砂壁・珪藻土カビの発生防止
mold-on-sand-walls-and-diatomaceous-earth
和室に多く採用されている砂壁は、細かい粒子の集まりでできており、時間の経過とともに湿気を吸い込みカビが発生しやすくなります。
また、新築やリフォームで人気の高い珪藻土も「調湿効果が高い」と言われますが、実際には湿気を取り込み続けるため、良質なものほどカビの温床になりやすいのです。
ここで重要なのは、表面を軽く清掃したり薬剤を噴霧するだけでは根本解決にならないという点です。
砂壁や柔らかい珪藻土に発生したカビは内部にまで入り込むため、再発を防ぐには「掻き落とし」で物理的にカビを除去し、そのうえで防カビ工事を行う必要があります。
プレモでは、単なる表面処理ではなく「掻き落とし防カビ工事」にこだわっています。これにより、カビ臭や健康被害の原因を根本から断つことができます。ただし 「掻き落としたあとに再度砂壁や珪藻土を塗り直すことはおすすめできません。壁に浸透させた防カビ剤が流出する可能性があるため」です。さらに状況次第では、掻き落とした後に壁紙仕様へ変更する防カビ工事を推奨することもあります。
砂壁や珪藻土のカビでお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。埼玉(上尾市の事務所から片道30km)を中心に、東京の一部地域に対応しています。砂壁・珪藻土カビでお困りの時は、お気軽にお問い合わせください。
砂壁のカビ対策事例(埼玉)
さいたま市の事例:砂壁のカビで夏型過敏性肺臓炎に
埼玉県さいたま市緑区の戸建住宅で、和室砂壁の掻き落とし防カビ工事を行いました。
こちらのお客様は、砂壁のカビが原因で夏型過敏性肺臓炎に罹られたこともあり、「砂壁にこだわらず、カビにくい和室にして欲しい」とのご希望をいただきました。
📷 写真は、工事前の和室砂壁です。
砂壁は築20年前後で経年劣化し、湿気を吸い込みやすくなることでカビが発生することがあります。大きな家具を長年同じ場所に置き続け、移動させた際に初めてカビを発見するケースも少なくありません。実際に「砂壁に防カビ工事はできますか?」と聞かれることがあります。
しかし砂壁は細かい粒子の集まりであり、粒子の奥まで薬剤を浸透させることは不可能です。表面にカビ取りや防カビ施工を行っても、長期的に効果を持続させるのは難しく、さらに色付きの砂壁では変色を防ぐために薬剤を弱める必要があるため、カビ色素が残ったり薬剤臭が発生するリスクもあります。
そのためプレモでは、砂壁表面の処理は推奨せず「掻き落とし防カビ工事」を基本としています。掻き落としたうえで防カビ処理を行い、必要に応じて壁紙仕上げに変更することで、再発リスクを大幅に減らすことが可能です。
埼玉県上尾市の事務所から片道30km圏内を中心に、東京の一部地域でも施工実績があります。砂壁のカビでお悩みの際は、ぜひご相談ください。
さいたま市の事例:カビ臭い砂壁には掻き落とし防カビ工事
埼玉県さいたま市緑区の戸建住宅で「砂壁がカビ臭くて困っている」とのご相談をいただきました。まず、お客様が砂壁にこだわりを持たれているかを確認したところ、「こだわりはない」とのことでしたので、最も効果的な掻き落とし防カビ工事+壁紙仕上げをご提案しました。
砂壁の掻き落とし作業は、細かい粒子が舞いやすいため、養生を徹底しながら細心の注意を払って丁寧に実施。防カビ工事も念入りに行い、その後は壁紙仕上げまで一貫して行いました。
状況によっては、壁下地の造作工事まで対応可能ですので、砂壁カビでお困りの際はぜひご相談ください。
対応エリアは埼玉県(上尾市から片道30km圏内)を中心に、東京の一部地域にも施工実績があります。安心してご依頼いただけます。
川越市の事例:築25年の和室砂壁に広がるカビ臭
埼玉県川越市の築25年の戸建住宅で、和室砂壁のカビ臭に悩むお客様からご相談をいただきました。和室で就寝される方も多く、カビ臭い環境ではカビ胞子を吸い込み、呼吸器系疾患やアレルギー疾患のリスクが高まります。健康を害する前に、早めのカビ対策が必要です。
お客様はご自身でメラミンスポンジを使い砂壁を擦りましたが、残念ながらカビ臭は取れず、逆に臭いが強くなり生活に支障が出るほどになっていました。
そこでプレモでは、砂壁掻き落とし防カビ工事+壁紙仕上げをご提案。2部屋分の砂壁掻き落としは大変な作業でしたが、無事完了しました。掻き落とし後の下地には防カビ工事を施し、カビ臭も一掃することができました。
埼玉県は川越市だけでなく、さいたま市や川口市など和室のある戸建住宅が多い地域です。砂壁の上に合板や石膏ボードを貼る応急処置ではなく、根本から改善できる掻き落とし防カビ工事をおすすめします。
埼玉県上尾市の事務所から片道30km圏内を中心に、東京の一部地域でも施工実績があります。砂壁のカビやカビ臭でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
川口市の事例:和室を洋風にして気分もスッキリ
埼玉県川口市の戸建住宅2階の和室で「洋風にしたいが、砂壁のカビが気になる」というご要望をいただきました。通常、賃貸ではよくあるご相談ですが、持ち家のお客様からの依頼は珍しく、新鮮な事例となりました。
施工は、まず砂壁掻き落とし防カビ工事を実施。その後、壁下地の合板貼りによる補強を行い、畳をフローリングへと変更しました。最後に壁紙を仕上げ、明るく快適な洋室へと生まれ変わりました。
和室の砂壁はカビが発生しやすく、臭いや健康被害の原因になりがちです。洋室への変更と同時に防カビ工事を行うことで、見た目だけでなく「安心して暮らせる空間」を実現できます。
埼玉県内ではこのような工事も対応可能です。和室から洋室への変更をご検討の際は、ぜひプレモにご相談ください。対応エリアは埼玉県上尾市から片道30km圏内を中心に、東京の一部地域でも実績があります。
珪藻土のカビ対策事例(東京)
武蔵野市の事例:珪藻土で結露対策は大きな間違い!
東京都武蔵野市の分譲マンションで「結露対策に」と珪藻土を塗った結果、逆に大量のカビが発生してしまったケースです。大手リフォーム会社の提案によるものでしたが、施工後はカビ臭がひどく、健康被害が心配される状況でした。
柔らかいタイプの珪藻土は特に湿気を吸い込みやすく、結露が続く環境ではカビの温床になってしまいます。弊社では、このような場合は珪藻土を掻き落とし(カビ取り作業の一環)→下地に防カビ工事→壁紙仕上げを強く推奨しています。カビだらけの珪藻土を放置するのは、健康にとって大きなリスクです。
「どう対応すればいいのか分からない」という方は、ぜひご相談ください。プレモは20年以上の実績を持ち、安全性の高い防カビ工事や結露対策工事を行っています。対応エリアは埼玉県(上尾市から片道30km圏内)を中心に、東京都の一部地域のマンションでも施工実績があります。
杉並区の事例:珪藻土は湿気対策に不向き
東京都杉並区の分譲マンションでのご相談です。クローゼットの湿度が高いことをリフォーム会社に相談したところ、「湿気対策には珪藻土が良い」と勧められ、壁紙の上から柔らかい珪藻土を塗られたそうです。
しかし、珪藻土は調湿効果が高い一方で、湿気を吸い込み続けると逆にカビを繁殖させる原因になりかねません。特に柔らかい珪藻土は湿気を吸収しやすいため、かえってカビ臭の原因となることがあります。施工後にカビが発生してしまった場合のアフターメンテナンスも非常に厄介です。
もし調湿効果を期待するのであれば、防カビ工事を組み合わせた「防カビ結露対策工事」の方が現実的で確実です(下地が傷んでいないことが条件)。クローゼットの湿気を根本から抑え、カビの発生を防ぐことが可能です。
クローゼットの高い湿度やカビ臭でお困りの際は、ぜひプレモにご相談ください。埼玉県上尾市から片道30kmを中心に、東京都の一部地域でも施工実績があります。
江東区の事例:硬い珪藻土は表面防カビ工事で対応します
東京都江東区の分譲マンションでのことです。硬い珪藻土でもカビは発生します。(硬い珪藻土とは、爪で押しても跡が残らないタイプを指します)
硬い珪藻土は、柔らかい珪藻土のように簡単に掻き落とすことができず、水性薬剤を使っても落屑しにくいため、プレモでは「表面防カビ工事」で対応しています。
珪藻土の違いは「バインダー(接着剤)」の含有量です。セメントや糊などのバインダーが50%以上を占める硬い珪藻土は、珪藻土比率が低いため、表面防カビ工事をしても自然落屑はほとんど起こりません。
施工では、カビ取り・殺菌消毒を行って一度リセットし、非流出性の高い防カビ剤を塗布。カビの種類によって薬剤を使い分けることで、既存のカビと新たなカビの再発を防ぎやすい状態に仕上げます。
ただし、硬い珪藻土表面の防カビ効果は目安として最大3年程度です。空気の循環や除湿など「住み方の工夫」と併用することが大切です。
硬い珪藻土のカビでお困りの際は、埼玉(上尾市から片道30km)を中心に、東京都の一部地域でも施工実績がございます。お気軽にご相談ください。
渋谷区:外国産左官壁にも防カビ工事で対応
東京都渋谷区の築古マンションで、外国産左官壁に大量の黒カビが発生した事例です。黒カビは強いカビ臭を放ち、住む人の健康にも大きなリスクを与えます。
プレモでは、状況に応じて複数種類の防カビ施工(抗菌コーティング)を使い分けています。この現場でも、丁寧なカビ取りと徹底した殺菌消毒を行ったうえで、防カビ工事を実施しました。
黒カビは再発力が非常に強いため、執拗なカビ取り作業が欠かせません。本来は掻き落としが必要なレベルのカビ繁殖でしたが、防カビ工事後は4年以上カビを止め続けています。湿気の多いマンションでも、適切な施工によってここまで改善可能です。
外国産左官壁のカビにお困りの際は、ぜひご相談ください。プレモは埼玉(上尾市から片道30km)を中心に、東京都の一部地域にも対応しています。安心・安全な住環境をお届けいたします。
板橋区:都営アパート左官天井防カビ工事
東京都板橋区の都営アパートで、左官仕上げの天井に大量のカビが発生していた事例です。左官天井は結露に弱く、特に外壁側コンクリート下地の天井では結露が発生しやすい典型的なケースです。
天井にカビが広がると、大量のカビ胞子が呼吸域に滞留し、まるで「カビ胞子のシャワー」を浴びている状態になります。これは健康上、非常に大きなリスクです。
プレモでは、まず徹底的なカビ取りを実施し、その後にカビを再発しにくくする防カビ施工を行います。薬剤を使用するため施工中はどうしても薬品臭が出ますが、可能な限り中和・分解処理をして仕上げます。6帖程度のお部屋であれば、1日で作業が完了します。
都営アパートの左官天井は過去にも多数の施工実績があり、安心してお任せいただけます。天井のカビでお困りの際は、ぜひプレモまでご相談ください。
よくある質問(FAQ)
砂壁・珪藻土のカビ編
Q1. 砂壁や珪藻土の壁はカビませんか?
A1. 自然素材でもカビは発生します。特に湿気が多い押入れや北側の部屋では、砂壁や珪藻土が湿気を吸い込みすぎて限界に達すると(水分を抱えたままの状態になると)、逆にカビが出やすくなります。
Q2. 市販のカビ取り剤を使って掃除できますか?
A2. おすすめできません。市販の塩素系カビ取り剤を使うと、砂壁はポロポロ崩れ、珪藻土は色落ちや表面が傷むリスクがあります。
カビ色素だけを落としたい場合は酸素系漂白剤(過酸化水素水)が比較的安全ですが、効果は色素除去に限られます。
⚠️ 酸素系と塩素系を混ぜると塩素ガスが発生して危険ですので、絶対に併用しないでください。
Q3. 珪藻土パネルを追加で貼れば改善しますか?
A3. 「珪藻土の3~4倍の調湿効果」と宣伝されますが、過信は禁物です。
実際に珪藻土パネルを貼った部屋でカビが大量発生し、「パネルから結露が噴き出してきた」と入居者が嘆いた事例もあります。
補助的な役割にとどまり、防カビ工事や結露対策工事と組み合わせる必要があります。
Q4. 防カビ工事はできますか?
A4. 素材によって異なります。
・柔らかい珪藻土や砂壁は、加水分解を起こして表面が傷むため、表面防カビ工事は適しません。掻き落とし防カビ工事一択です。
・硬い珪藻土は表面防カビ工事も可能ですが、防カビ効果は最大3年程度とお考えください。
Q5. 塗り替え以外に方法はありますか?
A5. お客様のお考え次第ですが、基本的にはあります。
砂壁や柔らかい珪藻土の場合、プレモでは 掻き落とし防カビ工事一択で対応しています。
これは表面を一度掻き落とし、漂白・殺菌消毒を行ったうえで、防カビ施工をする方法です。
その後、壁紙を張ることで再発リスクを大幅に下げられます。
ただし、再度砂壁や柔らかい珪藻土を塗り直すと、防カビ効果が失せる危険性が高くなります。
理由は、これらの素材が大量の水分を保持するため、防カビ剤を浸透させた下地から薬剤が流出してしまう恐れがあるからです。
さらに、砂壁や柔らかい珪藻土そのものには防カビ効果がありませんので、再びカビが繁殖する可能性が高く、発生後のアフターメンテナンスも大変になります。
そのため「どうしても砂壁や柔らかい珪藻土にこだわりたい」という方は、他社に相談された方が良いかもしれません。
プレモは、アフターメンテナンスまで考えたうえで、より良い提案をお客様のお住まいにご提供することが務めと考えています。
そして、防カビ工事20年の経験と知識を基に、掻き落とし防カビ工事+壁紙張りは間違いない工事と自信を持ってご提案しています。
Q6. 珪藻土は湿気対策・結露対策になりますか?
A6. 一時的に湿気を吸う効果はありますが、限界に達するとカビを繁殖させます。
大手リフォーム会社の施工で「珪藻土なら結露対策になる」と採用されたマンションで、呼吸困難になるほどのカビ被害が発生した事例もあります。
「珪藻土神話」は根強いですが、結露の根本対策にはなりません。
Q7. カビが出た壁に扇風機やサーキュレーターで風を当てても良いですか?
A7. 危険です。風でカビ胞子が舞い上がり、部屋全体に広がります。実際に部屋中がカビ臭くなった事例もあります。
湿気対策は、除湿機や換気扇の活用が安全です。
Q8. 砂壁に、今年になって急にシミが出てきました。なぜですか?
A8. 砂壁が湿気を吸い込み続け、限界に達した「飽和状態」になったためです。砂壁は防カビ効果を持たないため、シミやカビは避けられません。根本的に改善するには掻き落とし防カビ工事が必要です。※飽和状態とは、許容範囲の最大限度に達していることを言います。
Q9. 砂壁や珪藻土のカビ臭は消せますか?
A9. 表面を拭いたり消臭剤を置いても効果はありません。内部にカビ臭がしみ込んでいるためです。
実際にメラミンスポンジで表面を擦り、かえってカビ臭が強まった事例もあります。DIY的対応は逆効果で危険です。
根本解決は掻き落とし防カビ工事でのリセットが必要です。
Q10. 砂壁を残すか、壁紙に替えるか迷っています。どちらが良いですか?
A10. お住まいの雰囲気を大切にされる方は砂壁を残す選択もありますが、アフターメンテナンスを考えると壁紙がおすすめです。
そもそも、壁紙は「張替え」を前提に作られている建材です。
一方で、砂壁は「塗り替え」を前提に作られている建材ではありません。
そのため、砂壁は時間が経過すると劣化やシミ・カビが出やすく、再び施工する際には大掛かりな工事になることが多いです。
一方、掻き落とし防カビ工事を行い壁紙を張れば、見た目を一新でき、カビの再発リスクも減らせ、メンテナンスも圧倒的に楽になります。
将来の手間や費用を抑えたい方には、壁紙への変更が現実的な選択といえるでしょう。
Q11. 砂壁や珪藻土のカビやカビ臭は健康に影響しますか?
A11. はい、影響します。
砂壁や珪藻土は一見「自然素材で体に優しい」と思われがちですが、カビが発生すると健康被害のリスクが壁紙以上に高いと感じています。
特に柔らかい珪藻土は湿気を大量に含むため、カビ臭が強烈になりやすく、実際に壁紙の部屋よりも圧倒的に息苦しさを感じるケースが多いです。
砂壁も同様にカビ臭がこもりやすく、呼吸器疾患やアレルギー疾患の原因になり得ます。
赤ちゃんから高齢者まで、誰もが影響を受ける可能性があるため、健康を第一に考えるなら、砂壁や柔らかい珪藻土にこだわらない選択が望ましいと考えています。
まとめ:砂壁・珪藻土・左官天井の防カビ工事
砂壁や柔らかい珪藻土は、表面に防カビ工事をしても粒子が加水分解して自然落屑しやすく、防カビ効果が行き渡らない可能性があります。そのためプレモでは、再繁殖率を下げるために「掻き落とし防カビ工事+壁紙仕上げ」を基本としています。
一方、硬い珪藻土は掻き落としが難しいため、表面防カビ工事で対応します。ただし持続時間は3年程度とお考えください。特にガスファンヒーターや石油ファンヒーター・加湿器を多用する部屋では短くなるため、過度な期待は禁物です。
また、都営アパートに多い左官天井はモルタル直塗りのため結露しやすく、放置すればカビが繁殖し続けます。防カビ工事後も「室温を上げすぎない」「外壁側の除湿を行う」など、住み方の工夫が維持管理には欠かせません。
現在、砂壁・珪藻土・左官天井のカビやカビ臭でお困りの方は、ぜひプレモまでご相談ください。埼玉県(上尾市から片道30km)を中心に、東京の一部地域にも対応しています。