あなたの家の「黒い斑点」は、何者か?見過ごせない黒カビの脅威
2025/07/23
ただの汚れじゃない!その黒カビ、実は危険な「複合体」
埼玉県上尾市の実績20年の防カビ工事専門業者プレモです。
多くの情報の中から弊社ブログを見つけていただきありがとうございます。
今日は少し難しい、でも皆さんの家の身近な「黒カビ」について書こうと思います。
窓枠や浴室の目地、部屋の隅にいつの間にか現れる、あの不快な黒い斑点。多くの人が「ただの汚れ」「ちょっとした不快なもの」と軽視しがちですが、実はその正体は、私たちの健康を脅かす複数のカビ菌の集合体かもしれません。その黒い見た目からは想像もつかないような、深刻なリスクが潜んでいるのです。
私たちは日々の生活の中で、知らず知らずのうちにカビの胞子を吸い込み、その影響を受けている可能性があります。特に、目に見える黒いカビは、その背後に隠された、より広範囲なカビの繁殖や、有害な物質の放出を示唆していることが多いのです。
カビ対策のプロでも、現場で目に見える黒カビを見て、どの種類のカビか断定することはできません。なぜなら、その見た目が同じように見える黒いカビの中には、全く異なる健康リスクを秘めた複数の種類が混在しているからです。そして、そのどれもが、私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性を秘めています。実際、世界微生物災害防止学会が健康への害を承認しているカビは57種類、さらにそれらを含む200菌種にも及びます。※弊社の人体に安全性が高い複合抗菌剤(防カビ剤)は200菌以上に効果があります。
本コラムでは、身近な黒カビの代表格であるクラドスポリウム属を中心に、その見た目からは想像できない健康リスクの正体に深く迫ります。安易な対策では決して解決できない、黒カビの本当の怖さを知ることで、大切な家族の健康を守るための、確実な第一歩を踏み出しましょう。
身近すぎて知らない黒カビの正体とは
第1章:黒カビ系”御三家”の正体
あなたの家の黒い斑点は、おそらく以下のいずれかのカビか、あるいはそれらの複合体である可能性が高いです。これらのカビは、それぞれ異なる特性を持ちながらも、共通して「黒い見た目」を呈し、私たちの生活空間に潜んでいます。
1. クラドスポリウム属(Cladosporium spp.)
屋外にもっとも多く存在するカビの一種ですが、非常に小さく軽い胞子が風に乗って容易に家の中に侵入します。特に、湿気がこもりやすい窓枠、壁、浴室、押し入れの奥など、空気の滞留しやすい場所で繁殖しやすい傾向があります。多くの家庭で見られる、黒い点状のカビの正体は、このクラドスポリウム属であることが非常に多いです。その繁殖力は非常に高く、一度発生するとあっという間に広がるため、日々の注意が欠かせません。
2. アルテルナリア属(Alternaria spp.)
クラドスポリウムと同様、屋外の植物や土壌に広く分布しており、その胞子は風に乗って屋内に侵入します。窓枠や浴室、そして水回りの壁などでもよく見られ、黒や暗緑色のコロニーを形成します。このカビもまた、アレルギーの原因となることが知られており、特にアレルギー体質の方にとっては注意が必要です。見た目はクラドスポリウムと区別がつきにくいことが多いですが、その健康リスクは無視できません。
3. スタキボトリス属(Stachybotrys chartarum)
前回コラム(スタキボトリス(黒カビ)によるカビ毒(マイコトキシン)の影響)詳しく解説した、いわゆる「毒性の強い黒カビ」として知られています。このカビは、水分を大量に含んだセルロース系建材(石膏ボード、木材、壁紙など)を好み、しっとりとした黒い斑点状に増殖します。他の黒カビに比べて発生頻度は低いものの、その産生するマイコトキシン(カビ毒)の毒性は非常に高く、健康への影響が特に懸念される種類です。見つけたら、決して素手で触ったり、安易に除去しようとしたりせず、専門家への相談を強くお勧めします。
第2章:見た目は同じでも、リスクは違う!黒カビ系の"二つの顔"
これらの黒カビは、肉眼ではほとんど区別がつきませんが、それぞれが異なる、そして深刻な健康リスクを抱えています。そのリスクは、主に「アレルギー」と「カビ毒」の二つに分けられ、私たちの健康に多角的に影響を及ぼします。
2.1 アレルギーの主要な原因抗原:クラドスポリウムとアルテルナリア
黒カビの胞子は非常に小さく、空気中に舞い上がりやすいため、私たちは気づかないうちに吸い込んでしまっています。これらの胞子が体内に入り込むと、免疫システムを刺激し、様々なアレルギー反応を引き起こすことがあります。特にクラドスポリウム属とアルテルナリア属は、日本におけるアレルギー性疾患の主要な原因抗原として広く知られています。
・アレルギー性鼻炎・結膜炎: 花粉症と同じような症状、つまりくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった不快な症状を引き起こします。これらの症状は、カビの胞子が鼻腔や目の粘膜に付着することで、アレルギー反応が誘発されるために起こります。慢性的な鼻炎や目のかゆみに悩まされている場合、室内のカビが原因である可能性も考慮すべきです。
・気管支喘息の悪化: アレルギー体質の人が黒カビの胞子を吸い込むことで、咳や息苦しさ、呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘鳴(ぜんめい)を伴う喘息発作を誘発したり、既存の症状を重症化させたりするリスクがあります。特に、夜間や朝方に症状が悪化する場合、寝室などのカビが原因となっている可能性も考えられます。
・過敏性肺炎: カビの胞子を繰り返し吸入することで、肺にアレルギー性の炎症が起こる「過敏性肺炎」を発症するケースもあります。これは、風邪に似た発熱や咳、全身の倦怠感などが長引く特徴があり、特に夏場に症状が悪化する「夏型過敏性肺炎」では、トリコスポロンというカビが主な原因ですが、黒カビも関与する可能性があります。放置すると肺機能の低下や、より重篤な呼吸器疾患へと進行する恐れがあるため、注意が必要です。
2.2 見過ごせないカビ毒の脅威:スタキボトリスだけじゃない?
「毒性の強いカビ」として最も有名で、その危険性が広く認識されているのはスタキボトリス属ですが、実は他の黒カビも種類によっては毒素を産生する可能性があります。これらのカビ毒(マイコトキシン)は、ごく微量であっても、私たちの体に様々な悪影響を及ぼすことが指摘されています。
・ブレインフォグとの関連: スタキボトリスが産生するマイコトキシン(トリコテセン類)は、頭痛、めまい、慢性的な疲労感、集中力低下、記憶力の低下といった、いわゆる「ブレインフォグ」のような神経症状を引き起こす可能性が指摘されています。これらの症状は、一般的な体調不良と見過ごされがちですが、カビの存在する環境から離れると改善する傾向が見られることもあります。
・免疫系への影響: 一部の黒カビが産生する毒素は、私たちの免疫システムに直接的または間接的に影響を与え、免疫力を低下させる可能性も示唆されています。免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなるだけでなく、アレルギー反応が過敏になったり、他の病気への抵抗力が弱まったりするリスクが高まります。
「どのカビか分からない」ということは、アレルギーリスクだけでなく、神経症状や免疫系への影響といったカビ毒の脅威にも常に晒されている、ということなのです。目に見えないからといって、その危険性がないわけではありません。
『見落としがちな落とし穴』としてカビの種類を特定する「同定試験」なるものがあります。工事前や工事後に菌を採取して培養し判別するのですが、1週間近くかかる上に菌種名が判明してもそれで終わりです。
試験するには費用がかかります。その費用をカビ対策(防カビ工事)に向けたほうが1日でも早く解決すると思うのですが如何でしょうか?結局は菌種名が判明してもカビを止める(抑止)しなければ意味がないと弊社は思っております。
カビ取りの意義と再発抑止の意味
第3章:プロが語る、カビ取りスプレーの"落とし穴"と根本解決の必要性
「黒カビはカビ取りスプレーでシュッシュッと吹きかけて、拭き取ればいい」と考えている方も多いでしょう。しかし、私たち防カビ工事の専門家は、その表面的な対策にこそ、本当の危険が潜んでいると警鐘を鳴らしています。
・根(菌糸)の存在: カビの根が素材の内部に残っている限り、たとえ一時的にカビが見えなくなったとしても、少しでも湿気や栄養源(ホコリ、皮脂、石鹸カスなど)があれば、再びカビは顔を出します。この再発のサイクルを繰り返すうちに、カビはより広範囲に、そしてより深く根を張ってしまうため、状況は悪化の一途を辿ります。これは、病気の原因を治療せずに、一時的に症状を抑えるだけの対処療法に他なりません。
・再発のサイクル: カビの根が素材の内部に残っている限り、たとえ一時的にカビが見えなくなったとしても、少しでも湿気や栄養源(ホコリ、皮脂、石鹸カスなど)があれば、再びカビは顔を出します。この再発のサイクルを繰り返すうちに、カビはより広範囲に、そしてより深く根を張ってしまうため、状況は悪化の一途を辿ります。これは、病気の原因を治療せずに、一時的に症状を抑えるだけの対処療法に他なりません。
【草むしりに例えると】
違った表現で言うと、草むしりを皆さんは一度でも経験したことがあると思います。
草むしりを出来るだけ根っこから引き抜いて行うのですが、雨が数日振ったら今まで以上の雑草が生えていると思いませんか?そんな光景を見たことありませんか?
その「草むしり」が「カビ取り」なのです。草むしりが終わるとキレイになります。カビ取りも漂白されるからキレイに見えます。ですが雑草は再び生えて来るのです。
何故でしょう?それは草むしりの際に根っこから引き抜いても全てを引き抜きされていないからです。栄養素として雨が降ればまた雑草などの草は生えて来ます。カビと似ていると思いませんか?
皆さんや弊社のような防カビ工事専門業者であってもカビ取り(漂白と殺菌効果)ではカビは死滅してくれません。カビは再発するのです!「本体」が残ったままですから再発するのは当然です。
カビの根が素材の内部に残っている限り、たとえ一時的にカビが見えなくなったとしても、少しでも湿気や栄養源(ホコリ、皮脂、石鹸カスなど)があれば、再びカビは顔を出します。この再発のサイクルを繰り返すうちに、カビはより広範囲に、そしてより深く根を張ってしまうため、状況は悪化の一途を辿ります。これは、病気の原因を治療せずに、一時的に症状を抑えるだけの対処療法に他なりません。
・建材へのダメージと費用増大: 特に、浴室用カビ取り剤などに含まれる強力な塩素系漂白剤を木部に使用すると、カビの色素だけでなく木材自体の色素も分解し、強烈な色抜け(脱色)を引き起こすことがあります。さらに、木材の繊維が化学的に損傷を受け、表面が激しく毛羽立ってしまうことも少なくありません。このような状態になると、その後の塗装仕上げは色ムラがひどく困難になり、化粧シートなどのシート材を貼ろうとしても、毛羽立ちが密着性を著しく損ない、浮きや剥がれの原因となってしまいます。結果として、安易なDIYが、より複雑で高額な専門的な補修を招いてしまうケースが多々あります。
・カビの種類を問わない根本対策の必要性: 「どの種類の黒カビか分からない」からこそ、私たちはすべての潜在的な危険性に備える必要があります。表面的な対策では、カビの根を絶つことも、健康リスクを根本的に排除することもできません。カビの根(菌糸)まで徹底的に除去(出来る限りの死滅)し、カビの再発そのものを防ぐ根本的なアプローチ(人体に安全性が高く、建物内外に頻発する57種類のカビを抑止する複合抗菌剤による防カビ施工)が不可欠なのです。
第4章:黒カビの本当の脅威から家族を守るために
単なる「汚れ」ではない黒カビの脅威から家族の健康を守るには、以下の点を強く意識し、実践することが大切です。
・徹底的な湿度管理と換気: カビは湿度が60%を超えると活発に繁殖し始めます。室内の湿度を50〜60%に保つことが理想です。そのためには、日常的に換気をこまめに行い、室内の空気を入れ替えることが最も重要です。特に、入浴後や料理後、洗濯物の室内干し後などは、換気扇を長時間回したり、窓を対角線上に開けて空気の通り道を作ったりして、湿気を積極的に排出しましょう。また、冬場の結露は黒カビの温床となるため、結露が発生したらすぐに拭き取る習慣をつけ、窓の断熱対策なども検討することが重要です。
・早期の専門家への相談: カビ臭さを感じたり、広範囲にわたる黒い斑点を見つけたりした場合は、自己判断での対処は危険です。市販のカビ取り剤では解決できないばかりか、かえって状況を悪化させるリスクもあります。カビの専門家であれば、見た目のカビだけでなく、建物の構造や環境を診断し、見えない場所のカビの発生源を突き止め、それぞれの状況に合わせた最適な対策を講じることができます。早期に相談することで、被害の拡大を防ぎ、健康リスクを最小限に抑えることが可能です。
・"結露対策"がカビ対策の鍵: 壁紙の貼り替えや表面的な清掃だけでは、結露という根本原因は解決しません。マンションの和室木枠のように、構造的な問題で結露が発生しやすい場所では、結露を抑止し、発生した水分をコントロールする専門的な対策が不可欠です。結露が続く限り、カビの再発は防げません。結露を抑止し、万一発生した水分を適切に処理する専門的な対策こそが、長期的なカビ対策に繋がります。これにより、防カビ剤の効果も持続しやすくなります。
おわりに:見えない脅威を正しく知り、安全な暮らしへ
あなたの家の黒い斑点は、ただの汚れではありません。アレルギーや呼吸器への影響、さらには神経症状や免疫系への影響といったカビ毒の脅威を秘めた、危険な存在である可能性があります。
どの種類の黒カビか分からないからこそ、私たちはその潜在的な危険性を正しく認識し、根本的な対策を講じる必要があります。「たかが黒カビ」という安易な認識を捨て、まずはご自身の住環境を見つめ直すことから始めてみませんか。
カビの専門家として、弊社は皆さんが安心して呼吸できるクリーンな空気環境を築くお手伝いをいたします。黒カビの本当の脅威を正しく知り、早めの対策で大切な家族の健康を守りましょう。
住まいの黒カビでお困りの時は、埼玉県上尾市の防カビ工事専門業者プレモまで相談・問い合わせください。
【プレモの対応地域詳細】
◆壁紙張替え防カビ工事・防カビ結露対策工事(コンクリート下地対応)などの内装工事対応地域
砂壁・珪藻土などの掻き落とし防カビ工事含む
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
東京(島しょ部除くほぼ全域)
千葉(埼玉寄りの野田市・流山市・市川市・松戸市・柏市・我孫子市・船橋市・鎌ヶ谷市など)
神奈川(川崎市全区、横浜市港北区・鶴見区・都筑区・緑区・青葉区)
■壁紙カビ3年保証防カビ工事も行っています。
地下室・半地下、カビ臭い部屋、カビが原因で咳き込むような部屋、カビが原因の病気に罹るのが怖い方に向いている工事です。(弊社自己免責がありますので工事前に確認ください)
◆カビ取り含む防カビ工事全般(カビ臭・押入れ・クローゼット・階段下収納・地下・半地下・漏水・雨漏り・壁紙表面・壁紙下地・解体後防カビ工事・建築中住宅など)
埼玉・東京の一部地域を中心に埼玉寄りの千葉や東京寄りの神奈川に対応しています。
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