知らなかったマンション和室木枠黒カビの恐怖
2025/07/21
マンション和室木枠の黒カビ:その「黒ずみ」は、見た目以上に深刻です
マンション和室木枠の黒カビ:その「黒ずみ」は、見た目以上に深刻です
埼玉県上尾市の実績20年の防カビ工事専門業者プレモです。
マンションの和室木枠は結露でカビやすい場所です。放置し続けると黒カビが木枠に発生します。
見過ごしがちな和室木枠の黒カビ
マンションの和室にお住まいの方で、冬場の結露や梅雨時の湿気で、窓枠や柱などの木枠に黒い斑点が現れていませんか?「またカビが生えた…」と、ため息をついている方もいらっしゃるかもしれません。
写真の黒ずみは多くのご家庭で見られる光景です。しかし、この見た目の問題だけでなく、その裏に潜む本当の「怖さ」をご存知でしょうか?私たちは、この見過ごされがちな問題が、皆さまの大切なご家族の健康、特に呼吸器系やアレルギー体質に与える影響について、深く懸念しています。
その黒カビ、見た目では分からない「正体」と潜むリスク
和室の木枠に発生する黒カビは、主に空気中に広く存在するクラドスポリウム属やアルテルナリア属といったカビである可能性が高いです。これらのカビは、非常に小さく軽い胞子を空気中に放出し、結露によって木材が湿り、ホコリや皮脂などの栄養源がある場所で瞬く間に繁殖します。
カビ対策の専門家でも、現場で肉眼で見ただけでは、これらの黒カビが具体的に何属であるかを特定することはできません。それは、カビの見た目が非常に似通っているため、正確な同定には専門的な培養や顕微鏡観察、さらには遺伝子レベルでの分析が必要となるからです。しかし、どの種類のカビであっても、その胞子を吸い込むことで、以下のような様々な健康リスクを引き起こす可能性があります。
・アレルギー症状の誘発: カビの胞子は、アレルギー体質の方にとって強力なアレルゲンとなります。吸い込むことで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー性鼻炎や結膜炎の症状を引き起こします。特に、気管支喘息をお持ちの方にとっては、カビの胞子が喘息発作を誘発したり、症状を重症化させたりする大きな原因となります。慢性的な咳や喉のイガイガ感も、カビによるアレルギー反応のサインかもしれません。
・呼吸器系への影響: 長期的にカビの胞子を吸入し続けることは、呼吸器系に持続的な負担をかけます。これにより、慢性の咳や痰が続く、あるいは過敏性肺炎といった肺の炎症を引き起こすこともあります。過敏性肺炎は、風邪に似た発熱や倦怠感、息苦しさなどが長引く特徴があり、特に免疫力が低下している方や、小さなお子様、ご高齢の方は、より深刻な影響を受けやすい傾向にあります。肺の機能低下や、より重篤な呼吸器疾患へと進行するリスクも無視できません。
・カビ毒(マイコトキシン)の潜在的脅威: 黒カビの中には、前回詳しく解説した「スタキボトリス(黒カビ)によるカビ毒(マイコトキシン)の影響」のスタキボトリス属のように、強力なカビ毒(マイコトキシン)を産生するものも存在します。これらの毒素は、空気中に微量に浮遊し、吸入することで私たちの体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、頭痛、めまい、疲労感、集中力低下といった「ブレインフォグ」のような神経症状や、免疫機能への影響が指摘されています。見た目でカビの種類が分からないということは、常にこれらの潜在的な脅威に晒されている可能性がある、ということなのです。目に見えないからといって、その危険性がないわけではありません。
【補足】建物内外に頻発する57種類のカビはほぼ健康に害をなすものばかりです。カビ=健康被害と思っていただいて間違いありません。
DIY「アク洗い」の落とし穴:なぜカビは再発するのか?
和室の木枠に生えた黒カビに対し、「市販のカビ取り剤を使えば大丈夫」「アク洗いが効果的」という情報を耳にして、ご自身でDIYを試された方もいらっしゃるかもしれません。アク洗いは、木材表面の黒ずみやカビの色素を一時的に薄くし、見た目を改善する効果は確かにあります。しかし、残念ながら、アク洗いだけでカビが根本的に解決することはありません。 これには明確な理由があります。
カビは、目に見える表面部分だけでなく、木材の奥深くに「根(菌糸)」を張り巡らせて増殖します。この菌糸は、まるで植物の根のように素材の内部に深く食い込み、栄養を吸収しています。市販の強力なカビ取り剤、特に塩素系の製品は、表面のカビの色素を漂白する効果は高いものの、この深く入り込んだ菌糸まで除去することはできません。表面の色素が落ちても、カビの「本体」は残ったままなのです。
さらに、強力なカビ取り剤を木部に使用すると、木材自体の色素が脱色され、強烈な色抜けを引き起こすことがあります。また、木材の繊維が化学的に損傷を受け、表面が激しく毛羽立ってしまうことも少なくありません。この状態になると、その後の塗装仕上げは色ムラがひどく困難になり、化粧シートなどのシート材を貼ろうとしても、毛羽立ちが密着性を著しく損ない、浮きや剥がれの原因となってしまいます。結果として、より複雑で費用のかかる補修が必要になるケースが多々あります。
そして、カビが発生する根本原因である「結露」が解決されていないことも大きな問題です。結露によって木材が湿った状態が続く限り、残ったカビの根は再び活動を始め、あっという間にカビが再発してしまいます。これは、熱を出しているのに熱冷ましだけ飲んで、病気の原因を治さないようなものです。一時的な対処療法に過ぎず、根本的な解決には至らない典型的な例なのです。
結果として、何度もアク洗いや市販のカビ取り剤での対処を繰り返すことになり、時間や労力、費用が無駄になるだけでなく、その間もカビの胞子や有害物質に曝露され続けるリスクを抱えることになります。
根本解決への道:プロの防カビ工事とシート貼りの力
和室木枠のしつこい黒カビと、その原因となる結露に対し、どうすれば良いのでしょうか?カビ対策の専門業者による、根本的なアプローチが不可欠です。
1. 徹底的な防カビ工事によるカビの根絶:
カビ対策の専門業者は、単に表面のカビを拭き取るだけではありません。特殊な薬剤と技術を駆使し、木材の奥深くに潜むカビの根(菌糸)まで徹底的に分解・除去します。この工程は、カビの再発リスクを大幅に低減し、カビのサイクルを断ち切るために不可欠です。使用する薬剤は、人体や環境への影響を最小限に抑えつつ、強力な防カビ効果を発揮するものを厳選しています。これにより、カビが繁殖しにくい環境を内部から作り出します。
2. 結露を抑止し、発生水分をコントロールする対策:
マンションの和室木枠の結露は、建物の構造や断熱性能に起因することが多く、完全にゼロにすることが難しい場合もあります。特にコンクリート躯体からの結露を後付けで完全に止めることは極めて困難です。 そこで重要になるのが、結露そのものの発生を最大限に抑止するための対策と、万一発生してしまった微細な水分を適切にコントロールする技術です。結露は、せっかく施工した防カビ剤を洗い流し、その効果を著しく低下させてしまうという問題があるからです。 弊社では、結露の発生を抑えるための断熱補強や通気改善などを行い、さらに、残念ながら完全に防ぎきれない微細な結露水については、特殊な吸放湿性のあるプレモの結露対策用シートなどの技術を用いて、効果的に水分を吸収し、乾燥時には放出する仕組みを導入します。これにより、結露が木枠に留まり続けることを防ぎ、防カビ剤が結露水によって流出するのを防ぎ、防カビ効果を長期的に持続させることが可能になります。
3. シート貼りによる美観の改善と保護:
カビ除去後の木枠は、薬剤による作用や長年のカビの浸食により、表面が多少毛羽立ったり、色ムラが生じたりすることがあります。また、強力なカビ取り剤の使用で脱色されたり、繊維が損傷したりしている場合もあります。そこで、弊社ではその上から木枠(窓枠)シート材を貼ることで、見た目を新品のように美しく改善します。木枠シート材は、デザイン性が豊富で、木目調など和室の雰囲気に合わせた選択が可能です。 さらに、木枠シート材は、耐久性や防汚性にも優れており、カビ除去後の木枠を物理的に保護し、新たなカビの付着を抑制する効果も期待できます。これにより、美観と機能性を両立させ、長期的に清潔な状態を保つことができます。
窓やアルミサッシ周辺の湿気対策:
窓枠の下段(敷居)部分に窓用ヒーターの設置や据え置き型除湿機の定期的な稼働が必要になります。内窓を設置するのも1つの方法ですが、単板ガラスは止めましょう!複層ガラス(Low-E)の内窓を設置をおすすめします。ただ複層ガラスを設置しても窓や樹脂アルミの結露が発生しない訳ではありません。中には以前より酷い結露が発生して困る!というご家庭もあるくらいです。
住み方の工夫を併用していただき、結露コントロールできれば理想だと感じています。後付けで結露対策するには限界がありますが、良い情報は皆様と共有できれば一番と考えております。(70歳代~80歳代のご夫婦も実践してみれば結露コントロールが出来るものだ!と結露を大幅に減少させた実例はたくさんあります)
大切な家族が安心して暮らせる和室のために
和室の木枠に発生する黒カビは、見た目の不快感だけでなく、アレルギーや呼吸器への影響、さらにはカビ毒といった健康リスクを秘めています。特に、小さなお子様やご高齢の方、アレルギー体質の方がいらっしゃるご家庭では、その対策は急務です。
DIYでの一時的な対処では解決できない、根深いカビと結露の問題の1つの形である和室木枠の黒カビですが、大切なご家族が安心して快適に過ごせる和室のために、一度カビの専門家であるプレモにご相談ください。弊社は、皆さんの和室が清々しく、健康的な空間であるよう、安心して呼吸できるクリーンな空気環境を築くお手伝いをいたします。黒カビの本当の脅威を正しく知り、早めの対策で大切な家族の健康を守りましょう。
【プレモの対応地域詳細】
◆壁紙張替え防カビ工事・防カビ結露対策工事(コンクリート下地対応)などの内装工事対応地域・砂壁や柔らかい珪藻土掻き落とし防カビ工事含む
埼玉(秩父市周辺・深谷市・本庄市周辺地域除く)
東京(離島除くほぼ全域)
千葉(埼玉寄りの野田市・流山市・市川市・松戸市・柏市・我孫子市・船橋市・鎌ヶ谷市など)
神奈川(川崎市全区、横浜市港北区・鶴見区・都筑区・緑区・青葉区、相模原市全区)
■壁紙カビ3年保証防カビ工事も行っています。(カビ臭・カビが原因の病気に罹っている方のお部屋・地下室や半地下などに多く実施しています)
◆カビ取り含む防カビ工事全般(カビ臭・押入れ・クローゼット・階段下収納・地下・半地下・漏水・雨漏り・壁紙表面・壁紙下地・解体後防カビ工事・建築中住宅など)
埼玉・東京の一部地域を中心に埼玉寄りの千葉や東京寄りの神奈川に対応しています。
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有限会社プレモ
〒362-0062
埼玉県上尾市泉台3-17-28
電話番号 : 048-793-7148(担当:山田)
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