが大事】
高濃度アルコールは、揮発性が高い薬剤ですので吹き付けてカビが一瞬で死滅する程の超強力な効果は一切ありません。一瞬でカビが死滅るするほどの効果がある薬品を使用すると言うのは危険性が伴います。防カビ効果もありませんのでお間違いなく!※1:カビ胞子に吹き付けるとカビ胞子が飛散し、部屋中がカビ臭くなることがありますのでお止めください。※2:可燃性の薬品でもありますので、その扱いは難しいのです。
結果的に、短期間(数日に1回)に高濃度アルコールを吹き付け続けないといけないことになります。
皆さんはいつまで高濃度アルコールを吹き続けますか?
注)使用する際には、高温環境での使用はお止めください。引火する可能性があります。
以上のような容器にエアコンフィルターを高濃度アルコールで漬け置きし蓋を閉じる方法を用いれば、多少のカビは死滅する可能性があります。(あらゆるカビを死滅させることは出来ません)
大きなタッパー容器があり漬け置きし続けることが出来れば・・・の話ですが。
「モーニングショー」さんでは、キッチンペーパーを裏表に敷いて高濃度アルコールをビショビショに吹きかける、出来れば屋外でやることを推奨しましたが、それではカビをかなり死滅させることは出来ません。
ただ、水洗いだけよりは遥かにマシと言う話です。
それからアルコールはしっかり蒸発させることが大事です。
家庭で出来るカビを死滅させる方法と言うのは簡単じゃないということです。
ここまで書けば分かる方がおられると思います。
高濃度アルコールをカビやカビ臭のする壁天井、木材合板に噴霧しても効果無いことを皆さんは知ったのではないでしょうか?
●アルコールや消毒用エタノールはカビには効かない
防カビ工事業者の中には、高濃度アルコールをびしょびしょに噴霧して殺菌消毒という会社もありますが、現実的にカビ=真菌類ではそのようなやり方は効果が無いのです。
(文科省のカビ対策マニュアル基礎編をお読みください)
カビ取りと殺菌消毒を行い、カビの発育阻害環境を作る人体に安全性の高い複合抗菌剤による防カビ施工(抗菌コーティング)まで行ってこそ再発防止するための対応をしたと言えるのです。
しつこく再発を繰り返すカビ(真菌類)であるからこそ、防カビ施工(抗菌コーティング)の前段のカビ取りと殺菌消毒が効果を発揮し、建材をキレイ(出来る限りのカビの死滅)にすることで防カビ施工が建材に浸透し効果を発揮することが出来るのです。
まとめ
アルコールや消毒用エタノールで拭き取っても、皆さんが雑草取りした時と同じで根が残っていますから直ぐに再発しますよね?あれと同じ状況が繰り返し続くのです。
繰り返したくない時は、プレモに相談・問い合わせください。
消毒用エタノールはカビ取りに不向き、殺菌消毒の効果無し。
逆にカビを拡げてしまうことになります!特に黒カビなどの色素除去は難しい。
高濃度アルコールは、蒸発させない&48時間カビと接触させ続けるのが条件になりますが、1時間も経過しないうちに高濃度アルコールも揮発してしまうのでは?と思っております。結局のところ全てのカビを死滅させる訳ではありません。
※現実的にはかなり難しいと思ってください。
くれぐれも間違った情報に振り回されることがないようにしましょう。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
室内の壁天井、押入れやクローゼットのカビやカビ臭、床下のカビでお困りの時は埼玉県上尾市のプレモに問い合わせください。長年培った防カビ工事で対応させていただきます。
埼玉と東京の一部地域に対応しています。
埼玉寄りの千葉の一部地域にも対応します。
※大工工事までお請けする時は、埼玉及び埼玉寄りの東京一部地域限定になります。
神奈川は要相談です。
床下については、埼玉・東京を中心に千葉や神奈川に対応します。
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最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
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